奈良 東から南、當麻へ
奈良もけっこうあちこちに行ったけれど、どうしても周縁地域は周り切れず…という状況だった。
しかし、当然ながら、それらの地域にも良さげなところがいっぱい。
そんなわけで、連休谷間に有休を取って4日間の小旅行に出てみた。
旅の出発は、まずは奈良駅。正倉院展や興福寺に気を惹かれつつも、それを振り切って?レンタカーで出発。最初は「般若寺」。こじんまりとしたお寺だけれど、穏やかな空気の流れる良いお寺。コスモスで有名らしく、ちょうど良いタイミングだった。また、秘仏の白鳳時代の阿弥陀さんが公開になっていたのだけれど、お寺に似つかわしい、穏やかな表情のお方で、素敵だった。
お寺のすぐ隣には、街中なのに「植村牧場」というところがあって…御覧の通り♪
続いて、以前から行きたいと思っていた当尾へ。こちらは「岩船寺」。お寺自体もひっそりとして良い感じだったけど、仏様たちがみな素晴らしい! 阿弥陀さんと四天王ももちろんだけど、普賢さんが素晴らしかった!
この地域は石仏があちこちにあり、散策路が整備されている。こちらは岩船寺近くにいらっしゃる方々で、左がお不動さん、右が「笑い仏」として有名な阿弥陀三尊。こういう方々が見守ってくれているって、良いですね。
こちらは「浄瑠璃寺」。この本堂の中にはたくさんの仏様たちがいらしていて、九体の阿弥陀さんが圧巻。また、ちょっと変わった光背を背にしたお不動さんも良い感じだった。
今回は、吉祥天さんと薬師さんの公開とも重なって、お得?な感じだった♪
他のお寺でも、同じような特別公開をけっこうやってくれていて、ありがたかったな〜
浄瑠璃寺の近くを散策。左の上は、「藪の中三尊」と呼ばれるうちのお地蔵さんと観音さん。右の上は、「首切り地蔵」と呼ばれるお地蔵さんの隣にいらした観音さん。下は、「大門石仏群」と呼ばれる皆さん。
さらに歩みを進めて行くと、谷間の田んぼを隔てて向こう側に、こんな方が見えてきます。「大門仏谷の磨崖仏」と呼ばれる阿弥陀さんで、近くで見上げるとデカイ!です。
長閑な良い風景ですが、足元を見るとイノシシの足跡だらけで、田んぼを守るのはすごく大変そう…でした。
と、ココまでが初日。宿は柳生の里で…
2日目に朝一番で向かったのは、「圓成寺」。お天気が良かったおかげもあるけれど、このお寺の印象はとても良かった。境内の空気も、建物も、仏さんたちも。本堂の中の柱絵も良かったなぁ。
多宝塔にいらした運慶作の大日さんも、素敵なお方だった。
陽射しがあると、紅葉も鮮やか。