1)ルールを知らない |
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何か起きたとき「知らなかった」と言ういいわけが当事者の弁として良く聞くことがあります。
「知らなかったのならしかたない」と大目に見られる傾向がよくありますが、
それは間違いです。知らないまま行っていた自分、させていた組織、マニュアルは教育されていたかどうか、が問題です。
(誤解されても困りますが、どちらかというとルール違反と知りながら、それなりにリスクを計算して、
「省略行動」「違反」をした方が「レベルが高い」かもしれません。考えているのですから…) |
2)ルールを理解していない |
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「ルールは知っている」しかし何故そうしなければならないのか、なぜそうしてはいけないのかを理解していなければ「違反」「省略行動」はおこります。
「幸運な無事故期間」が続いて他の要因が加わると「これくらいいいじゃないか」とか「改善」という形で
組織的に「省略行動」を行ってしまうことがよくあります。
何度もでてくるJCOの事故が典型です。
「know howよりknow why教育」「バックグラウンド教育」が必要な理由はここにあります。 |
3)ルールに納得していない |
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「知っている」「理解している」しかし納得していない、という場合の多くは理解の不足です。
これは次の項目の1)リスクの過小評価が加わったりすると「省略行動」「違反」が誘発されます。
たいていの場合はあなたよりも「ルール」「マニュアル」のほうが正しいのです。 |
4)みんなも守っていない |
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「赤信号皆で渡れば怖くない」という気持ちでしょうが「皆で渡れば誰か死ぬ」です。 |
5)守らなくても罰せられない |
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「エラー」に関しては原因の追及と責任の追及は別、という観点から「組織の不安全要因の情報」であるとか「その結果」と考えなければならないのですが
「違反」行為はそのままにしておくと組織のルールが無くなります。もちろん、守られないマニュアルの検討も必要ですが…。
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