◇ 仏教質問箱 ◇  仏像編 そのD


            
【明王像】


            
『憤怒』の形相を持つ明王像。
            もともとはインドの神々より由来し、仏教の世界では、
            大日如来の命を受け、
『悪を懲らしめ、善に導く』という
            役目をもつようになったそうです。


     不動明王
 
        背中に【迦桜羅(かるら)炎光】を背負い、
        両手には剣と絹索(なわ)を持つ『お不動さん』。
        岩に足を乗せ、二人の童子を従えています。
        ちなみに、この『岩』が、
        いわゆる
『盤石(ばんじゃく)』と呼ばれるもので、
        「決して揺らぐことのないもの」のたとえで使われます。

     愛染明王

        恋愛・縁結びのほとけ『愛染さん』。
        額に第3の目を持ち、左右合わせて
6本の手があります。
        ちなみに、映画『愛染かつら』の『かつら』って、
        
【かつらの木】だったと、これを調べていて初めて知りました。

     孔雀明王

        文字通り、孔雀に乗った『ほとけ様』。
        明王の中で唯一、やさしい顔(菩薩形)をしておられることも
        特徴のひとつです。
        孔雀(インドの国鳥)が蛇や虫を食べることから発展して、
        あらゆる病気を除くほか、天変地異を鎮め、
        祈雨、息災の本尊とされます。


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