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身辺雑記(2025年3月)

2025年3月31日(月)
寒暖差が激しいです
 夏日になったと思ったら、一昨日からはまた冬に戻ったような寒さで気温の差が激しいです。満開を迎えようとした桜もちょっと足踏みです。まあ、こちらでは今週末が信玄公まつりなので、週末まで桜の花がもってくれれば桜吹雪に武者行列という絶好のロケーションになるのですけど。とはいえ、暖かくなってきたせいで、庭の草花も芽吹いてきました。地上部が枯れてしまったアジュガも一部には花芽がついてきました。もう少したつと青い花を咲かせてくれるのでしょう(白い花やピンクの花を咲かせる種も植えたのですが、こちらは枯れてしまったようです)。耐寒性はあるということで昨年購入したヒューケラドルチェも冬の間は葉っぱがベターとしていましたが、元気になってきて、中の一つは花芽が長く伸びてきました。
 今日で令和6年度も終わりです。明日から4月。この前正月だと思ったら、もう3か月経ってしまいました。早すぎます。
2025年3月27日(木)
伊坂幸太郎さんの「パズルと天気」が5月発売
 すっかり暖かくなってきました。夏日が続きます。昼間外を歩くときは上着がいらないくらいです。
 伊坂幸太郎さんの新作短編集「パズルと天気」がPHP研究所から5月30日頃発売というニュースが今日ネットに載っていました。今まで雑誌に発表されたものの単行本に収録されていなかった4作品に書下ろし1編を加えて5編からなる短編集です。作家デビュー25周年だそうです。「オーデュボンの祈り」からもうそんなに経つのですね。ほんと、時の過ぎるのは早いですねえ。
2025年3月22日(土)
東京サンシャインボーイズ「蒙古襲来」観てきました
 今日は朝から松本へ。隣の県なのに車で通ることはあっても、駅に降りて街中を歩くことは今までなかった街に初めて降りました。目的は三谷幸喜さんが主宰する東京サンシャインボーイズの復活公演「蒙古が襲来」を観るためです。当然ですが、人気が高く、東京・PARCO劇場でのチケットは手に入らなかったのですが、地方公演で松本があったので、抽選に申し込んだらゲットすることができました。
 せっかく松本に行くのだから、観劇だけではもったいない、そうだ!国宝松本城を見ようと、観劇の前に駅から街中を散策しながら松本城まで歩きました。天守閣に入るために20分ほど並び、城内に入りましたが、階段は急で、狭くて登る人と降りる人で大混雑。何だか階段の昇り降りのためにお金を出したみたいです。やはり外から見るだけの方が良かったかも。
 松本城から会場のまつもと市民芸術館まで再び歩いて到着。席は後ろでしたがど真ん中だったので舞台の全体を見ることができて良かったです。東京サンシャインボーイズは私が舞台を見始める前の1995年に解散していますから、彼らの舞台を見たことはありません。看板俳優といった映画で主演を張るような役者はいませんが、今では皆、名脇役と言われる人ばかり。西村まさ彦さん、梶原善さん、近藤芳正さん、小林隆さん、甲本雅裕さん、阿南健治さん、相島一之さんなどなど、テレビドラマを見れば、誰かが出ているというほど皆さん、売れっ子です。今回は研究生という肩書きで吉田羊さんも出演しています。
 物語は鎌倉時代の対馬の漁村を舞台に、蒙古の襲来がある、ないと騒ぐ村人たちを描きます。三谷幸喜さんですから、大いに笑わせてくれるのですが、ラストは悲劇で終わります。戦争の“いつかは今“というメッセージは三谷さんらしいですね。最後は甲本ヒロトさん作詞・作曲の「どんちゃんの歌」の大合唱で終わります。スタンディングオベーション。面白かったあ。大満足です。
 幕の閉まった後の案内のアナウンスは何と戸田恵子さん。東京サンシャインボーイズの劇団員ではないし、舞台に呼ばれたこともないとギャグを飛ばしていました。開演前のアナウンスが山寺宏一さんでしたし、これだけで豪華。
2025年3月20日(木)
地下鉄サリン事件から30年
 今日は地下鉄サリン事件から30年です。凶悪な事件が少ないと言われていた日本で、毒ガスで無差別に人を殺そうとする事件が起きるなんて、衝撃的でした。今でも教団名は変わったものの、元教祖の松本を信仰している教団は存在しており、私には彼らの考えはまったく理解できません。人を無差別に殺すことを命令した松本の行為を信者はどう理解しているのでしょう。多くの人が不安に思うのも無理ありません。最近、宗教に限らずカルト的なものが世の中に増えている気がします。カルトの怖ろしさを忘れないために、この事件のことは風化してはいけないですね。
 朝一番に先日のアカデミー賞で作品賞など8部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した「教皇選挙」を観てきました。教皇が亡くなった後に新たな教皇を決める選挙(コンクラーベ)の様子を描いた映画です。いったい誰が最終的に教皇になるのかをミステリタッチで描いていきます。ラストは”今”ならではの驚きの事実が現れます。レイフ・ファインズ、ジョン・リスゴー、スタンリー・トゥッチ、そして、イザベラ・ロッセリーニと、名優たちの演技が見ものです。
2025年3月15日(土)
ようやくひと段落です
 金曜日でようやく仕事がひと段落しました。これまでにため込んでいた読書と映画の感想をこれから少しずつアップしていきます。
 仕事の忙しさで、家に帰ってものんびりできず、今週は東日本大震災が起こった3月11日もあったのに、あの日に思いを馳せる余裕もありませんでした。この身辺雑記にも何度か書きましたが、地震が起きた時間は、仙台に住む息子の引越しの手伝いに行くために、ちょうど車で仙台に向かうところでした。もう少し、発生が遅かったら、私自身も被災の当事者になっていたかもしれません。今夜もNHKテレビで14年前に南三陸町の防災庁舎の屋上で生死を分けた人々の物語を放映していましたが、本当に心が痛みます。14年たっても、あの津波の映像を観ると、自然の怖ろしさを感ぜずにはいられません。
 金曜日に日本アカデミー賞の授賞式が行われましたが、最優秀作品賞に「侍タイムスリッパー」が選ばれました。監督賞、主演男優賞、助演女優賞を「正体」が受賞していたので、作品賞も「正体」と予想したのですが、番狂わせでしたね。ただ、個人的には、タイムスリップものが大好きですし、上映館1館からここまで昇り詰めたこの作品に大きな拍手です。 
2025年3月3日(月)
アカデミー賞発表
 日本時間の今日、第97回アカデミー賞授賞式が行われました。作品賞はこのところの予想通り、若きストリップダンサーのアノーラが幸せを勝ち取ろうと奮闘する等身大の生き様を描いた「ANORA アノーラ」が作品賞、監督賞(ジョーン・ベイカー)、主演女優賞(マイキー・マディソン)、脚本賞(ジョーン・ベイカー)、編集賞の最多5冠を獲得。日本では先週金曜日から公開されたばかりですが、地元の映画館はそれほどの動員はありませんでした。この受賞で観に行く人が増えるかもしれません。私も時間が合えば今度の週末には観に行きたいです。主演男優賞はホロコーストを生き延びてアメリカへ渡ったユダヤ人建築家の数奇な反省を描いた「部ルータリスト」のエイドリアン・ブロディが受賞しました。個人的にはこちらの作品の方が面白そうです。先日観た「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」は8部門にノミネートされていましたが、受賞は0でした。ボブ・ディランを演じたティモシー・シャラメの歌と演技は素晴らしかったんですけどねえ。
 一穂ミチさんの「恋とか愛とかやさしさなら」(小学館)読了。次は月村了衛さんの「虚の伽藍」(新潮社)に取り掛かります。 
2025年3月1日(土)
3月になりました
 3月になりました。今日の気温はこちらは20度を超え、春を迎えたような気候です。とはいえ、暖かさは明日までで、明後日は天気が崩れ積雪もあるかもしれない寒さとなるそうです。寒かったり暖かかったりで体調の維持が大変です。
 昨夜は予定通り仕事帰りにティモシー・シャラメ主演でボブ・ディランの若き頃を描いた「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」を観てきました。ボブ・ディランといえば2016年に歌手でありながらノーベル文学賞を受賞していますが、日本で人気のあったのは私より上の世代の人からのようで、昨夜も観客はほとんどが私より上の世代の人ばかりでした。ティモシー・シャラメが自分で演奏し、歌っているそうですから大したものです。日本時間3月3日に発表される第97回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞などにノミネートされていますが、受賞予想は高くないようです。
 金城一紀さんの13年ぶりの"ゾンビーズ・シリーズ"最新作「友が、消えた」(KADOKAWA)読了。やっぱり、"ゾンビーズ・シリーズ"は面白いです。このままシリーズが再開してくれると嬉しいのですが。
 今月の読書は、まずは三崎亜記さんの「みしらぬ国戦争」(KADOKAWA)です。デビュー作で隣り町との戦争を描いた三崎さんが今度はみしらぬ国との戦争を描きます。今回はどんな不条理を描いてくれるのでしょうか。女性の主人公を書かせたら読ませる長浦京さんの元特殊部隊員のシスターを主人公にする「シスター・レイ」(KADOKAWA)。これは楽しみです。島田荘司さんの「伊根の龍神」(原書房)は御手洗潔シリーズの新作です。このところの御手洗潔シリーズは個人的にはいまひとつですが、さて、今作はどうでしょう。
 今月の映画は、邦画では馳星周さん原作で直木賞受賞作「少年と犬」の映画化、洋画では、ローマ教皇選挙を巡るミステリー「教皇選挙」、ボン・ジュノ監督のSFスリラー「ミッキー17」あたりでしょうか。「白雪姫」や「ウィキッド」は観に行かないかな。