◇ 仏教質問箱 ◇ 仏像編 その@
【びんずるさん】
今回から『仏像編』です。
最初に登場願うのは『賓頭廬(びんずる)尊者』
・・・いわゆる『びんずるさん』です。
説法上手のいたずら好き。長〜い眉毛に、しわだらけの赤ら顔。
『びんずるさん』を最初に選んだわけは、
『とても身近な仏さま』だからです。
ま、厳密に言えば『ほとけ』さまではなく
『羅漢(らかん)』さまと呼ばれるのですが・・・
お釈迦様の直弟子で、その教えを守り、
正しく広め伝えた聖者たちが『羅漢さま』たちで、
『びんずるさん』は『十六羅漢』といわれるグループの
頂点におられた方です。
別名を【なで仏】と呼ばれ、
病気の人が、このお像をなでた手で、自分の悪いところをさすると、
病気が治ると信じられてきました。
そのため、寺のお堂の中央ではなく、
縁側や外陣の隅っこにポツンと座っておられることがほとんどです。
つまり、遠くから手を合わせるのではなく、
身近にいていつでも手をふれることができる。
お寺には、そんな『ほとけ』さまもおれられることを、
最初に知っておいていただきたかったのですよ。
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