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身辺雑記(2025年7月)

2025年7月26日(土)
キャラメルボックス創立40周年記念公演に行ってきました
 今日は池袋のサンシャイン劇場で公演している劇団キャラメルボックス創立40周年記念公演の2本立て公演を観に行ってきました。創立40周年記念公演ということもあってか、創立当初からのファンらしきかなりの年配の人も多かったです。私自身は「クロノス」の初演の時からなので、20年来のファンになります。
 さて、今日の最初は脚本の成井豊さんの新作「ナナメウシロのカムパネルラ」。カムパネルラといえば宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の登場人物ですが、ストーリーはトラックから自分を庇って事故死した男の霊に頼まれて、彼が途中まで書いていた小説を完成させようと奔走する女性の話です。主人公の花巻みのりを演じるのが岡内美喜子さん。私が初めてキャラメルボックスの公演「クロノス」を観た時にヒロインを演じていた方なので、私にとってはキャラメルボックスといえば岡内さんと言うほど強い印象がありました。彼女もアラフォーとなって同じ劇団員の多田直人さんと結婚され、お子さんも生まれて子育て中でしたから、久しぶりに主演しているのを見ましたが、やっぱり岡内さんらしくて素敵でした。ストーリー的にはタイムトラベルものに次いで私の好きな幽霊ものだったので、最後まで楽しく観ることができました。幽霊の小山田登を演じた筒井俊作さんも熱演でしたね。あれだけの動きと膨大なセリフに汗びっしょりでしたが、個人的には今まで観た筒井さんの出演作の中で一番良かったと思います。それにしても筒井さん、以前よりかなり細くなりましたね。ストーリーも大いに笑わせてくれましたし、ラスト、小山田を天から迎えにきたのがあの人とは!これはやられましたねえ。思わず涙が滲んできてしまいました。隣の若い青年もハンカチで目頭を押さえていましたよ。結婚した岡内さんと多田さんが劇中でもいい仲とは成井さん、粋な配役をしましたね。新作は大成功だったと思います。何年後かに再演を希望です。
 もう1本は3度目の公演となる「さよならノーチラス号」です。初演は私はDVDで観て、再演は実際に劇場で観たのですが、やはり初演の今は退団した上川隆也さんが根本(ネモ船長)を演じた時のオープニングのダンスのカッコ良さには圧倒されました。今回のダンスは初演と同じロングバージョンだったそうで、楽しく観ましたが、やはり上川隆也さんたちには負けるかな。何せ上川さんのほか、大内厚雄さん、岡田達也さんや近江谷太朗さんも踊ってましたからねえ。ストーリーは父親の経営する工場の倒産で家族と離れて叔母の家で暮らすタケシが夏休みに家族の元で暮らす中で成長していく様子を描いていきます。これは成井さんの実体験だったそうで、成井さんは役で言えば長男の大学生で、小学生の弟が実際に叔母の家に預けられたそうです。今作で根本を演じたのは多田直人さん。彼は再演の時にはタケシを演じていました。時が流れた感がありますね。初演、再演と犬のサブリナを演じた坂口理恵さんは今回は出演していませんが、彼女のサブリナは前2作では圧倒的な印象を残しましたから、今回演じた石森さんはプレッシャーだったでしょうね、でも、個人的には坂口さんに負けないくらい頑張っていましたよ。
 両作品とも堪能しました。次は12月のクリスマス公演です。
2025年7月18日(金)
「鬼滅の刃」公開
 今日から映画館では「鬼減の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来」が公開されています。東京のTOHOシネマズ新宿では何と今日一日だけで40回上映があるそうです。こちらの地元のシネコンでも今日は18回の上映でどれも満席近い入りです。凄い人気ですよね。それで割を食ったのが先週公開になったばかりの「スーパーマン」です。こちらのシネコンでは字幕版は朝7時台と夜9時台の2回だけの上映になってしまいました。「スーパーマン」の配給会社としてはたまったものではないですね。とはいえ、劇場としては客の入りが見込める方を優先するのは仕方のないことかもしれません。先週「スーパーマン」を観に行っておいて良かったです。
 図書館から借りている本があるのにたまらず王谷晶さんの「ババヤガの夜」(河出文庫)を読み始めました。最近の本には珍しく200ページに満たない作品なので、この休みで読み終えることができそうです。ちなみに題名にある「ババヤガ」とはスラブ民話に登場する魔女のことだそうです。
2025年7月17日(木)
芥川賞・直木賞受賞作なし
  昨日は第173回芥川賞・直木賞の選考会がありました。先々日までに直木賞候補作6作を読み終え、さて、受賞作はと選考会の結果を待っていましたが、27年半ぶり6回目の両賞とも受賞作なしという結果になりました。個人的に注目の直木賞では、選考委員の京極夏彦さんによると「同じ作品を強く推す人と、強く推さない人が同数になるなど、突出した作品がなく、最終的にどれか一つを選ぶわけにはいかないということが、選考委員全員の総意として落ち着きました。」とのことです。私の本命は逢坂冬馬さんの「ブレイクショットの軌跡」でしたが、残念でした。正直、「ブレイクショットの軌跡」は難しいかなとも思いましたが、せめて塩田武士さんの「踊りつかれて」か、青柳碧人さんの「乱歩と千畝」に受賞して欲しかったですねえ。
 オンライン書店に注文していたダガー賞を獲得した王谷晶さんの「ババヤガの夜」(河出文庫)が届きました。図書館から借りている本を早く読み終えて、さっそく読まなくては。
2025年7月11日(金)
暑い日が続きます
 暑い日が続きます。ようやく昨日は雨が降りましたが(県内でも記録的な豪雨があった地域もあったようですが)、我が家の周りは小雨程度の雨で終わりました。雨が降らない中で、庭の植物はみんなだら~んとなってしまうのですが、なぜか雑草だけは水もあげないのに力強く生き生きとしています。不思議ですねえ。我が家の天敵、ドクダミもいつの間にか大きく成長して光合成をせっせとしています。抜いては増えるだけというので、ハサミで切っているのですがヽ少し目を離すとまた緑の葉が顔を出してきます。戦いはいつまでも続きそうです。このところ、雑車予防のために宿根草を植えて庭づくりをしています。フロツクス、ペンステモン、ホスタ、ルドベキア、エキナセアととりあえず植えてみて、うまく合った種を秋にまた増やして植えてみようかと思っています。
 直木賞候補作の塩田武士さんの「踊りつかれて」(文藝春秋)を読書中。これで候補作6作のうち、あと夏木志朗さんの「Nの逸脱」(ポプラ社)が未読ですが、ここまでのところ、個人的には直木賞は逢坂冬馬さんの「ブレイクショットの軌跡」が本命、塩田武士さんの「踊りつかれて」が対抗の争いか。大穴として青柳碧人さんの「乱歩と千畝」でしょぅか。発表は16日です。楽しみですね。
 先ほどまで日本テレビで「キングダム 大将軍の帰還」を放映していましたが、そんな今日、シリーズ続編公開の発表がありました。「大将軍の帰還」が最終章と言われており、続編があっても信が主人公ではなく、別の人物が主人公かと思いましたが、どうも山崎賢人さん演じる信は登場するようですね。来年夏に公開のようです。今からこちらも楽しみです。
2025年7月5日(土)
ダガー賞に王谷さんの「ババヤガの夜」
 英国推理作家協会のダガー賞の翻訳部門に王谷晶さんの「ババガヤの夜」(河出文庫)が選出されました。これまで、横山秀夫さんの「64」、東野圭吾さんの「新参者」、伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」が最終候補に残りあしたが、受賞はしませんでした。快挙ですねえ。正直のところ、王谷さんという作者は名前さえ知りませんでした。さっそく、オンライン書店を覗きましたが、受賞作は在庫なし。これから増刷されるのでしょうね。読んでみたいです。
  今週は奥田英朗さんの「普天を我が手に 第一部」(講談社)を読書中です。精神科医伊良部が登場する「空中ブランコ」のようなユーモア満載の作品とはまったく雰囲気の異なる作品です。大正天皇崩御により、1週間しかなかった昭和元年に生まれた4人の子どもとその家族の物語です。第一部は親たちの生きざまが描かれていきます。エリート軍人、やくざの親分、社会主義活動家、ジャズ奏者とまったく異なる世界に住む親たちが大平洋戦争勃発までの時代をどう生きていくのかが描かれます。これは読ませます。ページを繰る手が止まりません。第一部だけで600ページの大部。まさしく大河小説です。
2025年7月1日(火)
1年の後半戦に突入です
  今月は個人的に好きな作家の新刊が刊行されず、読書は、東野圭吾さんの「マスカレード・ライフ」(集英社)くらいです。映画化もされたシリーズですが、第5作となります。この作品では、刑事だった新田浩介がホテルの保安課長になるという驚きの展開となります。あと、海外作品を1作。「自由研究には向かない殺人」等3部作で有名なホリー・ジャクソンの「夜明けまでに誰かが」(創元推理文庫)です。狙撃者に狙われ、キャンピングカーに閉じ込められた6人が、犯人により生き残るためには6人の中の1人が抱える秘密を明らかにしろと要求されるストーリーです。
 今月の映画ですが、邦画は「夏の砂の上」と「木の上の軍隊」くらいでしょうか。でも、後者は地元のシネコンでは上映しそうもないので、今月は「夏の砂の上」一本に終わるでしょうか。この作品も出演が松たか子さん、満島ひかりさん、オダギリジョーさんらという出演者に惹かれて観に行くだけで、ストーリーも知りません。
 一方、洋画も観たい映画はそれほどなく、「スーパーマン」「ファンタステイックフォー ファーストステップ」くらいです。前者はDCコミックスの作品ですが、ジェームズ・ガン監督による再映画化です。今作ではスーパーマン役がヘンリー・ガヴィルから「ツイスターズ」で注目されるデビッド・コレンスウェットに代っての新たな話の始まりとなるようです。一方、「ファンタステイックフォー ファーストステップ」は過去にも映画化されていますが、今回はマーベル・シネマティック・ユニバースの1作としての新たな映画化ですね。
 今月の舞台はキャラメルボックスを2作品。「さよならノーチラス号」と新作の「ナナメウシロのカムパネルラ」です。前者は今は退団した上川隆也さんもいた時の公演をDVDで観たのですが、とにかく、始まりのダンスのカッコよさが強く印象に残りました。当時、上川さんの人気が高かったのもわかります。2009年に再演されていますが、個人的には上川さんの出演した時の方が印象深いです。今回、主人公タケシを演じるのは関根翔太さん、上川さんが演じたノーチラス号の船長役を演じるのは多田直人さんでしょうか(はっきりとはわかりません。)。
 一方「ナナメウシロのカムパネルラ」は成井豊さんの新作。自分の代わりに交通事故で死んだ男がやりのこしたことを命を助けた女性に代わってやってほしいというストーリーです。主役を演じるのは岡内美喜子さん。同じ劇団員の多田直人さんと結婚し、お子さんを育てながらの岡内さんを観るのは久しぶりです。なにせ、初めてキャラメルボックスを観たときの「クロノス」のヒロインが岡内さんでしたからねえ。今でも変わらずヒロインです。同じ日に2作品を梯子です.