宮古島は、正直言ってあまり期待していなかった。観光地、リゾート地的な雰囲気が濃厚なのではないかと。
しかし、行ってみたら思ったよりずっと良かった。先入観は良くないですな。行ってみないとわからない。
さて、旅の後半は本番?の水納島。
宮古島空港で友人3人と集合し、多良間島空港へ飛び、水納島からのお迎え船に乗せていただく。
多良間だって相当に離島なんだけれど、気分的にはまだまだ「日常世界」に属する。水納島の全景が見えてくると、「ただいま〜。またお世話になります!」という感じ。これにて意識は飛躍するのです。
この島でも、荷物を置いて軽く整理をしたら、まずは御獄へご挨拶に行きます。
左が島のメインストリートの南北一号線。ここを通って行きます。
この島にすむMさんたちは、牛を育てて生計を立てています。が、野良ヤギもずいぶん増えていた。たまに捕まえて売ったりするそうです。捕獲に参加してみたいけど、じゃまになるだけの気も・・・
きれいに色づいたアダンの実。
今年は季節がいつもより1カ月くらい遅れているのだそう。たしかに、アダンの実がこんなに鮮やかだったのは初めてのような気がした。
そして何より、鳥の種類が今までと比較にならないほど多かった。渡りの時期がずれたのだろう。アカショウビンが朝夕に盛んにあちこちで鳴いていたし、サンコウチョウも時々鳴いていた。他にも「おぉ!」と思ったような鳥を挙げれば、アカガシラサギ、ズアカアオバト、ヤマショウビン、アカハラダカ(たぶん)、ギンムクドリ?・・・海ではアジサシの仲間が何種類かいたし、グンカンドリまで飛んでいた。
左上の写真は、この島での私の主な「仕事場」。港の堤防の突端で、良い釣り場なのである。
右上の写真は、堤防の反対側で泳いでいた80cm〜1mくらいのサメの群れ。餌を探すにしてはのんびり泳いでいたけれど、何をしていたのか?
・・・え? 釣果?
右の通り(苦笑)。
今回はそもそもあんまり釣りをしなかったけれど、それにしてもこれが唯一の獲物。カワハギの仲間で「クマドリ」というらしい。刺身にしてみたけれど、友人たちは「普通に美味しい」と言ってくれたが、私の口には合わず・・・(泣)
釣りに関しては欲求不満の残った旅でした(苦笑)。
2日目は海に入った。初めての頃とは比べるべくもないけれど、前回よりは珊瑚の再生が進んだように見えて、それなりにきれいだった。透明度もイマイチだけど、それでもこの程度には写った。
次回までにさらに再生してくれることを願ってやまない。
右は、帰り道に頭の上をゆったりと飛んで行ったグンカンドリ。他の日も何度か見かけた。住み着いてるのかな?
夕方、Mさんご兄弟に誘われて「追い込み漁」について行った。この島での楽しみの1つである。
せめて「追い込み」くらいは手伝いたいところだけど、実際はお二人の後ろをついていくのに精いっぱい。歩くのが早いのだ。網だって重たいのに…
右は、間違ってかかっちゃったウミガメ(アカウミガメ?)。もちろん逃がしてあげたけど、野生のカメに触れた貴重な経験でした。ちなみにこのカメ以外にもあっちこっちでカメを見ました。
肝心の漁の方は、残念ながらこの日は不発。楽しみにしていたイラブチャー(ブダイ)も捕れず・・・
それならば・・・と思って釣りに行ってみたけど、前述の通り空振り。
夕陽だけ捕って・・・じゃなくて撮って帰ってきた・・・
でもね、たとえ結果はこうでも、楽しいのです。ものすごく。
この日の晩は、夕食後にMさんに招かれて追い込み漁で捕った魚を囲んで「オトーリ」。写真はMさんご兄弟。左が五男さんで右が四男さん。普段はお二人が島にいて、この日は久しぶりに三男さんにもお会いできた。おばぁにもすごく久しぶりにお会いできて嬉しかった!
津嘉山荘さんでは遠慮してしまったけれど、この島ではオトーリは毎度の楽しみ。
オトーリや前後の会話ではいろいろな話も出るけれど、それらをすべてひっくるめて、楽しく大事な時間なのです。
ちなみにこの夜は、宮古に住む常連さんがお一人いて、スモークしたタコを使ったタコ飯を出してくれた。これが絶品!
オトーリ前に夕食を食べすぎたことを激しく後悔した私でした(苦笑)。