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ベテラン健在の2日目

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ヴィヴァ! パンク・ロック

2日目に見たバンドは、どれも見ごたえがあった。Green Stageのナンバー・ガールでは一番手とは思えないような盛り上がりを見せ、Field of HeavenのPE'ZはJazzyなナンバーを聴かせて観衆を魅了。ロック・フェスにあってこんないいジャズが聴けるとは思っていもいなかった。
Green Stageで行われたホットハウス・フラワーズは人気こそ今一つであったものの、リアムのヴォーカルは健在。彼らのアイルランド語? によるパフォーマンスや、アレンジし直したヒット曲"Don't Go"では彼らの実力を見せつけた。
そして、この日の一つ目の目玉となるパティ・スミスの登場だ。アルバム「HORSES」でも取り上げたゼムの名曲"Gloria"でスタートした彼女のパフォーマンス。正直に言うとパティについてはあまり曲を知らなかった僕だが、間違いなく3日間でのベスト・パフォーマンスの1つが今回のパティだった。途中ニルヴァーナの"Heart-Shaped Box"を挟んだり、ステージ下に降りたりといった事も起こりさらにヒート・アップするステージ。"Because The Night"に"Rock N Roll Nigger"まで、圧倒されまくった1時間だった。「パンク・ロックの母」と多くの人に慕われる訳がこのライブでわかった気がする。

ニール・ヤング&クレイジー・ホース登場

パティでの盛り上がり後はしばしの休憩をとるためGreen StageとWhite Stageの間にある小川で一休み。ここの水が超冷たい! ちょっと入っているとすぐに足が痛くなるほどに冷たい。タオルを浸して顔を拭くと生きかえったような気分にさせられる。岸辺で回るスプリンクラーのようなシャワーも気持ちイイ。
気合を入れ直し、山嵐、ステレオフォニックを流した後、モグワイを見るつもりだったが疲れて結局モグワイをあきらめてしまった。GreenとWhiteの距離が長いし、砂塵もひどくうどんを食べてアラニス・モリセットを待つことにした。
アラニスが登場すると前にいたアメリカ人らしき女性3人がいきなり盛り上がっていた。長い髪を振り乱しながらのパフォーマンスに徐々に観客全体も魅了されていく。派手さはないものの歌い手としてのアラニスは十分に魅力的だった。
アラニスを尻目にRed Marqueeのエコー&ザ・バニーメンのライブに駆けつける。客電が消えると同時にマックがタバコをふかしながら現れる。1曲目は"Lips Like Sugar"だ。バニーメンのライブはヒット曲のオンパレード! "Rescue"、"The Back Of Love"、"Killing Moon"、"The Cutter"とやられては否応無しに盛り上がるというもの。しかし、オリジナル・メンバーで復活してからの曲との観衆の反応の落差を考えると、現在の彼らの置かれている立場がいかに厳しいものであるかを実感させられてしまう。判っちゃいるものの"Do It Clean"で再び盛り上がり本編終了。アンコールに2曲応えて、9時半きっかりに終了。
今度はGreen Stageに急いで舞い戻った。ステージはすっかりニール・ヤング&クレイジー・ホースを待つ用意ができていた。予定より約10分遅れでスタートしたニール・ヤングのステージはアメリカン・ロックとは如何なるものかを我々に見せつけてくれたようなライブだった。
ニューウェーブ世代の僕としては、ニュー・オーダーを外す事はできないので10時前にはWhite Stageへと向かわざるを得なかったが、後から聞いた話では2時間半に及ぶライブはアメリカ人の友達をもってして「最高のライブ」と言わしめたものだったようだ。他の友達の話では最初はねころんで聴いていたものの、あまりの凄さに起き上がり、ステージに近づいて見ずにはいられなくなったということらしい。あ〜、"Hey Hey, My My"や"Rockin' In The Free World"聴きたかった〜。祈! 再来日!!

復活のニュー・オーダー

毎年土曜が一番観客の入りが多いようで、この日もアナウンスで各ステージで許容範囲を超える人が集まった場合は入場制限が入るとの事。White Stageへ向かう人が思ったよりも多くニール・ヤングをもっと見ていたいという思いにかられながらも、急いでWhite Stageへ。後からわかった話だが、やはりWhite Stageは入場制限が入ったようで、3日間で一番楽しみにしていたニュー・オーダーを危うく見逃す所だった。
小川を越えてWhite Stageに入ると、すでにすごい人だかりができていて、なにか異様な雰囲気が漂っていた。8年ぶりの復活と元スマパンのビリーがギタリストで参加することもあり、期待値は高まるばかりだ。
約5分遅れでメンバーが登場。ビリーは帽子をかぶり少々控え目だ。一曲目はジョイ・ディヴィジョンの"Atomosphere"。意外な曲でスタートした。続いて新曲の"Crystal"とここまではあまり耳馴染みのない曲のせいか静かな始まりとなった。3曲目の"Regret"で一気に爆発したオーディエンス。それと同時にニュー・オーダーの演奏も一気にハズしまくった。これぞニュー・オーダーだ! そして一番ハズしたのが、"Bizarre Love Triangle"。バーニーのBizarreな(ヘンテコな)踊りとハズしまくりのヴォーカルにもかかわらず、そんなことは一向にお構いなしで声援を送りつづけるオーディエンス。これぞニュー・オーダーの正しきファンたちだ。
途中ピーター・フックのベースアンプにトラブルがあり、かなり頭にきていたようだ。相変わらず血の気の多いヤツだ。"True Faith"、"Temptation"といった名曲と新曲をおりまぜながら、最後はジョイ・ディビィジョンの"Love Will Tear Us Apart"で終了。2回のアンコールに応えてくれたが、その2回目は待ってました! あの独特の電子音、"Blue Monday"だ。再び会場は狂喜のるつぼに。
最後にピーターがビリーに抱きつき、ビリーは帽子をとってスキンヘッドを少しだけ我々に見せて去って行った。
いや〜本当によかった。パティ・スミスからニュー・オーダーまで今回のベスト・アクトの連続の2日目だった。


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