次は、今回の旅の最終目的地?のモンサラーシュ。
「ポルトガルでもっとも美しい村の一つ」とのキャッチフレーズ?にはあまり期待しすぎないようにはしていたけれど、丘の上にある小さな静かな街ということで、そこそこは期待していた。
そして、幸いなことに、その期待は裏切られることは無かった。とても良い街だった。
左が、街の外れの城跡から見た街の「ほぼ全景」。たぶん、端から端までで300mくらい?
右は、街の中心にある教会。
赤茶の煉瓦と白い壁がとてもきれいな街並み。
昼食。鴨の炊き込みご飯。チャーハン、という感じで美味しかった。右は、ビールをレモン味の炭酸飲料で割ったという飲み物。さっぱりして美味しかった。
今回利用した宿。街の城壁の外にあるけど、十分に便利な距離。部屋からの眺めも良くて、とても良い宿だった。
街からの眺め。
リスボンからここに来るまでの風景と言えば、コルク樫、オリーブ、ぶどうの畑。ほっとんどそれだけ。去年行ったアイルランドはほっとんど牧場だったけど、あちらはなんだか荒涼とした雰囲気があったので、ある意味でこちらの方が「牧歌的」。牛や羊の姿は、思ったほどは多くなかったけれど。
右は、まるで瀬戸内海のように見える広大な湖。人造湖だけれどなかなか美しい。日本ではこんな地形のところにダムを作るなんてほとんど考えられない。それにしてもあまりに大きいので、グーグルマップであらためて見たら…面積はともかく、距離にするとほとんど琵琶湖に匹敵してた!! すごすぎる! なお、この向こうはすぐスペインです。
街中の風景。
右上は教会前の街の中心広場。下は城跡。城跡の広場は、闘牛場として使われるとか。ポルトガルでも闘牛が行われるというのは、今回の旅に来るまでは知らなかった。それにしても、こんな小さな街でまで行われるというのも意外だった。
街中は、たまーに私のような観光客がちらほら見え、住民が玄関わきのベンチで何やらのんびりおしゃべりしてるのを見かけるくらいで、とても静か。それでも、宿やレストランやみやげ物屋はちらほらはある。いろんな人の旅行記を見ていると、これでも近年は観光地化が進んでいる様子。今ぐらいが雰囲気と利便性のバランスがちょうど良いかも。
この旅行での最大の後悔…
ホテルの隣のレストランでのこの日の夕食は、たぶんこの旅で一番感動的に美味しかった。
が、誤算が続いた。まず、「量が多い」との事前情報ほどに、これまでの食事の量は(それほどは)多く無かった。お昼にそこそこの量を食べてしまった。「腹減った!」と口に出すほどに空腹感が高まる前に店に入ってしまった。左の前菜がめちゃめちゃ美味しかった。
…右のメイン、ラムの煮込みが、1/4も食べられなかった(泣)。店のおばちゃんに大変申し訳なかった。ほんと、味は美味しいのに、箸が…じゃなくって、フォークが進まないのだ。
たぶん、空腹な状態だったとしてもこれを完食するのは無理だけど、「半分で」という頼み方もこの国では出来るのだ。あぁリベンジしたい…
(ちなみに赤ワインもここで飲んだのが一番美味しかった)
月は東に日は西に…のいずれもが眺められるわけです。地平線にこんなにきれいに沈んでいく日を目にしたのはいつ以来か…。もう少しで満月、という月もとてもきれいに見えた。
申し訳ない気分を引きずりながら、夜の散策。ライトアップされた街中も静かで美しかった。
あ、そうだ、後悔がもう一つ、先のレストランの隣の席にいたフランス系アメリカ人の「アンリさん」という人に日本語で話しかけられたんだけど、お互い次の日もこの街にいるということで「また明日!」と言って別れたんだけど、会えず終いになってしまって連絡先を聞きそびれたのだ。また話がしたかったなぁ…
次の日は、麓まで降りて散策してみた。
長閑な田園の中、鳥の声を聴きながら、ときに牧場を守る犬たちに吠えられながら(笑)、のんびり歩いて気持ち良かった。下から見上げた街も美しかった。
…ただ、ちょっと暑かったし、さすがに疲れた。
ので、街に戻って下界を眺めながらのビールは最高だった(笑)。あ、部屋に戻っての「シエスタ」(と言うにはやや長すぎる昼寝)も最高だった♪
やはりバカンスはこうでなくては…