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現場での問題点を考える

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今回のフジ・ロックで浮かび上がった問題点

大規模なフェスティバルを行って、すべての人が満足のいくものになることは永遠にないだろう。
しかし、より多くの人が少しでも多くの満足を得られるよう主催者側も常に努力をしているに違いない。ここでは今回のフジ・ロックを終えて浮かび上がってきた問題点を検証してみたい。

観客のモラルの低下

第1回目のフジ・ロックの悲惨さを知っている僕にとって見れば、2回目以降の皆のモラルは驚くほど向上していると思う。しかしながら、苗場での開催も3回目となり、一部からゴミのポイ捨てが増えているといった声が聞かれている。参加者がフジ・ロック自体に慣れてきて、甘えが出ているのではないだろうか。ゴミのリサイクル運動に手伝う事はしなくても、最低限自分のゴミは自分で捨てるようにしたいものだ。Do It Yourselfの精神はフジ・ロックの基本中の基本のはず。
また、タバコの問題も多く出ているようだ。タバコを吸うのは法律で見とめられている以上、会場で自由に吸うことができるのは当たり前だが、人ごみの中で吸うのはいただけない。日常においても、歩きながらのタバコが知らず知らずのうちに他人の服などを焦がしているといったことから、問題になっているように、タバコの灰が飛び、他の人に当たるような所での喫煙は当然控えるべきだろう。他人のことを考えて行動する。これもまた、フジ・ロックに参加する人の心得に一つのはずだ。

主催者側の問題点

第1回目の反省から大幅に見直しを行ったであろう主催者側。そのためかなりの部分で楽しく3日間を過ごすことが出来たのだが、主催する側にもやはり問題点がまだまだあるようだ。
特にグッズ売り場では長蛇の列が毎年出来ているようで、これには僕も驚いた。特に1日目は異常なほどの列が延々と続いているようでグッズを買うだけで一日が終わってしまうのではと思ってしまった。
グッズ売り場のブースがどう考えても少なすぎる。一ヶ所にまとめた方が売る側としては管理しやすいのだろうが、もう少し効率良く販売できる方法を考えてもらいたいものだ。
警備員の態度が横柄であるとか、駐車場が空いていて、そのエリアの券を持っているのに満車と言われ入れなかったと言ったこともよく聞かれることだ。高圧的な態度をとってOKと言われているといった警備員もいたようで、「何様のつもりだ!」と言ってやりたいね、そんなヤツ。警備員の言うことを聞かない客も結構いるだろうが、問題が起きた時はお互いもっと建設的に話し合えるようになれないものかね。その他にもWhite Stageのスクリーンがなくなったのはなぜだ、時間の変更のアナウンスがなかった、リストバンドでもめた等など問題と思えるものや、単なる個人的な不満など色々と出ているようだが、主催者側はこういった意見を真摯に受け止めて今後もより楽しいフェスティバルとなるよう努力してもらいたい。まだまだ理想郷というには問題があると思う。

韓国のバンドNo Brainの旭日旗引き裂き問題

初日に出演した韓国のバンドNo Brain。10時20分からRed Marqueeで演奏を行ったのだが、バンドは日本の元軍旗である旭日旗を引き裂き、その後すぐに韓国国家を演奏し始めるという行動に出た。
これは、新しい歴史教科書に対する抗議らしいのだが、韓国内でも賛否を呼んでいるようだ。
彼らが日本の教科書に対して抗議する事は別に自由であるが、招聘した日本でこういった行動をとるのは個人的にはいただけないと思っている。どんな理由であれ、もし外国のバンドが韓国やアメリカでその国の国旗などを引き裂けば袋叩きにあうだろう。いや、そんなことはないか? まあ、いずれにしても自国を非難して国旗を逆さにするレイジなどとはワケが違う。その時僕は居合わせていなかったのだが、観客はどう思ったのだろうか。まさか、自国を侮辱されてカッコイイだなんて思ってるのかな。
日本と韓国。近いようで遠い国なのか。


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