【金閣寺・銀閣寺】先日、「金閣寺って、何宗のお寺ですか？」
と尋ねられて、困ってしまいました・・・。
自戒の念を込めて調べてみると・・・
『金閣寺』も『銀閣寺』も、実は【通称】で、正しくは、
金閣寺・・・北山鹿苑寺（ほくざんろくおんじ） 銀閣寺・・・東山慈照寺（とうざんじしょうじ）・・・と称して、両寺院とも【臨済宗相国寺派】に属する、
と書物にありました。
通称の由来は、もちろん【金閣・銀閣】があるからですが、
【金閣】・・・ほとけの遺骨を祀った舎利殿 【銀閣】・・・観音殿・・・だ、そうです。
鏡湖地（きょうこち）に浮かぶ、
あの『金ぴか』の建物が【金閣寺】なのだと、
つい誤解されがちですが、
正式にはあの建物は【金閣】であり、
金閣を含んだ境内全体が金閣寺、
すなわち【鹿苑寺】だということになります。
蛇足になりますが、
金閣寺は足利三代将軍・義満の隠棲所を、
銀閣寺は八代将軍・義政の隠棲所を、
それぞれ寺院にしたものです。
また、室町時代においては、金と銀の価値にさほど差がなく、
むしろ銀の方が高いくらいであった、
ということも覚えておいた方がよいですよ、と、
書物が付け足していました。
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