左は棚田と集落の風景。集落の向こうに「子宝の寺」とされるチミ・ラカンがある。
私自身には縁が無い?ことなので、友人夫妻の安産祈願をしておいたら、帰国後に聞いたところすでに前日に産まれていたらしい。ご利益の先取りか?? 良かった良かった♪
右は棚田の中にあるマニ車のある建物。これもチョルテンと呼ぶのだろうか。用排水の流れを使った水車でマニ車が自動的に回るようになっている。同時に鐘が鳴るようになっていて、田んぼの風景に音が響いて行く。
ゾンの装飾群。さすがにもっとも美しいと言われるだけはある。立地と外観だけでなく、中も美しかった。どこのゾンでも屋内は撮影できないのだけれど、もちろん内部だって素晴らしい。お見せできなくて残念。
このゾンの中では菩提樹が植えてあった。
剣をかざした仏様は、文殊菩薩。日本での造形とはずいぶんと違う。獅子に乗ってないし。でも、とても惹かれるお姿だった。
ついに首都ティンプーに到着。
国の動物である「ターキン」の保護区を見に行った。のんびりと草を食む様子、その姿態など、ブータンに良く似合う気がするが、絶滅が危惧されているらしい。
かつてこの保護区ではユキヒョウなども飼っていたらしい。
ブータンは農業国で、外貨は水力発電でインドより稼いでいる。いずれにおいても、豊かな自然が基盤として重要であるため、その保護には力が入れられているらしい。よって、豊かな自然環境が今も存在している。そしてそのことは仏教の教えにも適っている。
決して情緒的な訳でなく、いろんな面で合理的である、素晴らしい政策だと思うのである。
もっとも美しいと言われるプナカ・ゾン。中州にあり、右の川がポ・チュ(父川:チュは川)、左の川がモ・チュ(母川)。日本的感覚からすると、こんなところに建物を作って洪水で壊れないんだろうかと思ったりもするのだが、案の定、10数年前に土石流で被害があったらしい。ただし、手元の本によるとこれは氷河湖が決壊したためで、温暖化の影響と推測されているとのこと。地球は一つ、である・・・
ティンプーの街で見かけたチョルテンに描かれた仏様たち。花を「摘む」という行為すら避けられるので、通常は花が活けられることは無いそうだけれど、ここには飾られていた。
円錐形の置物はツァ・ツァと呼ばれる小さな仏塔。崖地などに多数置かれているのを目にしたが、これも安全祈願のようなものだろうか。ここにたくさん置かれていた意図は良く分からなかったけれど。
右の真ん中あたり、川の向こうに見える直線の構造がパロ空港の滑走路である。手前側から着陸、奥側に離陸する。手前も奥も、うねうねとした谷が続いている。でも、ブータンで空港を作るには、少なくとも首都の近くにはここしか平地がなかった、という感じ。
それにしても、最初の着陸時、と言うかブータン領内の飛行時には、その飛行形態が衝撃だった。ジェット機なのに、谷に沿って右へ左へ機体を傾けつつ、谷の中を低速で通過していくのだ。はっきり言って、怖かった!
この旅行中でもっとも美味しかった食事。
中華風?だったからか、なじんだ味のせいかもしれないけれど。どれを食べても美味しかったけど、赤米だけはやっぱりどうしても・・・イマイチな感じ。レストランの名前は「Red Rice」だったけれど(笑)。