オールセラミックレストレーション

 

近年、オールセラミックレストレーションは、高度な審美性と生体との親和性に優れた修復法として、その需要は世界中で急速に高まっている。

特に、CAD/CAMによるジルコニアを応用したセラミックスレストレーションは、十分な強度があることから、インプラントの上部構造体として、ジルコニアフレームからフルジルコニアクラウンとしても広く臨床で広く応用されるようになってきた。

しかし、ジルコニアは、硬度がHv1,0001,200と硬く、天然歯の硬さ約Hv600に比べて約2倍もあり、天然対合歯へのダメージが懸念されている。また、撤去の必要性が生じた場合、その作業は、極めて困難なことが考えられる。さらに、ジルコニアは、水分と熱の存在下で、結晶が変化することが知られており、径時的には長期的に正方晶から単斜晶(粗面となり、強度低下を生じる)に変化し、低温劣化を起こす可能性が示唆されている。

こうしたことから、新しい審美性と強度に優れたセラミックスをプレス加工して修復物を製作するシステムとして、IPS e.maxが挙げられる。

これは、従来の陶材を築盛、焼成するのではなく、陶材をプレス加工するという方法なので、CAD/CAMに比べ、設備費が比較的安価なことから、弊社では2011年(平成23年)からこのシステムを導入し、臨床において高い評価を得ている。

 

IPS e.maxによるオールセラミックレストレーション(イボクラー 社製)

 

IPS e.maxは、二ケイ酸リチュウムを主成分とするセラミックスで、従来の筆積み・焼成法と異なり、プレスによって成形・加工するセラミックスです。

これは、従来の歯科用陶材の強度に比べて約4倍の強度を有しており、世界でオールセラミックレストレーションの修復材料として、インレー、クラウン、ラミネートべニア、ブリッジ(3本ブリッジまで)と幅広く臨床で応用されている。

 

IPS e.max(二ケイ酸リチュウム)の特徴

@    従来の歯科用陶材の曲げ強度(100MPa)に比べて約4倍の強度(約400MPa

を有している。

A    プレス加工のため、築盛法に比べ、緻密で滑沢に仕上がり、生体親和性に優れている(歯肉に優しい)。

B    光の透過性に優れており、天然歯に調和した色調表現が容易である。

C    硬さがHv580と天然歯の硬さに近似しているので、対合歯にダメージを与えない。

D    弊社のオリジナルとして、インナーマスキング(弊社考案)により、金属及び変色支台歯の色調の透過を完全に遮蔽することにより、自然な色調を再現できるようになった。

IPS e.max臨床例       

 

 

R e.maxインレー

 

 

 

セット当日                           セット二日目の状態

IPS e.max(カットバック及びインナーマスキング)臨床例

fgHf e.max

メタルコアー(パラジュウム)使用

e.max

メタルコアー(パラジュウム)使用

 

()中国歯研

代表取締役社長 堂河内 一司

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