ポルトガル リスボン・エヴォラ・モンサラーシュ
マドレデウスの曲を聴くようになってから、なんとなく気になって、いつか行ってみたいと思っていたポルトガル。ようやくきっかけがつかめた。あまり欲張ってあちこち行くのではなく、リスボンからアレンテージョ地方を東西に、スペイン国境近くまでの行程にしてみた。
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旅の初めはまずは首都リスボン。テージョ川の河口に開けた起伏のある街。
過去の栄光の大きさの割に、今は「ヨーロッパの田舎」の位置に収まっている小国らしく、首都もこじんまりしている。
でも、やはり歴史の残り香が漂う。これはリスボン旧市街のロシオ駅。雰囲気があるけど、1F右手のスペースにはスタバが入っていてちょっと興ざめる(苦笑)。この国は、比較的アメリカ文化の入り方が少なくて良かったけれど。
リスボンの中心から西に少し離れたところにあるベレン地区に行ってみた。ここは、大航海時代の史跡があれこれ残っているということらしく。
これはジェロニモス修道院。マヌエルT世が着工したとかで、航海を象徴するような縄やヤシなどのモチーフを使った様式が「マヌエル様式」と称されるとか。
回廊と中庭を持つ建築も、このあとの旅で何度も目にした。
これは初日の夕食の一部で、タコのサラダ。他は、お昼と同じイワシをまた食べてみた。
どっちも美味しかった♪
続き
またリスボン旧市街の中心に戻って散策。
左上は、テージョ川に面したコメルシオ広場。大げさな気もするけど嫌味な感じはせず、かと言って洒落て落ち着いているという感じでも無く…ある意味でポルトガルらしい「親しみやすさ」があるかも?
右上はサン・ジョルジェ城から東側、つまり旧市街中心とは反対側の眺め。旧市街も良い眺めだったんだけど、逆光だったのできれいに撮れず(苦笑)。写真では限界があるけど、どっちを見ても良い眺めだった。なお、この旅行は現地で正味6日間だったけど、全て良い天気に恵まれてありがたかった。神様に感謝です。
左下は、リスボンの「下町」ことアルファマ地区。生活感の漂う住居に混じってファドの店が点々とある。「ファド」とは、日本の演歌のようなものと言えば良いか? これを聴くのが今回の旅の一つの目的でもあったけど、それは旅の後半で。写真は、なんだか横尾忠則さんのY字路シリーズを思い出すような場所。
右下は、これまたリスボンのシンボルの市電。アルファマの辺りは、ほんとにせまーいところを無理やり縫って行く。江ノ電よりスゴイ(笑)。
ポルトガルは食べ物がおいしい、というのが予備知識で、楽しみにしていた。そして結果は、そのとおりであった。
左は、イワシの塩焼き。鱗がついたまま焼かれているので、皮ははがして食べる。イワシはイワシで特別な感動は無かったけど、イワシらしい美味しさだった(笑)。
右は、ポルトガルではどこでも見かける「ナタ」というお菓子。エッグタルトで、外はパリパリ、中はとろっ…というもの。このベレンのお菓子屋さんのものが最も有名らしく、地元の人も各国からの観光客も、大勢来店していた。もちろん、美味しかった。右下が制作風景。このあともあちこちでナタを食べたけれど、ここのは焼き立てだから、やっぱり一番美味しかった。
なお、このあとは他のお菓子もあれこれ食べて、基本的にどれも美味しかったけど、どれも甘!という甘さだったが、このナタは意外にも甘さ控えめだった。
翌日は電車で移動して、アレンテージョ地方の中心都市のエヴォラ。
…一言で言うとこうなるけど、電車の切符を買ったり、乗り込むまでもあれこれ大変だった(苦笑)。まぁ、それも後になれば良い思い出なんだけど。
これは大聖堂。天正遣欧少年使節たちも、ここでパイプオルガンの演奏を聴いたそうで。そんな歴史に思いをはせるのも良いですね。
昼食。左は、アレンテージョの名物料理で、豚肉とアサリの炒め物。フライドポテトが山盛り。メインはもちろん美味しかったんだけど、このポテトがなかなか美味くて…残すつもりが完食してしまい、それが響いて結局この日は夕飯抜きになってしまった(苦笑)。
右はデザートで食べたモロトフというお菓子。メレンゲにカラメルを混ぜて蒸し焼きにしたものだそうで、すっごい美味しそうだったんで頼んだんだけど…目の覚める甘さとはコレのことだった(苦笑)。
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夕方にかけて街を散策。
ローマ時代の水道橋が残る街。玄関でやる気無さそうに寝そべる犬。やはりローマ時代のディアナ神殿の史跡。
神殿の向こうに大聖堂と、ここで泊まったホテルが写ってる。ここのホテルは昔の修道院を改装したもの。ポルトガルでは、昔の城や修道院などを改装した国営ホテルがあり、ポサーダと呼ばれる。さすがに良い雰囲気のホテルだった。