◇ 仏教質問箱 ◇
【お坊さんの呼び方】 あれこれ
確かに、いろんな【呼び方】がありますよね。
とりあえず、知識だけでも・・・
住職(じゅうしょく)
『ご住職』や『住職さん』でおなじみですが、
元来は、中国の禅寺で使われていた【住持職】と呼ばれる
職名を略したもの、という話です。
和尚
これも一般的な『和尚さん』ですが、
もともとは【戒】を授ける『師僧』を意味しているそうです。
なお、華厳宗・天台宗などでは『かしょう』、
真言宗・律集などでは『わじょう(和上)』と発音されるとか。
ちなみに、光松寺の【西山浄土宗】では『おしょう』と読みますが、
知恩院さんの浄土宗では『かしょう』と発音されるようです。
上人(しょうにん)
『上人さま』や『お上人さん』など、
浄土系や日蓮宗などでよく使われます。
ただし、おなじ【しょうにん】でも、
『聖人』と書く場合は、一般的な僧侶ではなく、
【親鸞・日蓮】聖人にのみ使われるようですので、ご注意を。
(※親鸞聖人と日蓮聖人の順番は、50音順で並べました。)
方丈(ほうじょう)
禅宗寺院等では、住職の居間が『方丈(一丈四方)』ということから、
『方丈さま』という呼び名がうまれたそうです。
※ あと、『先生』とか『おじゅっさん』(おそらく『住職さん』から転じた)
などと呼ばれたりもします。
どれが好き、とか【決まり】とかはありませんので、
呼びやすい呼び名で呼んでいただいて結構ですよ。
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