Info ファイルは Info リーダ(Emacs, xyzzy の info-mode 等)が処理できるよう書式化したファイルです。中身はノードを区切るための制御文字とテキストによるファイルなので、直接 Info ファイルをテキストエディタで作成することもできますが、Texinfo ファイルを makeinfo で処理することにより簡単に作成することができます。
Info ファイルはツリー構造をなしていて、複数のノード (node) で構成されています。
上図の `Top', `Chapter 1' 〜 `Chapter 3', `Section 1.1' 〜 `Section 3.2' がノードです。それぞれ名前で識別され、各ノードが内容を持っています。Info リーダは 1 度に 1 つのノードを表示します。各ノードはレベルごとに `Next', `Previous', `Up' ポインタで全てリンクされ、また、親ノードでは子ノードをメニューでリストアップしています。これにより本の章、節、小節のような構造を提供します。Info リーダではそれぞれのリンク先へ移動するコマンドが提供されています。
dir ファイルは Info リーダが最初に表示するスタートページです。xyzzy であればインストールしたディレクトリの info ディレクトリにあります(なければ作成します)。そこに各 Info ファイルへのメニューを記述することで、各 Info ファイルの Top ノード1 へいくことができます。Top ノードは Info における印刷物で言う表紙のようなもので、ドキュメントの短い概要、著作権、マスタメニュー等が記述されます。
dir ファイルは Info ファイルです。Texinfo で記述し makeinfo で処理して作成してもよいのですが、各ファイルへのメニューのみを書くのであれば、簡単なので下記のように直接編集し作成してもかまいません。
* Texinfo: (Texinfo.info). Texinfo マニュアル * Info: (Info.info). Info マニュアル ...