スイートリリィ 3

 

ユアンは、ひとつ大きな舌打ちをした。

ショーンのペニスをきつく握り、年上の俳優に顔をしかめされると、濡れたその手で髪をかき上げる。

「ショーン。今、あんたは、俺の尻尾を踏んだ」

ユアンが最悪に機嫌の悪い顔で、ショーンを見下ろした。

ショーンは、わけがわからない。

だが、年若いスコットランド人の不機嫌は、なかなかの迫力だった。

ちっ、ちっ、ちっ、と、ユアンは、舌の音をさせる。

「ショーン。かわいいその舌を引っこ抜いてやろうか?」

ショーンは、そろそろとユアンのペニスを握っていた手を離した。

「……なんでだ? どうしてそんなに怒るんだ? ユアン。お前だって、俺にばっかりいろいろ聞いたじゃないか」

ユアンは、またひとつ忌々しげに舌打ちした。

「あんたの恋人がSだろって言ったことか? ショーン。あんたがいつもあんな風に攻められてるんだって思ったら、そりゃ、言うだろ。だけどな。直接名前を聞き出そうとするのは、下品だ」

ユアンが、ショーンに冷たく流し目をくれる。

「ショーン。じゃぁ、あんた俺に恋人をフルネームで紹介してくれるか?」

「……いや、それは……」

ショーンは、明らかに困った顔で、目を泳がせた。

ユアンが、ショーンを見下ろした。

むっつりと不機嫌な顔は、とりつく島がない。

「だろ? ショーン」

低い声が、ショーンを脅しつける。

しかし、そこで、ユアンは、ぷっと吹きだした。

「かわいいなぁ。ショーン! そんな困った顔するなって。あんまりかわいいから、つい意地悪したくなるだろ!」

ユアンが、ショーンの首に齧りついた。

ぎゅっと抱きしめ、おどおどと目をさ迷わせていた年上の頬に噛み付く。

「ユアン!」

「違う! 違う! 名前を聞かれたことに不機嫌になったんじゃなくて、あいつのこと思い出したから、不機嫌になっただけ! 俺たち、ショーンたちみたいに上手くいってないし」

ユアンは、まだ多少の不機嫌さを残しながらも、ショーンの唇に強烈なキスをした。

それはショーンを驚かせるに十分な程熱が篭もっており。

「……ユアン……」

ショーンの肩に込められていた力が抜けた。

裸で抱き合っていたというのに、いきなり態度を変えたユアンに対する緊張がショーンから抜けた。

「悪かった。……ユアン」

ショーンの手がユアンの肩を撫でる。

「俺は、少し思慮が浅かった」

「少し?」

ユアンの目が、性悪な色で、ショーンの瞳を覗き込んだ。

ユアンは、すっ裸のまま謝罪する英国人をにやにやと笑う。

「ショーン。それは、俺の恋人が誰かを聞きだそうとしたことに対する謝罪だな」

ユアンは、チュッと、ショーンの唇を奪う。

「ああ! ショーンは、救いようがないほど、馬鹿だ!」

ユアンは、強引にショーンのペニスを握り、ぎゅうぎゅうと揉み込んだ。

ショーンが腰をよじる。

しかし、ショーンの浮気心は、まったく萎えてはいなかった。

それが、ユアンの唇に笑みを与える。

ユアンは、ショーンの足を開かせ、その間に体を割り込ませながら、にやにやと間近の顔を覗き込んだ。

「ショーン。俺は、あのくそったれの顔を思い出したから、機嫌が悪いって言ってるんだ。わかってるか?」

ユアンの手が、ショーンの陰嚢をつかんだ。

「わかってないだろ?」

ユアンの手が、やわらかくというよりは、強引にショーンの袋を揉む。

「ユアン!」

ショーンは、足を閉じて、ユアンから自分の急所を取り戻そうとした。

「あっ? もっとサービス?」

にやにや笑いのユアンが、ショーンの足をもっと大きく開く。

「これだから、普段、甘やかされてる奴ってのは……」

ユアンは、強引にショーンに開脚させ、その間に顔を突っ込んだ。

「ユアン様のスペシャルサービスだ!」

ユアンの舌が、ショーンの肛門をべろりと舐める。

「ユアン! ユアン! ユアン!」

ショーンがあわてたような声を上げた。

ユアンが、ショーンの股座から顔を上げる。

「そう、連呼しなくても、年寄りじゃないから聞こえる。何だ? サービスが足りないってか?」

ユアンが舌を尖らせ、ショーンの肛門をこじ開けようとする。

少し冷たい舌先が、ずるりとショーンの中に潜り込んだ。

舌は、狭い腸内を拡げようとぐにゅぐにゅと動く。

突っ込まれた舌が、腸壁を舐めていき、ショーンは、ユアンの髪を引っ張った。

ショーンの太腿は、一気に赤く染まっている。

肛門は、ショーンの思惑とは逆に、ユアンの舌を締め付け、余計にその感触をショーンに伝える。

ぬるりとこじ開けられる感覚に、ショーンの腰を甘い痺れが駆け上がった。

「ユアン!」

サービスのはずが、思いきり髪を引っ張られ、ユアンは眉を顰めた。

「ユアン、ユアン、やめてくれっ!」

「ああ、もう、うるさい!」

ユアンは、口元をぬぐうと、ぽいっとショーンの足を投げ捨てた。

ひんやりと濡れた尻の穴を守るように、ショーンが足を引き寄せ、その間を手で押さえる。

大きな体を丸め込んだ、その態度は、なんともかわいらしかった。

強面のはずの顔が真っ赤で、まるで少女のようだ。

ユアンは、にやりとショーンを笑う。

「ショーン、そうそう、大事なとこは、隠しとけ」

「ユアン、お前!」

「後で、俺のは舐めてね。ショーン」

ユアンは、平気で、ベッドの上に腹ばいになり、下に落ちていたかばんを引き寄せ始めた。

ショーンが、そのユアンの尻を蹴飛ばす。

股の間を押さえたまま、ショーンは、大きく足を伸ばして、ユアンを蹴った。

滑稽だ。

「酷い。ショーン」

くにゃりと品を作って、ユアンがおどけた。

「自慢のアンヨだからって、そう使いたがるな」

ユアンは、ショーンの足を捕まえ、指先にキスをすると、ベッドからずり落ちそうになりながら、バックを引き寄せた。

中身が、床に転がっていく。

それでも、ユアンは、平気だった。

これからいるものは、鞄の底に隠されている。

この程度では零れ落ちない。

ショーンは、まだ、股の間を隠したままの情けない格好で、ユアンを睨んだ。

「ふざけたいだけなのか。ユアン!」

「いいや? ショーンとやる気十分だけど」

ユアンは、ごろりと転がって、未だ立ち上がるペニスをショーンに見せ付けた。

ペニスは腹を打っている。

ずるりと剥けた先端を見せつけるように撫でて見せ、ユアンは、まるでそこを舐めるかのように、舌をひらめかせた。

いやらしく口の中で舌がうごめく。

「ほら、ほら、すっかりやる気」

「……ユアン」

ショーンのペニスも勃ったままだから、ユアンの舌使いに、目元が赤く染まった。

ショーンが隠しているのは股の間の大事なところだけだから、ビクンと反応したペニスは、ユアンに丸見えだった。

もぞもぞとショーンが足を動かし隠そうとする。

「オッケー。ショーン。後で舐めっこしような」

ユアンは、ペニスを見せつけるように握ってわざとらしく扱いてみせると、また、うつぶせになりバックの中を漁った。

「う〜んと」

ユアンの尻が、盛り上がっていた。

やりこめられるばかりで、唇を曲げていたショーンは、そろそろとユアンの背後に近づいた。

ユアンの尻を掴もうとする。

だが、ユアンの方が先に動いた。

手に握ったものを持ったまま、くるりと体を返し、ショーンの目の前にペニスを突きつけた。

「構ってくれるってのなら、まずはこっちの方希望だな」

ユアンは、ひざ立ちのショーンに向かってペニスを指差した。

「舐めてくれ。ショーン」

ショーンは顔を顰めた。

そこから動こうとしない。

ユアンが大げさに肩をすくめた。

「これだから、プリンセスは! なに? 俺が先に舐めなきゃ、嫌だってか?」

ユアンは、唇を突き出したショーンに手に持っていたものを見せた。

「俺は、あんたの尻にこれを塗ってやろうって思ってるんだよ。その間くらいご奉仕しろよ」

「ユアン……」

ショーンは、ユアンの手に握られたセックスジェルに戸惑った顔をした。

「ユアン……」

自分もプリンセスだと告白したユアン相手に、ショーンは、挿入までのセックスを予定に入れていない。

しかし、ユアンは、マイペースなままだった。

「俺、今日だけで、撮影所で一緒になってからの分くらい、ショーンに名前を呼ばれた気がする」

胡坐をかいて、しきりにうなずくユアンはジェルのキャップをはずした。

ショーンは、伺うようにユアンを見つめる。

「……その、ユアン? それ、……入れるのか?」

「何、上品ぶってるんだよ。ショーン。尻の中舐められて、ビクビク喜んでただろ」

指先に、ジェルを絞りだしたユアンは、ショーンに来いと、手招く。

ショーンは、しばらく葛藤した。

しかし、この英国人は、恥知らずにも、うつむいた顔を赤くすると、随分とごぶさたになっている体の欲求を優先させた。

のろのろとショーンがユアンの足元に跪く。

「舐めればいいのか……? ユアン」

「そう。たっぷりサービスしてくれ」

端正な顔の俳優が、従順に膝をそろえて、ペニスへと顔を近づける様子に、ユアンは、舌なめずりした。

ショーンは、まず、ユアンの鈴口に溜まった先ばしりを丁寧に舐めとる。

そっと手を添えて、ペニスの先端に柔らかな唇を押し付けてそれから、そっと唇の中へと飲み込む。

ショーンは相手を喜ばせるために、口内を明け渡すということを知っていた。

ショーンの口の中は、しっとりと湿って、ずくんとユアンの腰をしびれさせる。

「おいおい、ショーン。すっごい仕込まれ方されてるだな。あんたの恋人って、最高に幸せな奴」

ぎゅっと唇を締めたショーンは、丁寧にペニスへと舌を這わせながら、口内を余すところなく使って口腔性交を行う。

ふうぅん。と、鼻声を漏らしながら、ペニスを舐め上げる姿は、この行為が決して嫌いではなかった。

ショーンは、自分から、ペニスの先端に唇を擦り付ける。

柔らかなそこをペニスからこぼれ出るカウパーに汚させ、口蓋にペニスを擦り付け、うっとりと目を閉じる。

事実、ショーンは、大きなユアンのペニスに口の中をいっぱいにされるのに、夢中になっていた。

ユアンのペニスは、ショーンが大きく口を開けていなければ含めない。

目を瞑ってさえすれば、その大きさは、違う面影をショーンの中に簡単に思い起こさせた。

アレを、満足させるのは、大変だ。

だが、ショーンは、アレに口腔を支配されたい。

「上手だ。ショーン。気持ちがいいよ」

褒めるユアンの声が、かすれて、その低さは、誤解を増長させる。

「……っんっぅ……」

 ショーンとユアンの上げるくぐもった鼻声が重なった。

ユアンの下腹を覆う陰毛がショーンの口からこぼれた精液混じりの唾液で汚れていた。

ペニスへの快感のせいか、そこを唾液が伝っていくのさえ、ユアンにとっては気持ちがよく、ユアンは、指に絞り出したジェルを未だ、使えずにいた。

まっすぐなショーンの背中が、自分のペニスに向かって下降している。

しきりに振られる頭は、きゅっとペニスを締め上げ、喉の奥までこのスコットランド人に自由に使わせる。

舌先が擽るポイントが一緒だった。

あの気に入らないユアンの恋人と。

ユアンは、片目を瞑るような顰め面のまま、ショーンの尻へと手を伸ばした。

やわらかく盛り上がった尻を掴み、引き寄せる。

ショーンは、体を丸め、ユアンの手が届くようにした。

ユアンは、指先を薄い毛に覆われたショーンの秘部に伸ばす。

ひくつく肛門を焦らすように何度か撫で、ユアンは、そこに指をもぐらせた。

肛口が赤い口を開く。

ショーンの舌がびくりと縮こまった。

「んっ!」

「ショーン、リラックスして」

その瞬間、ぞくりとユアンの腰も震えた。

硬い指先が入り込む瞬間をユアンは、知っている。

少し苦しく、しかし、もう、その指が快感を与えてくれることを知っているから、その苦しさの向こうにあるものを入り込んだ指に、ユアンの身体は期待をしている。

指先は、肛口を掻くように、しばらくそこにとどまる。

もどかしい気持ちに、ユアンの腰が揺れる。

ショーンの腰も左右に振られた。

穴の淵がぷくりと膨らむほど、浅く入れられたユアンの指先が、ショーンの入口を弄り、そこばかりを拡げようとするから、ショーンは、もっと奥での快感を求めて腰をよじった。

「もっと、ずぼっと欲しい? ショーン」

だが、ユアンは、自分がされるように、意地悪をする。

浅く入れた指を動かし、まずは、不快感をショーンに与える。

しかし、ショーンは、従順だった。

ユアンなら、文句を言うために、口を開くところを、ショーンは、懸命にペニスへの奉仕を続け、その褒美をもらうことを考えている。

そのかわいらしい年上の姿は、ユアンに感嘆の思いを抱かせた。

「……ユアン……」

ペニスに鼻を擦り付けながら、名前を呼ぶショーンの声が、欲望を伝えた。

しかも、見上げる目が、待ちきれない苛立ちできつく睨んでくるのだ。

こんな目で、しかも、こんな切ない声で求められたら、彼の恋人は、さぞ、もっとショーンを虐めたくなることだろう。

ユアンは、ショーンの中に指を進ませ、そこで指を折り曲げた。

鍵の形にした指で、ショーンの秘肉をぐりぐりと押し広げる。

「……っぁあ!」

ショーンは、体をびくびくとさせ、飲み込んでいたペニスで喉を詰まらせた。

ごほごほとむせ返りながらも、ユアンの指を締め付け、ペニスはひくひくと動く。

ユアンは、涙目になったショーンに起き上がらせると、もっと熱心にショーンの尻に指をうずめた。

抱き合って、ユアンは、ショーンの尻の中を弄る。

ショーンは、ユアンにペニスを押し付け、しきりに腰を振った。

「っ……んんっ……ん」

「っふ……っぁあっ……んんっ!」

ショーンの瞼が気持ち良さそうに閉じられており、ユアンは、締め付けのきつい肉の中で、指をぐるりと動かした。

「……っんんんっ!」

ショーンが、思い切り、ユアンの指を締め付けた。

ショーンの息がユアンの肩にかかっていた。

ユアンは、ショーンの耳元でささやいた。

「ショーン。俺の尻も弄って……」

ユアンの声は、焦ったように掠れていた。

ショーンの瞼が開かれるのが待ちきれないように、乳首同士が擦り付けられた。

ショーンの頬にかかるユアンの息は、ショーンの尻を指で穿ちながら、自分で感じ、すっかり湿っていた。

こらえ性がないかのように、ユアンは、ショーンの腰へと自分のペニスを押し付け、擦りつけている。

ユアンが、ショーンの中から指を引き抜き、ジェルを足した。

「ショーン。指出して」

ショーンは、ユアンを抱いていた腕を解いて、指を差し出した。

引きつったような笑いを浮かべたユアンが、ジェルを絞り出す。

「ショーンの指は長いから、期待大だな」

欲望をちらちらと見せ、唇を舐めるユアンが、きつくショーンを抱きしめる。

腹と腹が、ひったりとくっつけられ、その間に挟まれたペニスがぎゅっとつぶされた。

ユアンは、焦ったように、ショーンの尻肉をきつく掴み、その狭間の穴にずぼりと指を入れ込んだ。

「……ショーン、早く」

「んんんっ!」

ショーンは、強引な動きで、尻孔の快感を支配するユアンの刺激をなんとかやり過ごし、期待に尻をこわばらせている若い俳優の穴へと指を伸ばした。

長く恋人と会えなければ、ショーンは、自分で、自分の穴を弄る。

だが、人にするのは初めてだった。

自分で自慢するだけあって、弾力のある触り心地のいいユアンの尻を掴んで、その間に隠された尻孔を空気に晒す。

「……っぁ」

それだけの刺激で、ユアンは、声を出した。

ショーンの腹へとペニスがごりごりとこすり付けられる。

ショーンの中に増やされた二本の指は、ゆっくりとした動きで、そこの拡張を続けていた。

「……入れるぞ。ユアン」

内を掘り拡げられる快感で潤んだショーの目が、ユアンの顔を見た。

ユアンは、苦しそうに目を眇めながら、ショーンにうなずく。

ユアンの頬が期待に高揚し、大きな目が潤んでいた。

ショーンは、指をうずめた。

だが、驚くほど、ユアンのこそは、きつく指を締め付ける。

「痛いか? ユアン」

そこを無理矢理こじ開けられる苦しさを知っているショーンは、とっさに、指を抜いていた。

ユアンは、横に首を振った。

「ずぶっていっちゃってくれ。ショーン」

ユアンは、ショーンに腰を押しつける。

「……経験は……?」

「ある。ただ、それほど、回数こなしてないんだよ。でも、そこが気持ちいいのは、すっかり知ってる」

ユアンは、尻を上に向けた。

ショーンの指が入りやすい角度で待っている。

ショーンは、こわごわ、指を入れていった。

「……んんっ、ショーン、もっと」

ユアンは、ねじ込まれる指の不快感をやり過ごしながら、大きく息を吐き出して、体を開く努力をした。

最初の違和感さえ乗り越えてしまえば、後にはいいことしかないことをユアンは知っている。

あの、若くて、驚くほど、真面目な男がユアンに教えた。

ユアンの腰が、きゅんと、甘く疼いた。

「もっといっぱいに広げてくれ。ショーン。そんなおやさしいことじゃ、この後の楽しみがいつになるか分からない」

ユアンは、とろけそうにやわらかいショーンの尻を揉みながら、英国人のとがった耳元にささやいた。

「えっ?」

ユアンの指が、ショーンの中で、抜き差しされる。

「犯って、って、言ってるんだよ。ショーン。ショーンの指をいっぱい頂戴って。俺が、ショーンのなか、ぐちゃぐちゃにしてるみたいに、ショーンも俺のなか、かき混ぜろよ。……ベイビー。何? あんたもっと、俺にやらしいこと言わせたいの?」

二人は、お互いの尻をきつく掴み合いながら、その尻を犯しあった。

ユアンの口は、自分が言うのではなく、ショーンにはしたない言葉を口にすること強制していた。

「……ユアン、もっと奥を弄って……くれ」

「そうだろ? だよな」

硬いペニスが擦り付けられ、ぷつんとした乳首が擦り付けられる。

腹は、漏れだした精液でずるずると濡れている。

キスは、ずっと続けれられていて、口は、舌を絡ませ合うだけでは気が済まず、お互いの唇を甘く噛み合っていた。

「んんっ……いいっ!……」

「気持ちいいです。ユアン様、て、言ってもいいぞ。ショーン」

「……っぅ!」

ショーンが、ユアンを睨む。

ユアンは、ショーンの肩に顔をうずめた。

「……うそ。ショーンの指、気持ちいい。そこ、もっと触って……」

ぐちゅぐちゅと音のする尻の穴は、指が出入りするたび、ジェルを太ももへと零す。

ベッドの下の鞄は、中身があふれ出していた。

ジェルが出てきたその鞄から、黒い色をしたバイブが顔を覗かせていた。

 

続く

 

 

いい加減にしようと思いつつ、まだ続く……。