1、普賢岳(1,359m) 2004/03/19

 

 前の晩に明日はどこへ行こうかとベッドの中で考えているとき

ふと友人が昨秋【普賢岳】に登ったらよかったよといったのを思い出し今回の山行を決めた。

 さて朝が来て大騒ぎ!何せいきなりだから妻はぷんぷん、いつもこれだからとぼやく。

ばたばたと子供たちを送り、準備をして家を出たのが8:45、フェリーの出航は9:25に迫っている。

 

 いつも思うのだが、熊本は海辺の町である。遠浅の海のせいで大きな港がないため、そのようなイメージは薄いがかなり長い海岸線を持った市なのである。自宅から、熊本港までも実に10分とかからないで着く。

ということで、8:55には熊本港着、乗船券を入手する。TWINは、3m未満(2.7m)なので

2,200円とかなり安い!妻は650円、往復は復便が10%引きということで、それをお願いする。

熊本港乗船前のTWIN

 今回の船は、以前紹介したことのある《オーシャンアロー》である。島原まで30分と短時間で有明海を横断しておりかなり便利である。この日は平日というのに、中国の団体さんなども一緒で結構にぎやかである。船上から餌をやるのでお供してくれるカモメたちと一緒の船旅で、あっという間に10:00島原港に着く。途中、船上からは本日目指す普賢岳と、怪異な姿の平成新山が早くおいでと手招きをしてくれているように感じる。

フェリ−より島原、普賢岳、眉山を望む

 島原港からは、57号線を一路南下、雲仙温泉を目指す。朝から前述のばたばた状態だったので、

コンビニでおにぎりをと思うがこれがひとつもない、仕方ないので仁田峠への入り口を過ぎ雲仙温泉街へ、しかしここにもコンビにはない。でも昔懐かしいよろず屋さんがあり、ここで無事おにぎりを調達する。少し来た道を戻って、仁田峠有料道路に入る。軽は660円(普通は770円)であった。この有料道路は道幅こそ狭いが、一方通行なので安心して走れる。途中高度上げるにしたがって見えてくる天草や有明海、不知火海の眺望が実にすばらしい道である。登るにつれて平成新山の荒々しい姿が間近に迫ってくる。仁田峠の駐車場に11:10着。

(ミヤマキリシマの開花時期などは、駐車時間が制限(1時間)されるので注意が必要です)

仁田峠有料道より平成新山を望む、手前はTWIN

 

11:25  準備をしてロープウエーの駅右手より、普賢神社の横の登山道に取り付く。ちょっと登るとすぐに下りだす??結構下って、15分ほどでアザミ谷に着く、これから道は左手に妙見岳、右手に普賢岳を望む谷を登っていく冬場なので樹幹を通して遠望が利くため、妙見岳の切り立った北斜面が不気味である。火山独特の溶岩のごろごろした道ではあるが、よく整備されて歩きやすい。

アザミ谷より、20分で紅葉茶屋である。ここが、ちょうど国見と普賢の鞍部にあたり、道が二手に分かれている。久しぶりの山行に家内は既にばて気味である。

紅葉茶屋にて休憩

紅葉茶屋で小休止のあと、いよいよ普賢岳の急登に取り付く、ここからは登りのみである。溶岩のごつごつした急坂をあちこちに掴まりながらあえぎあえぎ登る。周囲の大きな岩の下にはツララが下がり、足元には霜柱が残っている。15分も登ると少しずつ傾斜が緩やかになってくる。ほぼ30分で、頂上直下の広場に出る。このとき眼前に平成新山がド−ンと出現し度肝を抜かれる。まさに地下から噴出した溶岩そのものである。まだ山頂からは噴気が出ているのが見える。

溶岩ド-ム全景溶岩ド-ム先端、噴気がまだある

ここから、一登りで山頂である、12:40着。福岡から来られたというご夫婦が一組だけの静かな頂である。この日は天候が実に素晴らしく、春だというのに霞がほとんどなく、足下は有明海から天草諸島、そして遠く霧島や紫尾山まで遠望でき、北に目を転ずれば、多良岳が見え、西には長崎や野母崎も手に取るように分かる、まさに360度の絶景であった。

普賢岳より天草方面を望む

 

山行デ−タ:仁田峠 1070m 15分 アザミ 谷 20分 紅葉茶屋 35分 普賢岳 1359m
 

      帰路は往路をたどり、65分で仁田峠 

      ※火山活動により立ち入り禁止区域があるので、遵守すること
 

温泉   :雲仙温泉 小地獄温泉 利用 大人:400円 単純硫黄泉 よく効きました!

       
      ※仁田峠より、温泉街を抜けて、車で15分


同行者  :家内

普賢岳周辺地形図

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