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身辺雑記(2024年7月)

2024年7月22日(月)
バイデン撤退
 バイデン大統領が次期大統領選からの撤退を表明しました。先頃のトランプ氏との討論会以降、党内でも撤退論が大きくなっていましたが、とうとう本人も耐え切れなくなったのでしょうか。これから、民主党が新たな候補者を、立ててトランプ氏に対抗するのはかなりの無理があると政治に素人の私でも思ってしまいます。民主党としては今までバイデン氏に集まった選挙資金を使用することができるのは、副大統領のハリス氏だそうですから、彼女を立てて戦うことになるのでしょうか。それにしても、バイデン大統領の撤退を口汚く罵るトランプ氏の人間性はいかがなものか。あんな人物が大統領になるとは、前回大統領選の際には支持者の議会への突入を煽っているし、民主主義が衰退するのは目に見えています。日本もただでは済まないでしょうね。
2024年7月18日(木)
第171回芥川賞・直木賞発表
 昨日、第171回芥川賞・直木賞の選考会が行われ、直木賞は一穂ミチさんの「ツミデミック」(光文社)が受賞しました。個人的には、今年の山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、そして本格ミステリ大賞をトリプル受賞している青崎有吾さんんの「地雷グリコ」(KADOKAWA)だと予想していたのですが、違いましたねえ。
 トランプ前大統領が先日演説中に狙撃されました。銃規制に反対のトランプ大統領が銃で撃たれるとは皮肉なものですが、そうはいっても、自分の意見と合わない人物の命を狙おうとするなんて許されるものではありません。ともあれ、トランプ前大統領はこの
事件を自分の選挙に有利に働くように使うでしょうから、もし、犯人がトランプの反対派だとしたら、逆にトランプの有利になるようなことをしてしまいましたね。一方、民主党では討論会でミスを犯したバイデン大統領を候補から降ろそうという動きもありますが、こんなゴタゴタしているようではトランプが大統領になる可能性が大きくなってしまいましたね。さて、彼が大統領になったら日本はどういう影響を受けるのでしょうか。個人的に老後は穏やかに生活したいので、トランプには日本に無理強いはしないでほしいけど、無理だろうなあ。
2024年7月11日(木)
石ノ森章太郎「サイボーグ009」
 今年は石ノ森章太郎さんの漫画「サイボーグ009」の60周年だそうです。 1964年に週刊少年キングで連載が始まったこの作品は、私も少年の頃、親戚の家に行った際に買ってもらった少年キングに掲載されているのを読んで、すっかリファンになってしまい、父親に頼んでそれから毎週少年キングを買ってきてもらうきっかけになりました。武器商人の“ブラック・ゴースト"によってサイボーグに改造された9人の国籍も性別も違う者たちが、世界平和のために“ブラック・ゴースト"と戦います。彼ら9人のサイボーグ戦士を倒すために改造された009こと島村ジョーの少年院仲間たちとの戦いは当時小学生ながら涙してしまった思い出があります。宿敵ブラック・ゴーストの首領を倒し、助けに来た002とともに流れ星となって落ちる009に地上にいる少女が「世界に戦争がな
くなりますように」と流れ星に願いを込めて祈ります。名シーンですよねえ。記憶の片隅にすごく感動した覚えがあります。その後、あまりの人気に、002と009は地上に落ちる前に001によってテレポートされ助かったということで、連載が再開されました。先日、河出書房新社から「サイボーグ009 トリビュート」が発売になりました。様々な人が新たなエピソードを描いています。
 京極夏彦さんの「了巷説百物語」読了。現在のところの今年のマイベスト1です。
2024年7月6日(土)
「ロートレック展」「熱海殺人事件」「先生の白い嘘」
 今日は朝から東京へ出かけました。午前中はSONPO美術館で開催中の「ロートレック展 時をつかむ線」へ。ロートレックに興味を持ったのは、筒井康隆さんが書かれたロートレックと同様に幼い頃に下半身の成長が止まってしまった人物が主人公の小説「ロートレック荘事件」を読んでからです。最近では、「ロートレック展」は4年ほど前に三菱一号館美術館で開催していたものを観て以来です。時間指定の入場だったせいもあってか、館内は空いていてゆっくりと鑑賞することができました。今回は個人コレクションとしては世界最大級のフィロス・コレクションから約240点が紹介されています。個人的に一番興味があったのは、やはり、馴染みのあるポスターでした。前回はグッズ・ショップでポストカードとポスターを買ったのですが、今回はポストカードとブックマーカー、そしてトートバックを購入しました。
 午後は昨日から公演が始まった紀伊国屋ホールでの「熱海殺人事件」を観劇。つかファンとしてはこの「熱海殺人事件」は何度も観ているのですが、何度観ても冒頭の大爆音でかかる「白鳥の湖」はインパクトありますねえ。相変わらずの機関銃のように口からほとばしるセリフも凄いです。木村伝兵衛を演じるのは荒井敦史さん。木村伝兵衛を演じるのは今回で5回目ということで、安定感抜群。最近では味方良介さんの木村伝兵衛が個人的には好きなんですが、味方さんに負けるとも劣らずです。犯人の大木金太郎を演じるのは高橋龍輝さん。前回は熊田留吉刑事を演じていましたが、つか作品には欠かせないですねえ。欠かせないといえばナレーターを務めるる久保田創さん。この人の声は、つか作品にぴったりですね。2時間、たっぷり楽しませてもらいました。何回観ても飽きません。
 観劇の後は、新宿ピカデリーで昨日から公開された奈緒さん主演の「先生の白い嘘」を観に行きました。私自身は地元で公開されない作品なので観に行ったのですが、この作品、監督のインタビューでの発言が問題になっていたようですね。上映前にパンフレットを買おうと思ったら発売が延期されたとのこと。どうしてだろうと思ってネットを検索したら、監督が問題発言をしたとの記事がありました。主演女優の奈緒さんのインティマシーコーディネーター(IC)をつけて欲しいとの要望を拒否したとインタビューで話したことが炎上しているようです。奈緒さんに決まるまで10人ほどの女優さんに断られたそうですが、確かにこの映画の性描写は激しいものがありました。ICの存在は私もよく知らなかったのですがWikipediaによると「映画・テレビや舞台など視覚芸術の製作にかかわる職種のひとつ。一般に、俳優らの身体的接触やヌードなどを演出上必要とする際に、演出側と演者側の意向を調整して、演者の尊厳を守りつつ効果的な演出につなげる職種と理解されている。」だそうです。日本ではまだわずか2人しかいないそうですが、その方たちも今回の監督の措置を避難しています。そんな上映前から話題になってしまった作品ですが、風間俊介さん演じる早藤が本当に胸糞悪くて、観ていて腹立たしくなります。性の男女間の格差を描くとありましたが、格差という問題じゃないでしょう。これはもう犯罪ですよ。奈緒さんが体当たりの演技を見せてくれていますが、作品としては評価が難しいです。
2024年7月4日(木)
早くも猛暑日、熱帯夜です
 雨模様の週初めから一転、昨日、今日と真夏日となり、昨夜は寝苦しい夜となりました。雨の後の晴という天気で、庭にはいっきに雑草が大きく成長してきました。グランドカバーとして植えたタイムロンギカウリスやタピアンの合間からも雑草が伸びています。悔しいほど彼らは強いですねえ。特にドクダミの強さには手を焼きます。地下茎を張りめぐらせ、抜いても抜いてもどんどん生えてきます。除草剤も撒きましたが、いつの間にかまた復活しています。イタチごっこに心が折れそうです。
 週末は東京へ観劇と美術展に行ってきます。観劇は紀伊国屋ホールで公演している「熱海殺人事件」、美術展はSONPO美術館で開催している「ロートレック展」です。今回、咥えたばこの伝兵衛こと木村伝兵衛部長刑事を演じるのは荒井敦史さん、婦人警官水野を演じるのは新内眞衣さん、熊田留吉刑事を演じるのは富永勇也さん、そして犯人・大山金太郎を演じるのは高橋龍輝さんです。個人的には大山金太郎を演じる高橋龍輝さんに期待です。
 「ロートレック」は三菱一号館美術館で2017年に開催したとき観に行っているのですが、それ以来です。時間があったらこちらで上映されない映画も観てきたいと思っています。 
2024年7月1日(月)
7月になりました
 7月になりました。梅雨に入ったため、今日も朝からしとしと雨が降る湿度が高い日となりました。
 今月の読書の目玉は、「このミス 2023年版」、「ミステリが読みたい!2023年版」で国内編第1位に輝いた呉勝浩さんの「爆弾」(講談社)の続編となる「法廷占拠 爆弾2」(講談社)です。今回の舞台は東京地方裁判所。爆弾魔“スズキタゴサク”の裁判のさなかに裁判所で立て籠もり事件が起きるというストーリーになっています。前作でもさんざん警察を翻弄した“スズキタゴサク”が再登場。いったい今回は彼はどんな役割を担うのか。これは今年のミステリベスト10の上位を狙う、楽しみな作品です。次に挙げなければいけないのは、京極夏彦さんの「狐花 葉不見冥府路行」(KADOKAWA)です。京極作品は、先月1000ページ以上の大作「了巷説百物語」(KADOKAWA)が発売されましたが、まだ読み終わらないうちに今度は「了巷説百物語」にも登場する京極堂の祖先である中禪寺洲齋が主人公を務めます。なんと歌舞伎座の8月公演の原作だそうです。まだ「了巷説百物語」」も中禪寺洲齋が登場するところまで読み進んでいないので、その人となりは分かりませんが、京極堂の祖先ですからねえ、個性的なキャラであることは間違いないと期待大です。阿津川辰海さんの「バーニングダンサー」(KADOKAWA)は警察ミステリ。あらすじでは、「警視庁公安部第五課コトダマ犯罪調査課」に集められたメンバーの共通点は、ある能力を保持していることだったという、“コトダマ犯罪”と相まって、バカミスになろそうな雰囲気ですが、阿津川さんですからねえ。きっと面白い作品にしてくれると思いたいです。そのほか、島田荘司さんの「動物城2333」(講談社)は動物が人間と伍する知能を得た世界の話。人間と動物との戦争が長く続いた後の冷戦状態にある中で起こった殺人事件をめぐる物語です。これも一歩間違えばバカミスになりそうな設定ですね。
 今月の映画は、何と言ってもキングダムシリーズの第4作であり最終章となる「キングダム 大将軍の帰還」です。前作ラストで吉川晃司さん演じる趙の将軍・ほう煖と小栗旬さん演じる趙の天才軍師・李牧が登場しましたが、今作ではいよいよ彼らとの戦いが描かれます。題名の“大将軍”とは大沢たかおさん演じる王騎ですから、今作ではいよいよ王騎が前面に出てほう煖らと戦うのでしょう。そのほか新たな登場人物として新木優子さん演じる謎多き武将・摎が登場しますが、個人的にはやはり長澤まさみさん演じる楊端和の登場を期待したいです。
 森山未來さん主演のヒューマンサスペンス「大いなる不在」も気になります。幼い頃に自分と母を捨てた父が事件を起こし警察に逮捕されたことから、知らせを受けて久しぶりに父に出会った森山さん演じる息子の卓が行方不明となっている父の再婚相手を探すことによって父の人生を辿っていくストーリーです。父を演じるのは藤竜也さんですが、久しぶりですねえ。
 邦画ではそのほか、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」は今の政治不信の中で面白く観ることができそうですね。
 洋画では「デッドプール&ウルヴァリン」でしょうか。「デッドプール」作品は観たことがないのですが、「XMEN」シリーズのヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンが登場するとなれば観に行きたい気がします。でも、デッド・プールは無責任ヒーローということですから、ウルヴァリンと相性最悪ではないのでしょうか。
 「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」は人類初の月面着陸を目指す国家プロジェクト「アポロ計画」が進む中、「月面着陸のフェイク映像を撮影する」という前代未聞の極秘ミッションに臨むスカーレット・ヨハンソン演じるPRマーケティングのプロであるケリーらを描きます。火星着陸をでっちあげる「カプリコン1」はサスペンスでしたが、この映画はどんな感じになるのでしょうか。あと、マイケル・マン監督がアダム・ドライバーを主演にイタリアの自動車メーカー。フェラーリ社の創業者エンテォ・フェラーリを描いた「フェラーリ」も気になります。
 今月は久しぶりに舞台を観に行きます。紀伊国屋ホールで「熱海殺人事件」、サンシャイン劇場で「無伴奏ソナタ」、THEATER MILANO-ZAで「ふくすけ2024 歌舞伎町黙示録」です。つかファンとしては「熱海殺人事件」は観ないわけにはいきませんが、やはり一番期待したいのは「ふくすけ2024 歌舞伎町黙示録」です。阿部サダヲさん、黒木華さん、岸井ゆきのさん、松本穂香さん、荒川良々さんら出演者は豪華ですし、何と言っても会場である“THEATER MILANO-ZA”は初めてなのでそれだけで楽しみです。
 「熱海殺人事件」を観に行った際はついでにSONPO美術館で公開されている「ロートレック展」を観る予定です。
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