熊谷真菜 (2000.12)
千日前にあるぶぶ亭の母体、川富株式会社の立尾昭さんをたずねてみると、 なんと川富というのは純然たる割烹、日本料理店だという。 しかも現在は、おむすび・おそうざい、家庭料理「良平」、魚の旨い店「とと(魚が2つ並んだ字)屋」、 炉端料理「南や」をはじめ、タイチャンコからにんにくキッチンなど幅広く手がけている。 そして2代目の森村立夫氏が割烹以外にはじめた記念すべき新業態第一弾が 1980年のなんばCITYに出した明石焼「ぶぶ亭」だった。
当時のパンフレットを見せてもらうと、社長の意気込みが伝わってくる。 変形のB4版ぐらいもある縦長のパンフレットはぶぶ亭のために作られたもの。 川富の粋を集めて明石焼に集大成したその味わいを贅沢な紙面でアピールしている。