◇ 仏教質問箱 ◇  

       
 日本語になった仏教の言葉 その@

            今回より
『ことば編』です。
            なるべく『えっ!』と驚くようなものを、と考えております。


     ◇ 有頂天(うちょうてん) ◇

       天人の住むといわれる『天界』の最高処を
【有頂天】と呼びます。
       つまり、天の
天辺(てっぺん)です。
       そりゃあ、最高の気分でしょうね・・・


     ◇ 金輪際(こんりんざい) ◇

       古代インド人によると、地面は
地輪(ちりん)という輪(わっか)の
       上に乗っかっているそうです。
       地面を掘り進んでいくと(ただし80万キロメートルほど・・。
       つまり、地球と月との間を往復するぐらいの距離ですが・・・)、
       地輪の下にあるという
金輪(こんりん)との境目(際〈きわ〉)
       到達します。
       そこを名付けて
『金輪際』と呼んだそうです。


     ◇ 億劫(おっくう) ◇

       仏教では
『おっこう』と読むので注意してください。
       『劫(こう)』というのは、仏教における
『時間の単位のひとつ』で、
       とてつもなく長い時間を意味し、
       人間の感覚でいうと
『無限』に近い長さになります。
       (詳細はまた機会があれば記します。)
       それの
『一億倍』が【億劫】なのです。
       考えるだけでも
「おっくう」になりますね・・・



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