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身辺雑記(2023年2月)

2023年2月24日(金)
「バビロン」と「エンパイア・オブ・ライト」」観ました
  今日は仕事帰りに昨日から公開された「エンパイア・オブ・ライト」を観てきました。木曜日に観た「バビロン」に続いて、“映画”に関わる映画が続きました。
 「エンパイア・オブ・ライト」は映画館で働くヒラリーと、そこで働くことになった黒人青年・スティーヴンとの交流を描く作品。「バビロン」は1920年代から30年代の映画がサイレントからトーキーへと移っていく中で、ブラッド・ピッド演じるサイレント映画のスター・ジャック、スターになることを夢見てハリウッドにやってきたマーゴット・ロビー演じる新進女優のネリー、そして映画製作者を夢見てハリウッドで働きたいとメキシコからやってきた青年・マニーの3人を描きます。
 前者で印象的だったのは、ラスト、ある理由からハリウッドを離れていたマニーが20年ぶりにハリウッドにやってきて、ふと入った映画館でかつて自分が関わった映画を観ながら涙を流すシーンです。観客には様々な映画の1シーン(「マトリックス」や「アバター」までありましたね。)を次々に見せており、これらからあの名作「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストシーンを思い起こしてしまいました。今日観た「エンパイア・オブ・ライト」では映画館で働きながら上映中の映画を決して観ようとしなかったヒラリーが映写技師に映画を見せてと頼みます。映写技師が上映した映画が「チャンス」。ピーター・セラーズが演じる庭師が大統領候補にまでなるストーリーですが、スクリーンに映ったのはチャンスが池の上を歩くラストシーンでした。ホントに心温かくなるシーンで懐かしかったなあ。
2023年2月18日(土)
たまには映画の梯子も
  県内には映画館が、ミニシアターが1館のほかはイオンモール内にあるシネコンしかないためか、限られたスクリーンで上映される映画が公開終了になるのが速く、先週公開になったばかりの「バビロン」と「#マンホール」も今日からは公開1週間でわずか1日1回だけの上映になってしまいました。昨日からは阿部サダヲさん主演、池井戸潤さん原作小説の映画化「シャイロックの子供たち」とマーベル・シネマティック・ユニバースの「アントマン&ワスプ:クアントマニア」、そして韓国映画の「別れる決心」も公開され、観たい映画がいっぱいなのに、あっという間に上映回数が少なくなるのでは、観たい映画すべてを観ることができません。とりあえず、昨夜は久しぶりに「シャイロックの子供たち」と「アントマン&ワスプ:クアントマニア」を梯子してきました。
 「シャイロックの子供たち」は池井戸さんの原作も読んでいるのですが、もうすっかり記憶の彼方ですし、そもそも原作とはかなりストーリーが違っているそうなので、大いに楽しむことができました。通常、まともじゃない役柄の多い阿部さんですが、この作品でも銀行員らしくない銀行員を演じており、なぜか原作にはないですが池井戸作品では有名なセリフを叫びます。
 「アントマン&ワスプ:クアントマニア」はアントマンシリーズとしては3作目ですが、個人的にはシリーズとしては初めて観ました。この作品がマーベル・シネマティック・ユニバースのフェーズ5の始まりということで、新たな敵カーンが登場します。
 今日は韓国映画「別れる決心」を観に行ってきました。「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督作品なので、個人的には衝撃のラストを期待していったのですが、う~ん、よく理解できない作品でした。どうして浜に穴掘るの。これでは、この映画もあっという間に上映回数が減ることになりそうです。
 白井智之さんの「名探偵のいけにえ」(講談社)読了。「このミステリーがすごい! 2023年版」国内編で第2位になった作品だけあって、これは面白い。2日で読み終えました。
2023年2月14日(火)
唯一残っていた老舗の百貨店が
 地元で戦前からあった老舗の百貨店が本日で現店舗での営業を終えました。県内で唯一残っていた百貨店ですが、郊外のモールやインターネットに押されての売り上げ減少で、近くに移転するといっても店舗面積は7分の1に減少するそうです。子どもの頃は怪獣映画を観に行った帰りに屋上にあった遊園地で観覧車に乗ったりして遊び、そしてレストラン街でご飯を食べるというのが贅沢な休日の過ごし方でした。百貨店の屋上が遊園地ですからねえ。今の子どもたちには信じられないでしょうね。大人になっても、三越ではないですが、お中元やお歳暮にあの百貨店の包装紙というのがステータスでした。私自身も職場が街中ではなくなってからは、もう何年も行っていませんでした。正直のところ、わざわざ行く魅力もなかったですし。とはいえ、寂しいですね。
 昨日から「このミステリーがすごい! 2023年版」で国内編第2位を獲得した白井智之さんの「名探偵のいけにえ」(新潮社)を読み始めました。1978年に起きた南米ガイアナで起きた人民寺院事件をモデルにしているということで、外国人の登場で読みにくいかなあと思ったのですが、今のところはぐいぐい引っ張られるという感じで読んでいます。さて、この後いよいよガイアナが舞台となります。
 部屋の中は温かいせいか、コーヒーの木が季節を間違えたのか、急に蕾をつけ、とうとう今日、白い花を咲かせました。昨夏でさえ、花は一輪咲いただけなのに、すでに4輪の花を咲かせています。豆が収穫できるかなあ。
2023年2月11日(土)
「エゴン・シーレ展」と「新・幕末純情伝」観てきました
 今日は東京で展覧会の鑑賞と観劇の予定なのに、あいにくの昨日の予想外の降雪。今朝早起きして外を見ると、昨日の雪が道路に降り積もったままであり、車で行くには怖いし、さて、駅までどうしようかなあと思ったのですが、バスが運行を始めたので、とりあえずバスで駅に向かうことにしました。20センチ以上の降雪の影響でバスも遅れたのですが、電車も遅れたこともあってどうにか東京に向かうことができました。
 東京に着いて、まずは東京都美術館で開催されている「エゴン・シーレ展」へ。レオポルド美術館所蔵のエゴン・シーレの作品を中心に同時代のクリムトやココシュカらの作品が展示されていましたが、やはり印象的なのはエゴン・シーレの作品でした。描かれる人の皮膚に青や赤の色がついているのは、もうこれはエゴン・シーレの作品だなとわかります。エゴン・シーレ以外の作品には惹かれるものがなかったので、今回は図録は買わず、エゴン・シーレのポストカードだけ購入しました。
 展覧会のあとは新宿に向かい、紀伊國屋ホールで公演中の「新・幕末純情伝」へ。今回沖田総司を演じたのは、欅坂46の前のキャプテンである菅井友香さん。つかこうへいさんのこの作品と「飛龍伝」は大好きな作品なんですが、今回も泣かされましたねえ。やっぱり、つかこうへい作品には欠かせない、今回は勝海舟を演じた吉田智則さんが最高。個人的には勝海舟ではなく、桂小五郎役で、米粒の入った泥を口に含んでジャリジャリというシーンを見たかったのですが。失礼ですが今回桂小五郎を演じた関隼汰さんとはレベルが違います。そのほか、今回強烈な印象を与えたのは土方歳三役を演じた高橋龍輝さん。彼は昨年の「初級革命講座 飛龍伝」で機動隊員・山崎役を演じて凄い役者さんだなぁと思ったのですが、それは今回も同じです。彼の存在感が凄すぎます。ストーリー自体はいつも通りですが、わかっていながら感動してしまうシーンがそこかしこに。私の前の席の女性は途中からハンカチを出して時々涙を拭っていました。そういう私も涙が滲んできてしまいましたが。カーテンコールは最初からスタンディングオベーションでした。あー良かった。感動した。つかこうへい作品はこれからも見たいです。
 ところで、主役の菅井さんと坂本龍馬役を演じた松大航也さんだけは耳のところにマイクをつけていました。菅井さんは舞台役者ではないので、ちょっと稽古しただけではマイクなしだと声が通らないのでしょうか。紀伊國屋ホールくらいの広さならマイクなしでやってほしかったです。他の人は生の声なのに、菅井さんと松大さんはスピーカーから声が出てくるのは違和感があります。特に今回の席はスピーカーに近かったのでなおいっそう気になってしまいました。それだけがちょっと今回の舞台でマイナスでした。
 観劇後は東京にいる息子と待ち合わせて日本酒を飲めるお店で一杯飲んできました。このところ酒を控えていましたが、久しぶりに色々な種類の日本酒を飲みました。やはり何だかんだ言っても獺祭は飲みやすくて美味しい。
2023年2月10日(金)
予報以上の大雪
 予報どおり、今日は朝から雪。ただ、予報ではこの付近の降雪量は7センチだったのですが、夕方までに降った量は何と20センチ。結局2014年以降、最高の降雪量でした。駐車場に止めた車が雪で姿を消すくらいで、帰りに動き出す前に車から雪を落とし、車の周りに積もった雪をかくなどして、気温は氷点下なのに汗だくになってしまいました。その上、腰は痛いしねえ。もう大変でした。とりあえず、今は霙になりましたが、問題は明日の朝です。どうやって駅まで行こうか思案中です。道路は凍結して危険だろうしねえ。歩いていくには5キロですから、凍った雪道は辛いです。それに電車が時刻どおりに来るかどうかも不安。さて、無事に東京に行くことができるか・・・。 
2023年2月9日(木)
明日は大雪予報
 明日は朝から雪の予報です。1日中降るようですが、問題は土曜日です。土曜日は東京へ午前中は東京都美術館で開催している「エゴン・シーレ展」を、午後からは紀伊国屋ホールで公演中の「新・幕末純情伝」を観に行くことになっているのですが、大雪になれば雨・雪に弱い電車が止まってしまって東京へ行く手立てがなくなってしまいます。少しでも早く降りやむことを祈るばかりです。そういえば2014年もこの時期に過去最高の大雪が降って観劇に行くことができなくなったことがあったなあ。
2023年2月3日(金)
「仕掛人・藤枝梅安」を観てきました
 仕事帰りに「仕掛人 藤枝梅安」を観てきました。4月に公開される第2作と合わせて2部作の1作目です。藤枝梅安は池波正太郎さんが生み出したキャラですが、池波正太郎さんの作品の中では鬼平こと火付盗賊改め長官の長谷川平蔵と並ぶキャラの双璧ではないでしょうか。
 これまで、藤枝梅安役は緒形拳さん、田宮二郎さん、萬屋錦之助さん、小林桂樹さん、渡辺謙さんらそうそうたる男優陣が演じてきましたが、今回梅安役を演じるのは豊川悦司さん。個人的には藤枝梅安といえば、テレビドラマの“必殺シリーズ”の第1作「必殺仕掛人」で梅安を演じた緒形拳さんが一番です。鍼医師として使う針を盆の窪に刺して殺害するというシーンは強烈な印象を残しました。また、仕掛人として仕事をする際の顔と普通の生活をしている際の酒好き、女好きな中年の顔にギャップがあるところを芸達者な緒形拳さんがうまく演じていましたねえ。池波さんの原作よりも欲望に忠実で、明朗快活な人物でしたが、今回の豊川さんの梅安は原作の雰囲気に近いですね。ストーリーはテレビドラマでもあったあるエピソードが語られます。今回天海祐希さんが演じていた役をドラマでは加賀まりこさんが演じていましたが、色気という点では加賀まりこさんに軍配が上がります。ドラマもこのエピソードの回は今でも覚えているほどで、珠玉の回でしたね。
 月村了衛さんの「十三夜の焔」を読書中です。あの近未来ものの「機龍警察シリーズ」の月村さんが書く時代劇ですが、これが面白い。今夜中にいっき読みです。
 先日洗面所の水道が凍結して慌てたのですが、今度は給湯器のボイラーの灯油タンクが老朽化のためか、灯油が漏れ出すという騒動が起きました。水道管や給湯器の凍結が多くて業者さんも忙しいようで、すぐに対応ができず、しょうがないので、お風呂を沸かせるだけの量の灯油を少しだけ入れて漏れ出す前にお風呂を沸かすという荒業で乗り切っています。ジャージャー漏れるわけではないのですが、それでも少しずつ染み出しているので灯油代高騰の中、大いにもったいない。早く交換に来てもらいたいです。
2023年2月1日(水)
2月です
  2月が始まりました。村上春樹さんの新作が4月13日に新潮社から刊行されるようです。2970円とはかなり高いですが、どのくらいのページ数でしょうか。また、発売日には村上ファンが書店の前に並ぶのでしょうね。
 今月の読書はこれといったものはないのですが、その中で宇佐美まことさんの「逆転のバラッド」(講談社)は多くの書評家が面白いと言っているので気になります。年寄りが頑張る話のようですしね。好きな作家の一人である小野寺史宜さんの「君に光射す」(双葉社)は教員を辞め他人に深く関わらずに生きようと夜勤の警備員になった青年の話です。これは、深刻そうな話です。
 今月の映画は洋画では「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督がブラッド・ピッド、マーゴット・ロビー共演で1920年代のハリウッド黄金時代を舞台に撮った「バビロン」、「アントマン」シリーズ第3作の「アントマン&ワスプ クアントマニア」、「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督が殺人事件を追う刑事と容疑者である被害者の妻が惹かれ合う姿を描いた韓国映画の「別れる決心」といったところです。この中ではやはり韓国映画の「別れる決心」に大注目です。韓国映画のサスペンスは面白いですからねえ。
 邦画ではまずは豊川悦司さん主演で描く「仕掛人・藤枝梅安」。個人的には、梅安といえば、子どもの頃観たテレビの「必殺仕掛人」の緒形拳さんの梅安ですね。今でも強烈に印象に残っています。マンホールに落ちてしまった男の苦闘を「Hey!Say!JUNP」の中島裕翔さん主演で描く「#マンホール」も面白そうです。どうもただ落ちただけでなく、何か理由がありそうです。池井戸潤さんの同名小説の映画化「シャイロックの子供たち」も阿部サダヲさん主演ですから期待できそうです。でも、阿部サダヲさんが銀行マンとは、想像外です。それも善人のようですからねえ。阿部さんといえば一癖ありそうな悪人の方がピッタリな気がしますが。映画版オリジナルストーリーが展開するのも見どころです。あとは、お風呂好きとしては「湯道」も観に行きたいですね。
 今月は舞台をひとつ。つかこうへいさんの「新・幕末純情伝」を紀伊国屋ホールに観に行きます。今回、沖田総司を演じるのは元櫻坂46のキャプテンを務めていた菅井友香さん。彼女はコロナの感染が始まった3年前の2月に「飛龍伝2020」で主人公の神林美智子役を演じましたが(当時2回も観に行ってしまいました。)、今回演じる沖田総司と神林美智子の二つの役を演じたのは広末涼子、桐谷美玲に続く3人目だそうです。よほど演出の岡村俊一さんから期待されているんですね。個人的にはつかこうへいさんの公演には欠かせない吉田智則さんの演技が楽しみです。