◇ 仏教質問箱 ◇

        
 仏教【ことわざ】編 そのA


    一蓮托生
(いちれんたくしょう)

         『こうなりゃ、一蓮托生だあ!』
         ・・・悪人どもの
悪あがきが聞こえてきそうですが、
         この言葉、立派な仏教語なのです。

         阿弥陀仏の極楽世界に咲きほこるという
【蓮華(ハス)の花】
         信仰をともにする夫婦や親子、あるいは仲間たちが、
         来世も一緒に暮らしたいと願って、
         
『同じひとつの蓮の花の上に生まれよう』と念じた。

         ・・・それが
【一蓮托生】なのです。


    六根清浄(ろっこんしょうじょう) 

         山登りの時のかけ声に使われたりしますが、
         
六根とは、【眼根・耳根・鼻根・舌根・身根・意根】
         (『意』は『lこころ』を意味します。)の六つで、
         とかく煩悩に流されがちの私たちは、
         これらを常に
清らかに保っておかなければならない、
         という仏教語です。
      
         俗説によると、この六根清浄がつづまって、
         
【どっこいしょ】のかけ声になったとか・・・


    以心伝心(いしんでんしん)

         お釈迦様があるとき、弟子たちを集めて
         手に持った
をちょいとひねってみせました。

         ポカンとする弟子たちの中で、
         摩訶迦葉(まかかしょう)という長老だけが
         
破顔一笑を見せて応えたといいます。

         【心を持って心を伝える】
こと。
         禅の神髄ともいわれるこの
【以心伝心】ですが、
         迦葉(かしょう)さんが、
なぜ笑ったのかと尋ねられても、
         当方、まだまだ
修行不足なものでして・・・



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