お兄ちゃんは私のモノ!byミルテ


「なに怒ってるんだよ〜?ミルテ」

―――かわいい妹の'オンナゴコロ'が分かんないなんて!
もうっ、も〜〜うっ!お兄ちゃんのバカ!鈍感!!


《突発創作 〜ミルテちゃんはブラコン?!〜》

 

――数刻前、アカデミー門前にて――

 
「リッヒットくぅーーーん!もう帰るのぉ〜?」

(ムカッ)なに'ぶりっ子'してんのよ!
 
「あ、うん。これからお母さんのお店の方に寄ってからね」  
「ねえねぇ〜良かったらこれからあたしのお家に来な〜い?
ほら、この間借りた本も返したいしぃ〜。そうだ!ついでにウチでお茶しましょ〜」

『本』の方がついでのクセに!ふんっ、見え見えなのよっ!

・・お兄ちゃんをビックリさせようと、こっそりアカデミーに迎えに来てみたら、
ヨリによって女に言い寄られている現場(:ミルテヴィジョン)を目撃する
ハメになるなんて!全く油断も隙もあったもんじゃないわ!
>某家政婦の様に木陰からその様子を覗き見るミルちゃん
 
「ちょっと、本くらいアカデミーで返せば済む事じゃない!」>新手登場  
「な、何よ、いいでしょぅ〜べつに〜」

(ムカムカッ)ぜんっぜんよくなーい!
ていうか二人とも、さっさとお兄ちゃんから離れなさいよーっ!
 
「リヒト君、本だけの為にわざわざ行く事無いわよ!
それより私、最近クッキー作りに凝ってるの。
ぜひリヒト君に焼き立てを食べて貰いたいんだけどなぁー」

(ムカムカッ)お菓子で釣るなんて、何てコソクなオンナなのかしらっ!
 
「あらぁ、そんなの食べたらリヒト君がお腹壊しちゃうわよぉ〜」  
「!な、何ですってぇー!失礼しちゃうわねー!!」

(ムカムカムカッ)『失礼』なのはアンタも同じよっ!
ホント、自分が分かってないのねっ!
>ミルちゃん随分辛口。何処で覚えたんだ?そういう言葉使い・・
 
「リヒト君はあたしが先に誘ったんだから、家にくるのぉ〜!」
「そんなのカンケー無いでしょ!リヒト君はウチで私の手作りクッキーを食べるのよ!」  
「あ、あの、えっとぉ・・(困惑)」

(――――ブチブチブチッ!!)いい加減にしなさいよぉぉぉーー!!(憤怒)


>《ココからちょこっと実況(?)開始!》
一人の男をめぐる女二人の熱き戦い(色恋沙汰に年齢制限は無し)。
最早りっくんの意思は'アウトオブ眼中'だった。
だが、そこに(彼女達にとっては)予想外の伏兵(?)が登場!
それは云わずと知れた'我等がミルテちゃま'ババーン!
ずかずか、と三人に近づき、あっという間にりっくんの左腕をぐわしっと掴んだ!!
・・いや〜可愛い顔して迫力満点ですな(汗)。

 「――帰るわよ、お兄ちゃん!」  
「あ!ミルテ!〜〜いたた!痛いよぉ〜そんなに引っ張んなくっても・・」  
「いいから行くのっ!!」
>言いながら二人の敵(笑)からグイグイとりっくんを引き剥がす。

 「「ちょ、ちょっと、待ち・・・」」
>『待ちなさいよ』と言いかけた彼女達だったが
ミルちゃんの放つ凄まじい怒気のオーラ(父親譲り?)を感じ取り、
そのまま、ぴきっと固まってしまった。
その瞳は『何か文句あるのっっ?!』とでも言いたげである。
(ちなみに彼女達が'金縛り'から解けた頃には兄妹の姿は跡形も無くなっていた)

――そして、やっと冒頭の会話につながる訳で。(てゆーかもうスペースが・・)
   
「なぁ、ミルテ・・もういい加減、腕、離してくれよ。痛いし歩きづらいよ」  
「ぜっったい、い・や!!これはお仕置きなんだからねっ!!」  
「?????」

やれやれ・・もてる兄をもつ妹の宿命ってやつでしょうか?
兄:りっくんが果たして妹:ミルちゃんの複雑なオンナゴコロを理解できる日が
来るのかどうか、それは誰にも分からないのだった・・・。
 
ちゃんちゃん♪


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お兄ちゃんのリヒト君・初登場!にあたり、
仲良し兄妹をテーマにして描いてみました。
最初はただ二人が寄り添ってるだけの絵になるはずだったのが
いつの間にか「ブラコン&強気な妹にあたふたな兄」となってしまいました。
>しかもショートまで妄想・・・。
この頃から私の中で、「ちょっぴり強気なミルテ嬢」という性格が
イメージとして出てきてしまいました。
・・人様のオリキャラなのに、超ヒンシュク者です!;大汗
でもミルちゃんの方も モテモテ美人さんになる予定なので
何時か機会があったら 「シスコン兄Ver.」と云うのを書いてみたいな〜。
しかし実現するかは、かな〜り妖しいです。>をい


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