第2回 その1
【方向音痴の定義は、どうやって決めるんだい?】
テストの結果はいかがでした?
みごと「25人に一人の方向音痴」の座を射止めることはできたでしょうか。
えっ?「思っていたより、方向音痴度が低かった。そんなはずはない!」・・・・うーん。
「ねぇ、あんたの言ってる方向音痴の定義って何なんだい?」・・・・うーん、うーん。
全くもって、ごもっとも。方向音痴と簡単に言いますけど、
じゃ、具体的にどんなこと?ちゃんとした定義を!と
言われると、こちらとしても実はとっても困ってしまうのです。
なぜかと言えば、「方向音痴」という言葉が、全くもって、
あまりにも日常的な言葉であるからでございます。
白髪厚底のコギャルが「あたしは〜、ほーこーおんちだからぁ、○○くんが
連れていってくれないとぉ。」と男を落とそうとする場面から、
しょぼいサラリーマン同士が「女が方向音痴ってのは脳の構造的にそうなんだってさ」と
怪しげな言説をクダまきながらしゃべくる場面、
はたまた、タクシーの運転手さんが
「3日前に、東京に出てきたばかりで、まだ全然方向音痴でして」と
ワザと遠回りしようとする場面に至るまで、
方向音痴という言葉に接しない日はないといっていいくらいでありましょう。これだけ日常愛されて使われている言葉を定義するのも大変難しいことです。
また、辞書の定義をそのままそのまま持ってきて、
「これだーっ!」と言うのもはなはだ芸がないことでしょう。
私一人で勝手に決めましても、あまり役のあることとは思えません。
実のところ、方向音痴という言葉を定義することは、
「バカ、アホ、タワケ」という言葉を定義しようとするのと
同じことくらい空しいものなのかもしれません。
「バカの定義はどうやって決めるんだい?」
と実は愛しのキョーイチ様が歌っておられるのですが、
その答えの最もクールな解答は、同じく歌われているように
「そんなもん本当にあんの?作ったやつこそ、バカじゃねぇのかい!」
であると重々承知する次第です。・・・・・。ちょっと落込んでしまいました。ぐすん、くぢけちゃいけないっ・・・。
で。困った私は、日常愛され、多用される言葉なら、
使っているみなさまに尋ねてしまおうと思い立った訳なのです。
なんと安易な関口宏化と思われましょうが、甘んじてその汚名は受ましょう。
関口宏と言われても、私の道は
「381人の女子学生に聞きました。あなたが方向音痴と思うのはどんな時ですか?」
しかなかったのです。で、ここで出てきた回答の中で多数派を占めたのが、
前回のテストの紫、水色、黄緑、薄黄の4つの分野ということになります。
もちろん、回答の中にはこの4分野以外の内容もありましたが、
ここではわかりやすく4分野で行くことをご了承くださいませ。
それでは、この4つの分野を少し解説いたしましょう。
(この項 続く )
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