.なぜ?わざわざ・・・ですね | 返信 |
また 当直中の管理人s-1 11/24水00:15 #r112 あきらめモードさん こんばんは。ご投稿ありがとうございます。「愚痴でした」とありますが、僕のこの掲示板での発言も「愚痴」みたいなもの です。僕達は院内では「少数派」「異端児(爺?)」ですので、きっとあなたの 病院と実際はそんなに違わないと思います。こんな素人のサイトにも少なから ぬ人が訪問して下さり、投稿までしてくれるかたもいるのです。多少の凹凸は あっても(形の上ではともかく)皆さんそんなにうまくはいっていない、と感 じているからではないでしょうか? で、いつもの役に立たない感想なのですが 基本的には無記名です。情報の共有目的で公開するのはいいのですが何でわざ わざそこで「記名」なのでしょうかね? 1.インシデントレポートレベルで「記名」「実名」のメリットはきわめて限 られていると思います。あまり思いつかないのですが 1) RMや安全担当者などがレポートを読んで、もっと詳しく知る(調査) 必要がある、と思った場合。ですからこれは原則的に担当者だけが名前を知って いればよいことになります。現場と担当者の信頼関係が必要です。 2) 「名前」のある一人称報告的なものの方が「教材」や「失敗の記憶」 としてのインパクトがある。「○○を忘れない日」みたいな感じです。でもこれ も当事者は伏せ字か仮名ですね。またインシデントレベルならこんな対象になり にくいですね。 2.インシデントレベルを「記名にして公開」などというと思いつくデメリット は大きいですね 1) レポートが減少する可能性が一番ですね。数ばかりでなく「質」もで す。まるで自分は関係なかったかのような、あまりに第三者的なレポートとなり 実際何が起こっているのかがわかりにくくなってしまう可能性がないでしょうか。 人間は故意に隠そうと思わなくとも、自分を護る発想になりますから。 他業界では記名式で監督官庁にインシデントレポートを提出させてボイコットさ れてしまったのが航空界でのFAAとNASAの関係が有名ですね。 2) ほかの目的に利用されてしまう可能性がある。 これは、レポートを「出させる側」が最も守ってあげなければならない点で すね。「院内(部内)」からも守る必要があるのですが、もっと問題になりそう なのは「院外(部外)」です。 インシデントレポートなどという言葉が私達の業 界でも一般的になり始めた頃、話題になったことのひとつに「レポートは公的文 書か私的文書か」ということがあったと記憶しています。で、私的(内部)文書 なので「何かあっても」どこかに提出する義務はない。しかしデータ化したあと はコピーなどせずに廃棄するか、カルテなどとは全く別の部門で厳重に保管、と いうことだったと思います。 それをコピーして記名して公開、というのは患者さんなどとのプライバシーの 問題は起きてこないのでしょうか?また(事故防止やHFをはなれても)病院組織 としてのリスクマネージメント上の問題をおこすのではないでしょうか? 「生のデータ(レポート)」は(RMや安全担当者がポイントと対策をまとめなけ れば)「情報の共有」という名目でそのまま公開しても何もいいことはないよう に思いますが・・ だからといって、僕のいる病院でうまくいっている、というわけではありません。 逆にレポートをまとめすぎて「何を主張しているのかわからない状態」までボケ ちゃってるのもあります。 ぼくも「あきらめモード」になることもよくあります。説得できない自分を棚に 上げて、まわりが馬鹿ばっかりに見え嫌になってしまうこともあります(こんな こととっても「記名」では言えないですね。笑)。でも、仲間を一人でも作ると 「また(もう)ちょっとやってみようか?」という気持ちになります。 またご意見をお聞かせ下さい。 |