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2001年4月〜6月までの国内情勢

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更新日:6月25日

東京都議選は自民の勝利に

24日行われた東京都議選は小泉内閣の圧倒的な支持率を追い風にした自民党が現有議席の48を上回る53議席以上を獲得し、勝利した。自民党はこの勢いで7月の参院選も一気に勝利に結び付けたい意向。
公明党も立候補者全員当選の23議席を獲得。
一方の野党民主党も現有議席を上回ったものの、22議席と小泉内閣の人気の前に伸び悩み7月の参議院選挙での対策が急がれる。
共産党は前回大幅に議席を増やしたが、今回は小泉人気の煽りを受けた形となり、15議席にとどまり、社民党は議席を失った。
投票率は50.08%と前回の40.80%よりも上がり、現在の政治に対する国民の注目度の高さを見せた。

国立大で相次ぐ入試判定のミスが発覚

今年5月に山形大学で428人もの入試判定のミスが発覚したが、今度は富山大と金沢大でも判定ミスが発覚。チェック態勢の甘さが指摘されている。
特に富山大学では判定ミスに気づいていながら、隠蔽工作をしているということが発覚しており、大学側のこのような行為に現役の大学生らは戸惑いと憤りを隠せないでいる。

更新日:6月17日

小泉内閣メールマガジン創刊

小泉首相が所信表明演説で発表していた、小泉内閣メールマガジンが創刊された。
80%を越える支持率という人気を象徴するように、なんとこのメルマガに申し込んだ人は100万人を越え、ギネスブックにも申請するとか。
メルマガの方は、小泉首相の心情を書いた「らいおんはーと」と、扇国土交通大臣、塩爺こと塩川財務大臣の「ほんねとーく」特別寄稿として、遠山文部科学大臣が大阪での児童等殺傷事件についてのコメントが掲載されている。

更新日:6月11日

大阪の小学校で8人が刺殺

ショッキングな事件が起こった。8日午前に、大阪の小学校を包丁を持った宅間守容疑者が襲い、8人の児童を刺殺。
この男は以前に精神安定剤依存症と診断されていて、「精神障害なら何をやっても許される」とまで以前に発言している。
この事件を受け、刑法の改正論が過熱しそうな気配を見せているが、精神障害者に対する差別が広がるのではとの声もあり、識者の間にも賛否に意見が大きく分かれている。

更新日:6月2日

プルサーマルに刈羽村民は反対

東京電力が推し進めていたプルサーマル計画導入に対して、刈羽村民にその是非を問うた住民投票で反対が53.4%を集め、反対が過半数を占めた。
この住民投票に対し、東京電力はプルサーマルの導入に住民の理解が得られないのであれば、無理には導入しないという考えを表明。
ここにきて、国が推し進める原子力発電計画に大きな狂いが生じてきている。

更新日:5月27日

小泉内閣国会劇場が大人気

支持率80%を越す人気の小泉内閣だが、その人気はとどまるところを知らない。
普段誰も見ない国会中継が通常の2倍の8%前後の視聴率を取り、NHKにも1,000件を超える意見が寄せられている。
また、ワイドショーもこぞって小泉首相と田中外相を取り上げるため、ワイドショーの枠で昨年一年放送した時間をすでに今年は超えてしまっているようだ。
いずれにしても、国民にこれほど注目されている内閣はなく、今後どのような政策を実現していくのか、しっかりと国民が見極めていく必要があるだろう。

性同一性障害者6人が戸籍の性別訂正を求める

性同一性障害のため性転換の手術を行った6人が、戸籍上の性別も変わらないと日常生活に支障をきたすとして、性別の訂正を求め家庭裁判所に申し立てを行った。
6人は就職、海外旅行などの時に必要となる身分証明が外見と違うためトラブルに遭うと指摘し、重病でも医者に行くことをためらうため、命にかかわる問題であると訴えた。

ハンセン病の控訴を政府が断念

ハンセン病患者らに賠償を命じた今回の熊本地裁の判決に対して、小泉首相は極めて異例としながら、政府声明を発表して、今回の訴訟を断念すると決定した。
このため、ハンセン病の補償を今国会で議員立法として成立させ、早急に謝罪と補償をしていくことになった。

更新日:5月21日

よど号事件のメンバーの娘が帰国

1970年に起こった日航機「よど号」乗っ取り事件の元赤軍派メンバーの娘3人が初めて日本に帰国した。
成田空港で記者会見した3人は当時の事件を批判、今後については仕事を見つけて家族を日本に呼び寄せて暮らしていきたいと述べた。

ハンセン病に勝訴判決

らい予防法に基づく隔離政策のため基本的人権を侵害されたと訴えた裁判で、原告の主張が認められ熊本地裁は国に総額18億2千万年の支払いを命じた。
今回の裁判以外にも東京、岡山で同様の問題が係争中でこちらの裁判にも影響を与えるのは必死である。
これに対し、政府は控訴を検討。しかし、国民感情などを考え控訴を断念するといった見方も出ている。
断念した場合に、今後の裁判に影響が出ることも考えられるため、控訴した上での和解をさぐるのではないかとも言われている。いずれにせよ、控訴をするかしないかといったことが現在非常に大きな問題になっているのは確かである。

金総書記の長男である金正男氏が不法入国を図る

北朝鮮の金正日総書記の長男である金正男氏がドミニカ共和国の偽造旅券を使い日本への不法入国を図ったが、英国の情報機関からの連絡があり、東京入国管理局で身柄を拘束した後、北京へ強制退去をした。
本人は以前にも日本に入国していたことがあり、今回の入国については「ディズニーランドに行く予定だった」とにわかには信じがたい発言もしている。
今回の強制退去に対して、金正男氏本人であるかの身元の確認も明確に行わなかったこともあり、あまりにもあっさりと退去させてしまったとの批判も起こっている。

更新日:4月29日

小泉新総理が誕生

4月24日に党員の圧倒的な支持を受けて誕生した小泉純一郎新自民党総裁が、26日に総理大臣に指名され新内閣を発足させた。
自民党総裁選で圧勝した小泉新内閣は世論調査でも86.3%の支持を取り、93年の非自民で誕生した細川内閣の75.7%をも超える支持を得た。
改革を掲げる小泉氏は脱派閥をめざし、田中真紀子氏を外相に起用したのをはじめ、女性を5人、民間人を3人、若手を2人起用するなど従来では考えられない組閣と断行した。
一方野党民主党の鳩山代表は国民に人気のある議員を中心にしたこの内閣を「ワイドショー内閣」と皮肉り、対決姿勢を強めている。
しかし、国民の支持を得ている小泉内閣に対して、野党の支持率は低落傾向にあり、今後の国会運営でどのような戦術を取っていくかが注目される。
国民の期待を背負った小泉内閣だが、期待が大きいだけに改革に失敗するようなことがあればより一層の政治離れを引き起こしかねず、今後の小泉氏の動向に多くの国民が注目している。

李登輝氏来日

李登輝氏にビザを発給するかどうかの問題で、中国の抗議を退けて日本政府は李登輝氏にビザを発給。
日本政府は中国の抗議に対して、今回は心臓病の治療が目的であることから、人道的立場において発給をしたことを強調した。
これを受けて、李登輝氏は予定通り16年ぶりに日本を訪れた。今回の訪日でも政治的発言があるのではと注目されたが、今回は日本側に配慮してかそのような発言はなく無事に台湾へ戻った。

ワドル前艦長に戒告

えひめ丸沈没の責任問題で、ワドル前艦長に対する処分が固まった。
結局軍法会議は開かれず、2ヶ月の減給、戒告と艦長の解任。そして除隊を求め、ワドル前艦長はそれに同意した。
この決定に対し、遺族からはあまりにも刑が軽すぎると反発。「被害者を無視した決定だ」と憤りを隠せない。
今回の決定は、米中の関係悪化によって日米関係を早期に修復させるために早期決着を図りたい米政府の思惑があり、事故の究明に結局は蓋をされた格好になってしまった。

雅子さまご懐妊 - 男児・女児?

宮内庁は16日に記者会見し、皇太子妃の雅子さまにご懐妊の可能性があると発表。
1993年6月の結婚から8年目の吉報に日本国内はもちろん、世界からも喜びの言葉が贈られた。
ただ、前回99年には流産していることもあり、今回は慎重にことを運びたいようで「静かに見守ってほしい」と宮内庁は言っている。
順調に行けば12月初旬に出産が予定されるが、現在の皇室典範は男児のみに天皇継承権があると記されているため、男児・女児のどちらが生まれるのかが重要になってくる。
もし女児が誕生した場合、皇室典範を改正して女児にも継承権を与えるのか? 皆さんはどのようにお考えでしょうか?

更新日:4月15日

日本赤軍がついに解散

昨年11月に逮捕され、現在獄中にある日本赤軍の最高幹部である重信房子被告が日本赤軍の解散を宣言した。
過去の活動を清算し、今後は合法的に活動するように同志たちに促し、日本赤軍による武装闘争は完全に幕を下ろした。
70年代に世界を震え上がらせた日本赤軍であるが、冷戦終結後徐々に活動拠点を失い、すでに活動に行き詰まりを見せていたが、日本に戻っていた重信被告の逮捕で今回の宣言に至った。
僕を含め、現在の若い人たちが日本赤軍について多くを知らないという事実が、時代の流れを感じさせるものである。

更新日:4月14日

自民党総裁選に4人が出馬

森首相の退陣に伴う、自民党総裁選に4候補が名乗りをあげた。
元首相の橋本龍太郎氏、X JAPANのファンでもあると以前紹介した郵政民営化が持論の小泉純一郎氏、4人の中で唯一世襲議員でない亀井静香氏、経済に精通している麻生太郎氏の4人である。
今回も経済回復が主要なテーマになりそうであるが、666兆円という国の財政赤字(なんと不吉な数字であろうか)を抱える日本をどのように再生させるのかが問われている。
各メディアでの調査では圧倒的に小泉氏の支持が多いが、国民と政治家の考えはいつも違うのが現実。
現実には橋本氏の再登板が一番可能性が高いが、本当にそれでいいの?

李登輝氏へのビザの発給は先送り

前台湾総統の李登輝氏が一民間人として日本への訪問を希望し、ビザを申請していたが日本政府はこれを次期政権に先送りする方針。
今回の処置は台湾を国家とは認めない中国からの反発を懸念してのものであるが、なぜに日本政府はそこまで中国の顔色をうかがうのか? 李登輝氏はまたしても訪日の希望が叶えられないのであろうか。
去年もチベット問題を抱えるダライ・ラマ法王が来日する際にビザを発給するかどうかでもめた経緯があるが、その時はビザが発給されている。

更新日:4月8日

メジャーで日本人選手が大活躍

アメリカで開幕した大リーグ。日本人プレーヤーは、開幕早々我々の期待以上の働きを見せてくれた。
開幕スタメンを果たしたイチローは2安打を放ち、チームを逆転へと導き、最後はメジャー2年目の佐々木が相手を抑えた。
第4戦目では早くもチームの勝利を決めるホームランを放つ。
一方、新庄も開幕スタメンこそ逃したものの、初打席初安打を記録。守備でもハインプレーを見せ、チームの逆転勝利に貢献した。
そして、野茂が2度目のノーヒット・ノーランを達成。ア/ナ両リークでの達成は史上4人目という快投を演じた。

更新日:4月1日

安部被告に無罪判決

28日の東京地裁の判決は無罪。
薬害エイズの事件で、業務上過失致死に問われていた元帝京大学副学長で元厚生省エイズ研究班班長の安部英被告(84)に、今回の判決では過失責任を問われることは無かった。
当時すでに、非加熱製剤の使用に疑問を持っていた同被告だが、非加熱製剤を使い続け、500人を超える死者と1,500人に及ぶ感染者を出したにも関わらず、検察側の主張はことごとく退けられた。

更新日:3月24日

えひめ丸沈没の責任は誰か

20日に行われた米海軍査問会議で、原潜グリーンビルの前艦長のワドル氏が証言。
「事故の全責任は私にある」としながらも、詳細部分においては乗員に責任を押し付けるような発言を連発。次に控えている軍法会議に有利になる証言を残すようにしているのは明らかである。
ワドル前艦長のこの言動に対し、遺族の方々は証言をしたこと自体に一定の評価を与えながらも、安全性を軽視したワドル前艦長に対して正当な罰則と償いを求めた。

更新日:3月16日

株価が1万2000円を割る

国内での不況が続く中、3月13日ついに東証平均株価が1万2000円を割り込んだ。1万1000円代の株価は16年前の水準であり、日本は確実に戦後初の「デフレ」の状態に陥っていると言える。
このデフレ状態に対し、日本の政府は「株式買い上げ機構」という構想を発表。
しかし、この構想は、もしも同機構が損失を出した場合には、公的資金つまり“我々の税金”を投入するというものであり、結局国民に負担を求めるといった形になっている。
またこの構想自体の効果も疑問視されている。

ポスト森は誰?

自民党は党総裁(=首相)を決める総裁選を通常の9月から繰り上げて4月に実施することを決めることで、森首相の事実上の退陣表明としたが、国民に不人気の森首相退陣後の首相のなり手がなかなか出てこない状況になっている。
7月の参院選挙で自民党の敗北はすでに既成事実化しており、その責任を取らされれば3〜4ヶ月で首相の座を降りねばならず、首相候補といわれる議員は使い捨てにされるのを嫌っているようである。
現在は、国民に人気の高いX JAPANのファンでもある小泉純一郎氏と党内切っての豪腕で知られる野中広務氏の2人の争いになると見られているが、元首相の橋本龍太郎氏や保守党党首の扇千影氏の名前なども挙がっている。あなたなら、誰に首相になってもらいたい?


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