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写真は4日目に戻って、今度は犬島へ。この島は岡山県だけれど、今回訪れた他の島々はすべて香川県。直島や豊島は岡山の方がずっと近いのに…と思うけれど、そこもいろいろ経緯があるんだそうな。なお、豊島に関しては集落が北西・南西・北東に3つあるけど、北西は岡山、南西は香川、北東は小豆島との関わりが深く、言葉なんかも違うらしい。
それで、犬島。この島は昔から石の産地だったらしく、古くは鶴岡八幡宮の鳥居や大阪城の石垣、新しいところではイサム・ノグチ設計の札幌のモエレ沼公園に使われているらしいけれど、今の外観を特徴づけるのは何と言っても銅の精練所の廃墟。明治末期のもので、なんと操業期間はたったの10年だったらしい。廃墟というのは古今東西、何故か人を惹きつけるものらしく、私もけっこう好きなんだけれど、たった10年しか使われていなかったというのは何とも痛々しい。「最盛期」という状態すらあったのかどうか…。
それが現代アートによって空間の質が転換され、今は人がたくさん訪れるというのだから不思議なもの。実際、魅力に満ちた空間でした。
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現在は、精錬所が閉所してからおよそ100年が経過している。
10年後にココに来たら、今回とは違った景観になっていることだろう。50年後は? 100年後は??
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左の池は、てっきり精錬所に関係あるのかと思ったら、そうではなくて石切り場の跡なんだそう。こういう池が、島内各所にあるらしい。
右は、精錬所の中の発電所跡。ゴシック聖堂のよう。サン・ガルガーノの廃墟を思い出す…
*サン・ガルガーノの廃墟(私のHPの写真の構図だと似た感じが伝わりにくいですが)
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今回の旅は、晴れと雨が半々だったろうか。雨は旅には障害になることが多いけれど、雨ならではの光景に出会えることもある。左上の写真、レンガの表面のこのような質感や色合いは、雨で無ければ見られなかったことだろう。
右上は、浜に転がる石たち。
左は、地蔵堂の前にいらした六地蔵さん…のうちの5人。すみません、6人入りませんでした(汗)。
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お昼は精錬所内でママカリ弁当。左の写真。
ちょっと足りなかったので、船待ちの間に何か食べたいな…と、カフェと迷った末に「在本商店」さんで「犬島丼」を頂いた。真ん中の写真。舌平目のすり身と野菜たっぷりの汁ご飯。美味かった♪
そして、お店を経営されてる在本さんがいろいろお話してくださって面白かった。感謝です。
もっとゆっくり滞在したかったな〜
右は、最後の晩に再び高松市内に泊まったときの夕飯。「ひさご家」さんというオコゼと郷土料理のお店。写真はオコゼの刺身。うす造りに、下に並んでるのは肝、胃袋、皮…と何だったっけな? 上品なお味。他にもから揚げ、アラ汁、郷土料理の沢庵のきんぴら、筍ごはんなど、どれもこれも美味しかった。また、地元の「凱陣」という日本酒がまた…やや飲みすぎました(苦笑)。
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最終日の6日目、豊島が1日で足りなかったらこの日にまた行こうと思っていたけれど、その必要が無くなったので男木島(おぎしま)と女木島(めぎしま)(通称鬼が島)に行ってみた。これらの島も、芸術祭に参加していたので。
上は、男木島にあった高橋治希さんという人の作品。磁器で作った花が部屋いっぱいに吊るされている。花弁や葉の一枚一枚には、瀬戸内の風景が描かれている手の込みよう。窓の外には実際の風景が見え、作品と呼応している。
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島の風景って、写真でその魅力を伝えるのは難しい。それが出来る写真を撮れる人ってすごいなぁと思う。
焼き杉板の黒い壁の街並み、車が走ることなんて考えられてなかった頃に出来た迷路のような細い路、平坦な島と傾斜のきつい島の異なる風景…伝えられないので、行ってみてください。
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最後は女木島の作品。左は、行武治美さんという人の作品。古民家内に鏡がいっぱいに吊るされてる。右は、木村崇人さんという人の作品。風でくるくる回る。なんか可笑しい(笑)。
紹介した以外にも面白い作品があったし、お店の人やスタッフさんと話した中で印象的なものがあったりしたし、ピアノコンサートイベントがあったり、ぜんざいのふるまいがあったり…。来年はまた芸術祭があるみたいだし、良い形でこういう動きが進んでくれたらなぁと思う。そしてまた、こういう動きが日本全体に良い影響を及ぼしてくれたら良いんだけどな、と思うのである。
と言うことで、またそういうところを追いかけて遊んで周ろうと思案しているわけである。ついでに美味しいものも求めてね(笑)。