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サパはフランス植民地時代にフランス人の避暑地として開発が始まったそうです。その後、盛衰を経て今に至るようですが、フランス文化の名残は今も濃厚です。そして驚いたことに、少数民族の多くはキリスト教を信仰しているのだとか。すでに歴史と化したこういう出来事に良いも悪いも無いとは思うけれど、ペルーの時も感じたように、どうもすっきりしない気分になってしまう。
教会の前の広場は、露天商が並んでいる。いずこも同じような土産物を扱っていて、残念ながら国内外問わずどこの観光地でもそうであるように、私の気を惹くようなものがほとんど無い。
こちらの人たちは鳥を飼うのが好きなようで、この広場にも芝生の上に鳥籠がたくさん置いてあり、きれいなさえずりが聞こえてくる。どうやら、最近はすっかり日本でも増えてしまったガビチョウのようである。
サパで食べた昼食は、やはり洗練されていた。
ここは素直に表現すれば、「とても美味しい」。
このあたりは、日本の下手な観光地とは違うところか。
上は魚料理なのだが、たいていにおいて海外で魚が美味しいと思うことはあまり無いのだけれど、これは美味しかった。
下はなんだったか忘れたけれど、この店はどれも美味しかった。ニンジンのかわいい飾りを見ても、気の遣い方(お金の掛け方とも言う)が見て取れる。
鶏や牛・水牛、犬は良く飼われています。
こうしてのんびりした姿が牧歌的な風景となっています。いずれは食われちゃうのかもしれないけど(笑)。
ちなみに牛・水牛は基本的に農耕用で、食べるのは農耕に使えなくなってからだとか。
続き
これは学校。素朴ですが、学びやとしての雰囲気がきちんとあり、懐かしさを感じます。必ずホーチミンの肖像が掲げられているのはこの国ならでは。
右上は別な場所で、幼稚園だったかな? ちょっと年上の子たちも混じって遊んでいます。みんな裸足。カメラを向けると寄ってきて、撮られた自分の写真を見たがります。
少しでも年上の子供は、自分より下の子供の面倒をよく見ているようです。赤ちゃんを背負ってあやしている小さな子も良く見かけましたし。

学校の近くで、きれいなチョウを見かけました。日本では見たこと無いなぁ。モンキアゲハの色を変えたみたい。
村を歩いている間中、棚田をいろんな角度から眺めることができます。どこから見ても、美しい。
そしてその田んぼでは、美しい民族衣装のままで農作業をする人たちの姿を目にすることができます。
これらの衣装は、街中で土産物を売る時に、消費者の目を惹くために装うものではないのです。
こんな風景を見られて良かった・・・
ちなみに米は普通のもの(と言っても日本とは違う)ともち米があり、右下の写真で明るい緑の方がもち米です。
ここまで引っ張って、ようやく旅の本番(笑)。
マーチャ村というところへの散歩。人を撮るのが苦手なので笑顔のタイミングにならなかったけれど、村に入って早々に出会ったかわいい子供たち。子供はどこでも元気いっぱい。目がきらきらして、日本の子供とはぜんぜん違う。
棚田もとても美しかった。右上の写真の一角が、左の写真。3-4人の子供が裸で泥んこになって遊んでいる。野生動物のよう・・・
左の写真はバラ。意外なことに、換金作物として植えられています。花の部分を紙で保護しています。
真ん中は黒モン族の人たちの家。右は子連れの人。家は素朴ですが、衣装はとても綺麗です。
続いてはタフィン村。こちらは赤い布で頭を覆うのが特徴の赤ザオ族の村。
この村は・・・到着するや否や、5-6人のおばちゃんたちに取り囲まれ、散策の間はずーっとそばを歩いていました。もちろんその間中、「買ってコール」がBGMとなります・・・
のんびり見て歩くどころではありません。やれやれ。辛うじて2枚ほどをご紹介・・・
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緑が濃く、生き物に囲まれた生活のようではありますが、メコンに行った時と同じように、とても気になることもあります。
それは、野生の動物の気配がものすごく薄い、ということです。これはサギの群れですが、こういうものを目にする機会はとてもまれです。小鳥類を目にすることもほとんどなく、猛禽類など論外で、カラスやハトさえ見かけません。昆虫も少なく、ヘビはおろかカエルも目にしませんでした。
これが普通なのか、たまたまいない時期だったのか・・・
農薬などの問題があるのではないかと気になりますが、確証は何もありません。
蛇足ですが、ベトナム北部は反アメリカ側でしたから、枯葉剤の被害を受けた地域です。生き物が少ないと感じたのは南のメコンも同じでしたけど。
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