6月15日 ノルマンディー上陸作戦
Yちゃんが、もういちど列車に乗ってどこかに行きたいね、と言う。彼女の持っていた「フランス・鉄道の旅」という本を読むと心が躍る。パリからは東西南北どこにでも鉄道網が広がり、TGVを利用すれば日帰りでもかなり遠くまで足が伸ばせる。モネの“睡蓮の庭”があるジベルニーに行こうかと思ったが、もうすこし列車の旅を楽しむために、その先にあるオン・フルールHONFLEURまで行ってみることにした。ここはモネが好んで描いた場所でもあり、あの「シェルブールの雨傘」の舞台になったシェルブールにも近い。パリ北西部のノルマンディー海岸、第二次大戦中に連合軍が上陸した場所、ホワイトクリフの広がる海岸線、一度は行ってみたいと思っていた場所だ。
モダンな地下鉄の駅 ローカル列車に乗って オンフルールに到着
モネの絵に描かれた海沿いの町は雨にかすんでいました
このレストランで チーズのサラダ にしんのサラダ
白身魚のフライ 何の魚のひれかな? りんごの名産地
パリのサン・ラザール駅からLISIEUX(リジュー)駅までが1時間半、そこからバスでHONFLEUR(オンフルール)までが45分、モネの描いた海辺の町を散策して美術館にでも寄り、ランチを食べてのんびりしたら、またバスに乗ってLE HAVRE (ルアーブル)まで30分、そこから列車でパリまで2時間というルート。けっこう複雑だけど、はたしてちゃんと乗り継げるかな。
…と懸念していたら、やっぱり不安的中。リジューの駅に着いて時刻表をもらったり、バスのルートを調べたりしていたら、肝心のバスが目の前から走り去ってしまった。どうも列車と連動していたらしい。次のバスまではなんと3時間近くある。仕方がないのでタクシーを探し、幾らで行くか運転手にたずねてから(ほら、初日にボラれたからね)、オンフルールに向った。あいにくの雨降り、町は煙っていたが、シーフードのランチはお洒落でとても美味しかった。観光も美術館もやめて早めに岐路に就いたけど、車窓のフランスの田舎の景色を楽しみ、ちょっとドキドキの一日だった。