波照間島
沖縄の島々も、ずいぶんあちこちに行ったなぁと思う。数え方にもよるけれど、20前後くらいだ。
波照間も、もちろんいつか行ってみたいと思っていた。
前回のGWは、思案の末に与那国を選択したので、今回の年末年始は波照間にしてみた。
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続き
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波照間というのは、「果て」の「うるま」(サンゴ礁)、だと言う。
今は石垣から高速船で1時間足らずだけれど(波浪による欠航率はそこそこ高いが)、ついこの前まではフェリーしかなくて2時間かかったらしい。石垣・西表とその間にある島々からはポツンと離れていて、西表と波照間の間はサンゴ礁の浅い海ではなく外洋なので、途中で波の質が変わる。
石垣から波照間に船で渡る間に、左のお弁当を食べた。
(帰路に気付いたのだが、船内は飲食禁止だった・・・すいません)
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島の高台には数か所ほど、「見張り台」が残っている。「盛」と呼ばれており、左の写真は港から登ってきたところにある「コート盛」。上に登って島の中心集落を眺めたのが、右の写真。もちろん高層建築などは無い。現在の島の人口は500人ちょっとらしい。平坦だけれど、黒島ほどではない。2段階に隆起した地形らしく、最高標高は50mほどである。
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波照間と言えば、日本最南端の有人島である。季節によっては南十字星も見えるということもあり、天文台などもある。そんなわけで、島内のマンホールのフタは左のようなデザインである。
そして波照間と言えば、泡盛好き・酒好きの人ならご存知であろう「泡波」が有名である。家族経営・原則島内消費向けの酒造所らしく、幻の泡盛と言われている。右の写真の酒造所での販売は無く、島内の売店でも見かけないか、あってもミニボトルだけだった。しかしこの旅では・・・は、あとで説明。
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島の産業は主に砂糖黍栽培である。左の写真のような風景が広がり、いかにも沖縄的。水田や牛の牧場は他の島ほどには見かけない。ヤギは他の島より多い気がしたけれど。
観光産業はうるさいほどには無く、不便なことは無い程度にあって、私にはちょうど良い感じ。カフェなどもある。右の写真は「みんぴか」の黒蜜杏仁豆腐。島の黒砂糖を使っていて、美味しい。
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今回お世話になったのは「あがた村」というまだ新しい宿。Uターンのご兄弟(三男・四男)がすべて手作りで作った宿。「作った」と言うか、「作っている」宿。まだ発展途上だそうで。
建物もすべて手作りで、野菜もご自分たちで無農薬で育てていらっしゃる。なので、ものすごく美味しい!
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こんなような食事をいただいた。なお、この宿では客が食事づくりをお手伝いする(強制では無い)。宿の人やお客同士のコミュニケーションのためで、なかなか楽しかった。
この旅の間は寒かったこともあってか、左上のような鍋を数日ほどいただいた。魚の出しが良く出ていて、野菜がたっぷりでとても美味しい。右上はへちまの炒め物とかまぼこ。へちまは夏野菜だけど、波照間では年中採れるらしい。左下は、「オオタニワタリ」の芽の炒め物。あの植物が食べられるなんて知らなかったので、とても驚きだった。また、美味しい食材であることにもびっくり。八重山ではこれを食べる習慣があるらしいけれど、この宿では栽培も始めている。右下は中身(モツ)を入れた年越しの沖縄そば。これも美味かったな〜。
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そしてこの宿では、貴重な泡波をずいぶんごちそうになってしまった。泡波はそれだけでも貴重なのに、なんと古酒をいただいたのである。
しかも・・・左は5年物。波照間では干支が同じ人達が自分たち自身で自分たちの干支の年にお祝いをするそうで、上は「鷲」の絵だけれどつまりは「酉年」の時のお祝いだそうで。
さらにさらに、2日目には真ん中の写真の10年物!をいただいてしまいました。これが旨い・・・
お知り合いの三線弾きの方々も呼んでいただいて、宴会・・・これぞ沖縄♪
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さて、島内の様子に戻ります。これは島で一番きれいと言われる「ニシ浜」です。「西」ではありません。「ニシ」は沖縄の言葉で「北」を意味します。島内の位置的にはむしろ「西」なんですけどね。左の写真の岬の南側に「ペー浜」(南浜)というのがあるので、セットで南北なんでしょう。
ちなみにこのあたりの島々では、島ごとに言葉がかなり違うらしいです。

今回の旅では雨こそほとんど降られませんでしたが、かなり寒かったです。初日だけ暖かく、「海に入るなら今日だよ」と言われ・・・いちおうシュノーケルのセットを持ってきていたので、頑張って入りました! 以下、その様子です。
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