−映画のネタバレ感想など−


劇場版 仮面ライダーブレイド
MISSING ACE





平成仮面ライダーもアギトから続く恒例の夏の劇場版も4作目となりました。毎年毎年新しいことを考えています。
「劇場版仮面ライダーブレイド MISSINNG ACE」。
アギトが本編のサイドストーリー、龍騎が「最終回先行」(実際は”パラレルワールド”的なものでしたが 、そういうことを可能にした設定自体がすごいと思います)、555は時間軸的にはTVの後だが 設定を変え全く別の世界の話として作ってありました。
そして、今回はズバリTVシリーズの後日談、それも4年後ときっちり設定してあります。
毎年ほんとうに次々といろんなことを考えますねえ。今年の「仮面ライダーブレイド」は 555みたいに世界規模の話じゃないので(いやほんとは動物種族を巻き込んだすごい話なんですけどね・・・) TVの結末もだいたい予想の範囲内でしょう。あとは個人個人が最後どうなるかだけですから。
では、ストーリーに沿って感想などを。

【TV版の結末】
冒頭、TVの結末と思われるシーンがあります。傷だらけのブレイドと最後のアンデッド= ジョーカー=始が雨の中対決する。
ブレイドは悲しみの雨の中ジョーカーを封印し倒れる。
おそらく、映像は変わるかも知れませんが、最後は剣崎=ブレイドと始=ジョーカー の対決→封印になるんでしょうね。TVも半年を過ぎ新オープニングでもこの映画の本やパンフでも キャラクターの紹介がブレイド、カリスの順になってますからね。
そして、始めは封印され、剣崎、橘、睦月メインキャストはだれも死ぬことなくTV版が 終わることがこの映画で確定しました。

【もう一枚のカード】
今回の謎の敵は白いジョーカー=アルビノジョーカー。緑と黒のジョーカーに対し 白と赤のジョーカーです。53枚の他にもう一枚存在したカード・・・・
あーこんなとこまで「カードキャプターさくら」と同じだ!
劇場版「カードキャプターさくら 封印されたカード」の敵ももう一枚の負のカードでした。 アンデッドをカードに封印しその能力を使って戦う。その設定があまりに 「カードキャプターさくら」に似てると言われていた「仮面ライダーブレイド」ですが、ここまでそっくりとは。
そしてアルビノジョーカーの目的はキングのカードを4枚集めてそれに遺跡を掘り返した 者の娘である天音の命を加えて古代のすごい力を手に入れるということです。


【新世代ライダー】
冒頭からグレイブ、ランス、ラルクは非常に強く、3人の連携プレイで次々と アンデッドを封印していくあたりは格好いいです。
この3人、これまでのライダーと違って封印されたアンデッドの力を使わずに変身、攻撃を 行います。変身は「ケルベロス」のAのカード、攻撃は「マイティ」のカードをラウズして行います。
しかし、この3人特にリーダーの志村以外の2人はなぜあんなにギスギスしてるんだろう。 確かに先輩ライダーへの対抗意識というのもあるんだろうけど・・・・
夏にTVでこの3人が主役のミニドラマが本編の最後に流されてました。なかなかおもしろい 連動企画ですね。

しかし、この新世代ライダー達が活躍するのは前半だけ。途中で夏美と禍木は殺されてしまいます。 そしてその犯人が実はアルビノジョーカーが化けた志村だったというわけでそこから後は新世代ライダー は活躍しません。
これにはちょっとがっかりしました。デザイン的になんかいかにもザコっぽく見えたんですが、 その通りだったのが・・・・映画の初版はかっこよかったんだけどなあ。
これではソフビやトイざラス限定の「グレイブラウザー」が売れるとは思えません。

【旧世代ライダーたち】
あれから4年後、剣崎は清掃員として、睦月は就職活動をする学生、そして始は封印されたまま。
いずれもライダーをやめて普通の生活をしていたのですが、ある日封印されたアンデッド が暴れ回る現場に遭遇して事件に巻き込まれます。

【橘さんかわいそう・・・】
橘さん=ギャレンは番組開始時はブレイドの頼りになる先輩のはずだったのですが、 いきなり敵か味方かみたいに消えるし、再登場したら今度は敵に捕らわれて手先になるわ、 スランプに落ち込むわほんといいとこがありませんでした。
そしてジャックフォームも先にブレイドになられて、しかも初登場はたこ焼きの話。 オープニングでも本でもカリスに抜かれて3番手になってしまいました。
この映画でもいちおう新世代ライダーを開発した彼らのリーダーなのですが、 これもアルビノジョーカーがキングのカードを手に入れるために裏で糸を引いていて 利用されていたんじゃないかと思うと不憫でなりません(笑)。

【連続殺人事件】
キングのカードをめぐって次々と殺されていく夏美と禍木。このあたりのくだりは 結構おもしろかったです。いかにも橘が犯人っぽく見せておいて実は犯人は新世代ライダー のリーダー志村だったのです。私はまんまと騙されました。だってまさか新世代ライダー が敵=アルビノジョーカーだったとは思ってもみませんでした。
でもダイイングメッセージのカード「4」と「10」が「志村」「純一」の頭文字だなんて・・・



【MISSINNG ACE】
今回の映画のタイトルなのですが、封印されたアンデッドたちが封印を解かれ、Aのカード がないため変身できないブレイドのことを表しているのでしょう。
確かにTVでは最初から封印されていてビートルアンデッド、スタッグアンデッドは登場していません。
でも、こんなタイトルのわりにはビートルアンデッドもスパイダーアンデッドも簡単に封印され ましたけど。

【カテゴリーキング】
今回はキングを4枚集める事が物語のキーポイントとなるのですが、カテゴリーキング のクラブってタランチュラアンデッド、烏丸所長の使者としてやってきてレンゲルに 自ら封印されたあの嶋さんじゃないですか。今回の映画ではTVの設定を無視してるんでしょうか? それともアンデッドって封印解放されるたびに性格が変わるのでしょうか?

【相川始 復活】
ある意味今回のもう1人の主役とも言える相川始。パンフでもブレイド、カリスは 見開き2ページで紹介されています。(ギャレン、レンゲルは1ページ)
レンゲルの「リモート」のカードで封印が解かれます。このあたりのカードの使い方が 実にうまいですね。そして天音に迫る敵をなぎ倒すところなんてまさに白馬の王子様っ!
復活した始が大きくなった天音ちゃんを見て「きれいになった・・・」と言うのを見て 安心しました。普通でよかった!
「こんなの僕の天音ちゃんじゃない!」とか言い出したらどうしようかと思いましたよ(笑)。
その始は天音を助けるために身代わりになり、遺跡の中に消えてしまいます。

【天音ちゃん】
4年という歳月で一番変わる年頃の天音ちゃん。劇場版が4年後と聞いて天音ちゃんを どうするのか気にしてる人は多かったです(笑)。結果、美少女、石田未来が演じることに なったのですが。
今回の映画では突然、自分を守ると言っていた始がいなくなったことでグレてしまった 天音ちゃんですが、そのままジョーカーにさらわれ、カードに封印されてしまいます。
ラストで助け出されたら急に改心してんの!夢で始さんに会って自分のしたことが恥ずかし かったとか・・・もうちょっとなんとかうまく出来なかったんでしょうか。あまりにも唐突すぎます!






【ラスボス】
アルビノジョーカーは古代の力を手に入れすごい大きなラスボスになります。 いまどきのCGで描かれた巨大キャラです。 それに対してブレイドとギャレンはジャックフォームで空を飛んで応戦。
確かに迫力はあるのですが、やはり等身大の仮面ライダーの敵は等身大の人間型 の方が好みですね。古いんでしょうか?

【4人ライダー】
龍騎、555とエンディングは主題歌の違うバージョンだったのですが、今回は 変わったばかりのTV版の新主題歌「ELEMENTS」。
TV版のこの新オープニングフィルムは実にいいです。明らかに4人ライダー というような構成で演出されていますが、TVではまだ4人バラバラです。 (特に睦月が)
だからこの映画の天音を助けるためバイクで疾走する4人のライダーの姿 なんかまさにその通りです。
結局、ブレイドの物語はこの4人ライダーなんですね。
途中までは新世代ライダーとの共闘もありかなと思ったのですけどね、残念です。

【キングフォーム登場】
毎年映画の目玉である仮面ライダーの新フォームの登場。
アギトのシャイニングフォーム、龍騎サバイブ、555のブラスターフォームに続いて 今回はキングフォームの登場です。金を多くあしらった甲冑のようなデザインです。
これまではTVとのからみで微妙にどちらが先に登場したかはわからないような 演出になってます (明らかに新フォームに驚いたり、これはなんだ?的な演出はせずに自然に流してる)。
でも今回は明らかに4年後なので関係者にはこのフォームは既存のものなのですね。
カリスもTVでは新フォームが出るらしいですが、今回の劇場版ではでてきません。


この映画、シンプルな作りでわかりやすいハッピーエンドでわりと気に入っています。 (龍騎、555と中途半端な終わり方だったので)
TV版も映画公開前後の時期からおもしろくなってきましたし、特に新オープニングが その印象をよくしていますね。






映画に合わせていろんなグッズが出ました。
左は劇場での全員プレゼントの「劇場公開記念特製カード」です。
avexからはCD「仮面ライダーブレイド MISSING ACE オリジナルサウンドトラック+ TVメインテーマ」が出ています。
龍騎、555ととCDの出し方のパターンは全く同じです。 主題歌CD、2ndエンディングCDそして劇場版のサントラで初めて音楽集が出て、そこに TVのサントラが一部収録されています。

そして、バンダイのオモチャについては今年はグレイブ、ラルク、ランスのスタンダードソフビ が公開と同時に発売されました。
グレイブの使う「グレイブラウザー」はブレイラウザーの一部替えのデザインで 劇場限定でユタカからフックトイが発売されてました。
また、トイザらス限定で「醒剣グレイブラウザー」が発売されました。 このトイザらス限定品、龍騎の時は「13ライダーベルト」は発売即完売、 555の「オウガドライバー」はかなり売れ残ってましたが、今年はどうなんでしょう?

毎年恒例の前売り券の特典は今年は「スタンプ付きフィギュア」でした。 もちろん、下の写真の仮面ライダーブレイドかデカレッドのどちらかひとつです。
下の部分がスタンプになっていますがこれって以前にバンダイから出ていた スタンプフィギュアと同じサイズになってます。
そしてまたもやプレミア付き前売り券として600円でオリジナルフィギュアを買うことができます。
ブレイド版はごらんのHGシリーズフィギュア(ゴールドバージョン4体セット) デカレンジャー版はHGシリーズフィギュア(各クリア版5体セット)です。






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