6月10日 モンマルトルからポンピドー・センターへ
マルシェでチーズを物色中 魚屋にはパエリアや蛸サラダも 戦利品で朝ごはん
モンマルトルの丘に到着 E・サティの住んでいた通り 日が燦々と注ぎます
モンマルトル博物館の庭 似顔絵描きが広場にいっぱい 古い街並みがかわいい
ポンピドーセンターのレストラン 工事中ではありません シテ島も行ってみた
セーヌ川の遊覧船 エッフェル塔も間近に ワインとチーズの夜食
観光客になった日
午前中に近くのマルシェに買い出しに行く。珍しい野菜や豊富な果物、チーズやパテやお惣菜、美味しそうで楽しげな雰囲気にわくわくする。高級住宅地の中なので高めらしいが、その分良い食材がありそう。ケーキ屋さん、パン屋さん、スーパーにも寄った。焼きたてのパンの匂いがする店でバケットを買ったら、真ん中にくるんと紙を巻いてむき出しで渡してくれる。よくパリの絵や写真で見かけるような、バケットを小脇に抱えた姿は本当だったんだ、と妙にうれしい。

午後から観光に出発。まず、いちばんパリらしい(と私が考える)モンマルトルの丘に行く。ユトリロや佐伯祐三の絵にも登場する、あの古い街並みを散策したい。…と考えるのは誰でも同じらしく、丘の上のテルトル広場は、立錐の余地もないほどのにぎわい。友人によると、映画「アメリ」の舞台になって、人が増え土地も値上がりしてしまったとか。ちょっと失敗だったかな。

次はポンピドーセンター。万博のパピリオンのような建物だが、中の近代美術館では、ピカソやマチス、ミロやシャガールなどの大作が観られる。…と思ったが、手に負えない現代アートばかりで、お目当ての絵がない。訊くと、ただ今リニュアル中で観られません、とのこと。書いておいてくれよ…

友人がシテ島のポンヌフ橋を見たいと言うので、行ってみる。ゲイの人の溜まり場らしいよ…って、それが見たいのかと思ったら、映画「ポンヌフの恋人」の舞台になった所だから見ておきたいとのこと。そう、彼女は映画マニアなのです。シテ島の先端からセーヌ川の遊覧船が出ているので乗ってみる。ルーブル美術館やグラン・パレ、エッフェル塔やノートルダム寺院を川面から眺めるのはいい気持ち。だんだんと暮れなずんできて、モネの絵のような夕暮れが最高にロマンティック。そういえば、新婚旅行でパリに来た時もこれに乗ったなあ。

レジデンスに戻ったのは10時過ぎ。それからワインとチーズ、朝市で手に入れたお惣菜で遅い夕食をとっているうちに、パリ2日目の夜は更けていったのでした。