◇ 仏教質問箱 ◇ 仏像編 そのB
ふと、新聞に目がとまりました。
◆ 仏像を 見に来た人と 祈る人 ◆
【薬師如来】
『祈る人』も多いでしょうね。
文字通り、病気を治してくださるという、ありがたい『ほとけ様』です。
如来像はその性質上、普通は『もの』を持たないのですが、
この薬師如来像は『薬壺(やっこ)』という壺を
左手の手のひらの上に持っておられます。
【薬師三尊】
奈良の薬師寺でも有名ですが、
薬師如来は向かって右に『日光菩薩』、左に『月光菩薩』を
脇侍にしておられます。
この両菩薩は、いわば「助手」にあたるもので、
お医者さんに対する『看護婦(今は看護師)』さんの役割、
といえばわかりやすいかも知れません。
注目すべきは『日』と『月』。
この二つは『昼』と『夜』とを表しています。
つまり、一日を『昼』と『夜』とに分け、
二人で助手を務めているというわけです。
如来としては、珍しく『現世利益』のほとけ様。
というよりも、つまりは、そんなちっぽけな『枠』など超越した、
ありがたい『ほとけ様』ということですね。
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