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身辺雑記(2022年12月)

2022年12月31日(土)
今年もありがとうございました
  令和4年も本日で終わりです。相変わらずの新型コロナの感染は収束せず、このままだと4年目に突入ですね。コロナ禍、重症者が少なくなったためか、日常生活が次第に元に戻ってきていますが、私たち高齢者にとってはまだまだ油断はできません。来年こそ、マスクをする必要のない世の中になってほしいですね。
 読書は昨日の夕木春央さんの「方舟」で今年は終了。今年の本と映画のマイベスト10もアップしました。これで今年のHPも終了。夜はゆく年くる年で家族で団らんです。
 今年、“Koba's Library”を訪問していただいた皆様、どうもありがとうございました。しだいに個人ホームページが少なくなっていく中、もう少し頑張りたいと思いますので、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
2022年12月25日(日)
「ホイットニー・ヒューストン」観てきました
 劇場や美術館では携帯電話・スマホの電源は切るか、せめてマナーモードにするのがエチケットですが、未だにそれを守らない人が多いですね。挙句の果てはメールが着信したらスマホを出して内容を確認する人までいて、もうそんな人は論外です。昨日のキャラメルボックスの舞台の会場でも、開演前に携帯の電源は切るように(マナーモードにするのではなく)アナウンスがあったのに関わらず、切っていない人がいて、いいところで電話の着信音が場内に響いてしまいました。昨日はDVDのための舞台撮影があることもアナウンスされていたのに。たぶん、夜の回も撮影していたと思うので、そっちの回を使うと思いますが、それにしてもです。キャラメルボックスの舞台は昔から携帯は必ず切るようにとのことが徹底されていて、今は劇団経営を離れた加藤さんが前説で「切ったかどうか、もう一度周りの人と確認して」とまでしたのですけどねえ。映画や舞台の世界に入っていたのに、携帯の音で現実に引き戻されるのは勘弁してほしいです。
 今日は妻の要望で歌手ホイットニー・ヒューストンの半生を描いた映画「ホイットニー・ヒューストン」を観に行ってきました。意外に全国でも上映館が少ないのに地元で公開してくれたのは嬉しいです。ただ、観客は私たち夫婦も含めて5人だけ。ホイットニー・ヒューストンという歌手を知らなければ観たいとは思わないかもしれませんが、それにしても5人は少なすぎますね。私たちの年代では歌手として活躍だけでなく、印象に強く残っているのは何といってもケヴィン・コスナーと共演した映画「ボディ・ガード」の人気歌手の役ですよね。あの映画のラストシーンで流れた「I Will Always Love You」は最高でした。ホイットニー・ヒューストンを演じたのはナオミ・アッキーという女優さんですが、歌は口パクだったのか、彼女が歌った部分もあったのか(であれば、上手すぎますが)。それにしても、あんなに歌の才能に恵まれていたのに、悩みはいろいろあったのでしょうか。最後はコカインの摂取で風呂で溺死とは悲しすぎます。 
2022年12月24日(土)
クリスマス・イブの土曜日、東京へ
 今日はクリスマス・イブの土曜日。子どもも大きくなり、クリスマスパーティーをすることもないので、朝から東京へ行ってきました。目的は上野の国立西洋美術館で開催中の「ピカソとその時代」展を観ることと、池袋のサンシャイン劇場で公演中のキャラメルボックスの「クロノス」を観るためです。
 まずはピカソ展へ。久しぶりに上野に来ましたが、駅が変わりましたね。以前は公園口の改札を出たら信号を渡らなければならなかったのですが、今は公園口の改札も場所が変わり、改札を出ると道路を渡らずにすぐに西洋美術館でした。コロナの感染でしばらく上野に来ないうちにすっかり景色が変わってしまいました。
 ピカソ展はそれほどの混雑もなく、ゆっくり観ることができました。知らなかったのですがほとんどの絵が写真撮影可でした。そのせいか、絵を観るより撮影に熱心なご老人がいました。デジカメでフラッシュを点灯させて係員に注意されていましたけど。展覧会はドイツのベルリン国立ベルクグリューン美術館の展示品が中心で、ピカソのほかマティス、パウル・クレー、ジャコメッティの作品も展示されていました。美術の教科書に載っているような超有名作品はありませんでしたが、その時々の特色のある作品が展示されていました。個人的にはピカソでは恋人を描いた「緑色のマニュキュアをつけたドラ・マール」、パウル・クレーの「夢の都市」、マティスの「縄跳びをする青い裸婦」が印象的で、ポストカードを購入して西洋美術館を後にしました。
 その後は池袋のサンシャイン劇場へ。途中のサンシャイン大通りはやはりクリスマス・イブのせいもあってかいつもの休日より更に混雑している感じでした。地下街のジブリ作品のグッズを販売しているお店「どんぐり共和国」で孫に何か買おうかなと思いましたが、店内は混雑し、レジも長蛇の列で断念、一路劇場へ向かいました。
 以前は公演のたびに観に行っていたキャラメルボックスですが、経営母体が破産し、休止、その後再出発してから初めて観に行きました。初演の「クロノス」は、なにせ舞台を定期的に観に行くようになるきっかけになった作品です。このホームページを訪問してくれたnanayoさんからキャラメルボックスという劇団があるのを聞いて、その時は娘と観に行ったのですが、不覚にも涙をこぼしてしまいました。そんな思い出のある「クロノス」の再々演。今回は再演の際にも主人公・吹原和彦を演じた畑中智行さんが再度吹原を演じます。個人的には初演の菅野良一さんと岡内美喜子さんのコンビを再び観たかったのですが、菅野さんは虫の研究で忙しいでしょうし、岡内さんはお母さんになってしまいましたから無理ですかね。でも岡内さんは東京の初日に開幕のアナウンスを務めたようですが。そうそう今日の開幕のアナウンスは小林春世さん。昨年1年間のアメリカ演劇留学から帰ってきてまだキャラメルの舞台に立っていませんねえ。ぜひ留学の成果をキャラメルで観たいです。話がズレましたが、サンシャイン劇場は満席の状況。劇団経営は大変そうですが、やはりキャラメルボックスはまだまだ人気がありますね。それも若い人から昔からのファンの年配の方まで幅広いファン層です。今回、席は一階のかなり後ろだったのですが、上から見ると頭頂部が薄い方もチラホラ目につきました。
 導入時のダンスシーンでかかる曲は初演の時と同じ。初演の時は最初のダンスシーンにミュージカルではないのに踊るの?と、度肝を抜かれましたけど。でもこの曲は印象的で今でも時々頭の中で流れます。今日、この曲がかかった時は「うぉ~」と叫びたくなりました。今のご時世にあったセリフはありますが、基本的に初演と変わりません。ラスト、来美子を助けても自分は何千年の先の世界に飛ばされるにも関わらず、来美子を助けようと過去に戻る吹原に感動です。来年も「クロノス」シリーズの作品が公演されるそうなので、絶対観に行きたいです。
 公演後「どんぐり共和国」に再挑戦。レジの長い列に並んでようやく買い物をすることができました。疲れました。山手線のホームも大混雑。帰りに映画でも観ようかと思っていましたが、この後クリスマス・イブで更に人が大勢出てくるかと思ったら、やっぱり帰ろうという気になりました。でも、この混雑、皆さんマスクはしていましたが、もうコロナの感染などあまり心配していないようですね。
2022年12月18日(日)
「米倉壽仁展」観てきました
  今日は思い立ってテレビでCMをしていた県立美術館で開催している「米倉壽仁展」を観に行ってきました。米倉壽仁という人、明治時代に山梨で生まれて第一次世界大戦後のフランスから世界中に広がったシュルレアリスムに独学で取り組んだ画家、詩人だそうです。私自身も名前を知らない画家だったのですが、それほど有名な人ではないのか、開館1時間後に会場に入ったのですが、会場にいたのは私だけ。そのため、東京の混雑する展覧会とは異なり、ゆっくりと鑑賞することができました。シュルレアリスムといえば思い浮かべるのはサルバドール・ダリですが、戦争前の1936年に描かれた「ヨーロッパの危機」などは作者の名前が出ていなければダリ作品と間違ってしまうかもしれません。
 今年も早いものであと2週間を残すのみです。今週末のクリスマス・イブは東京へキャラメルボックスの「クロノス」を観に行く予定です。この前の三谷幸喜さんの「ショウ・マスト・ゴー・オン」のように出演者がコロナに感染しないことを祈るだけです。
2022年12月12日(月)
再検査の結果は
 人間ドックで再検査となり、ひと月様子を見て薬を飲むかどうかを決めましょうと先生に言われてからひと月が過ぎました。その間、酒類はノンアルコールビールにし、好きなマヨネーズを控えて、ドレッシングはノンオイルに変え、肉はなるべく鳥肉にし、揚げ物も今までの半分に我慢。先週ひと月後の検査をして、今日はその結果が分かる日。診察室に入り先生から検査の結果を聞きました。その結果、1点を除いて値が基準値以内になり、その1点も数値は大幅に下がって基準値近くまでになったので、薬は飲む必要がないという診断でした。やはり、食生活は大事ですよね。ひと月、きちんとした食生活を送っただけで体重は2キロ減るし、コレステロールや糖も全く問題なしです。ノンアルコールビールで満足できる感じになったし、正月を前にこのまま食生活は維持していくつもりです(ただ、熱燗は飲みたいなあ。)。目標はあと2キロの体重減です。
2022年12月11日(日)
ダイコン盗難
  このところ、様々な物の値段が上がっていますが、そのせいでもないでしょうが、我が家の母親が作っている家庭菜園に最後に残っていた大根が6本、盗まれてしまいました。家庭菜園は道沿いにあるわけではなく、道路と家庭菜園との間には田んぼ(今は稲刈りが秋に終わって何もありませんが)があり、大根を盗るためには田んぼをわざわざ横切らなければならないのですが、そうまでして大根を盗んでいくとは驚きです。1本100円程度のものですが、年取った母親が種をまいて大きくしたものを盗むとはとんでもありません。2年前には鉢植えのレモンが盗まれましたが、世知辛い世の中になってしまいましたね。
2022年12月10日(土)
映画の梯子です
 今日は妻と娘は東京国立博物館で開催している「国宝展」へ。今月あと1回舞台を観に東京へ行く予定がある私は今日は家で留守番です。とはいえ、家にいたわけではなく、一人で1日のんびりと映画の梯子です。
 午前中はアレックス・ガーランド監督の「MEN 同じ顔の男たち」を、午後は邦画で二宮和也くん主演の「ラーゲリより愛をこめて」を観てきました。
 前者は昨日公開したばかりで今日は土曜日でもあるにも関わらず、観客は私を含めて3人だけ。確かに、観終わって、この映画はいったい何?とんでもない映画を観てしまったと後悔しましたけど。今年数少ない“金返してほしい”作品でした。
 後者はそれなりの入り。パンフレットを買って気づいたのですが、原作は辺見じゅんさんの「収容所から来た遺書」です。確か、この本は読んだことがありました。泣かせる映画でしたねえ。私の両隣はどちらも若い女性だったのですが、もう途中から鼻をすすってハンカチで涙をずっと拭っていました。私も、桐谷健太さん演じる相沢が、北川景子さん演じるモジミに自分は山本は嫌いだったと言いながら、次の瞬間笑顔で妻あての遺書を「よくやった、実によくやった」とそらんじ始めたときには涙がこぼれてしまいました。若い人たちがこの映画を観て、少しでも戦争の悲惨さを感じてもらえると嬉しいですね。戦争は否応もなく愛する人たちの命を奪うということを知ってもらいたいです。
 それにしても、ウクライナとロシアとの戦いが続いている状況で、こういう映画を観ると、第二次世界大戦の際、すでに日本の敗戦が動かしがたい事実となっている中、突然不可侵条約を破棄して進攻し、戦後はシベリアで日本兵に強制労働をさせたことを考えると、やっぱりソ連という国は信用ならない恐ろしい国と思ってしまいますよね。
2022年12月7日(水)
「本格ミステリ・ベスト10」発売
  「2023本格ミステリ・ベスト10」(原書房)が発売されました。国内本格ミステリのランキングは、
 第1位 白井智之「名探偵のいけにえ」(新潮社)
 第2位 夕木春央「方舟」(講談社)
 第3位 阿津川辰海「録音された誘拐」
 第4位 方丈貴恵「名探偵に甘美なる死を」(東京創元社)
 第5位 北山猛邦「月灯館殺人事件」(星海社)
 第5位 結城真一郎「#真相をお話しします」(新潮社)
 第7位 阿津川辰海「入れ子細工の夜」(光文社)
 第8位 有栖川有栖「捜査線上の夕映え」(文芸春秋)
 第9位 紺野天龍「神薙虚無最後の事件」(講談社)
 第9位 東川敦哉「仕掛島」(東京創元社)
 この10冊の中で読んだのは第3位の「録音された誘拐」、第4位の「名探偵に甘美なる死を」、第5位の「#真相をお話しします」、第7位の「入れ子細工の夜」、第8位の「捜査線上の夕映え」、そして第9位の「仕掛島」の6冊です。「名探偵のいけにえ」、「方舟」は「このミス」でも第2位と第4位なので、これは読みたいと思うのですが、既に図書館の予約はかなりの人数になっています。購入を考えなくては。
 一方海外本格ミステリランキングは、
 第1位 ジャニス・ハレット「ポピーのためにできること」(集英社文庫)
 第2位 アンソニー・ホロヴィッツ「殺しへのライン」(創元推理文庫)
 第3位 M・W・クレイヴン「キュレーターの殺人」(ハヤカワ・ミステリ文庫)
 第4位 シヴォーン・ダウド「ロンドン・アイの謎」(東京創元社)
 第5位 ポール・アルテ「死まで139歩」(ハヤカワ・ミステリ)
 第6位 スチュアート・タートン「名探偵と海の悪魔」(文芸春秋)
 第7位 ホリー・ジャクソン「優等生は探偵に向かない」(創元推理文庫)
 第8位 ジョン・ロード「デイヴィッドスン事件」(論創社)
 第8位 ヘンリーウェイド「ヨーク公階段の謎」(論創社)
 第10位 莫理斯「辮髪のシャーロック・ホームズ」(文藝春秋) 
 この10冊の中で読んだのは1冊もありません。なにせ今年読んだ海外作品はわずか3冊だけでした。年末までにあと1冊読むことができるか・・・。
2022年12月6日(火)
日本敗戦
 ワールドカップサッカー、日本は負けてしまいましたねえ。先取点を取って、これはいけるかなと思いましたが、クロアチアの背の高さを活かした攻撃で後半早々同点に追いつかれ、そうなるとクロアチアはしぶといです。前大会もPKで勝ち上がってきたチームらしく、今回もPKに持ち込んでの勝利。日本選手のPKを次々に止めたクロアチアのキーパーに脱帽です。ここまで勝ち上がってきた日本選手にも拍手です。4年後に期待しましょう。
2022年12月5日(月)
「このミス」購入しました
 会社帰りに久しぶりに本屋さんに寄って「このミステリーがすごい! 2023年版」を購入しました。国内編の順位は次のとおり。
 第1位 呉勝浩「爆弾」(講談社)
 第2位 白井智之「名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件」(新潮社)
 第3位 有栖川有栖「捜査線上の夕映え」(文芸春秋)
 第4位 夕木春央「方舟」(講談社) 
 第5位 長浦京「プリンシパル」(新潮社) 
 第6位 佐藤究「爆発物処理班の遭遇したスピン」(講談社)
 第7位 逢坂冬馬「同志少女よ、敵を撃て」(早川書房) 
 第8位 芦部拓「大毬家殺人事件」(東京創元社)
 第9位 小川哲「地図と拳」(集英社)
 第10位 奥田英朗「リバー」(集英社)
 この中で読んだのは、第1位の「爆弾」、第3位の「捜査線上の夕映え」、第5位の「プリンシパル」、第6位の「爆発物処理班の遭遇したスピン」、第7位の「同志少女よ、敵を撃て」、第8位の「大鞠家殺人事件」の合計6冊でした。個人的な順位としては、読んだ6冊の中では「捜査線上の夕映え」と「爆発物処理班の遭遇したスピン」を除いた4冊が横一線で競っているという感じでしょうか。
 一方、海外編の順位は次のとおり。
 第1位 クリス・ウィタカー「われら闇より天を見る」(早川書房)
 第2位 アンソニー・ホロヴィッツ「殺しへのライン」(創元推理文庫)
 第3位 ジャニス・ハレット「ポピーのためにできること」(集英社文庫)
 第4位 スチュアート・タートン「名探偵と海の悪魔」(文芸春秋)
 第5位 ホリー・ジャクソン「優等生は探偵に向かない」(創元推理文庫)
 第6位 S・A・コスビー「黒き荒野の果て」(ハーパーBOOKS)
 第7位 シヴォーン・ダウド「ロンドン・アイの謎」(東京創元社)
 第8位 アリス・フィーニー「彼は彼女の顔が見えない」(創元推理文庫)
 第9位 ポール・ベンジャミン「スクイズ・プレー」(新潮文庫)
 第10位 ジェローム・ルブリ「魔王の島」(文春文庫)
 この中で読んだのは、残念ながら1冊もありません。第2位の「殺しへのライン」と第5位の「優等生は探偵に向かない」だけは購入したまま積読状態です。前者はホーソーンとホロヴィッツのシリーズ3作目、後者も「自由研究には向かない殺人」の続編ということで、それだけで面白さが確約できそうな作品ですね。
  さて、このあと0時からはワールドカップサッカー、日本対クロアチア戦です。それまで起きていられるかなあ。
2022年12月3日(土)
東京へ観劇に行ってきました
 今日は朝から観劇で東京へ向かいました。最初は三軒茶屋の世田谷パブリックシアターでの「ショウ・マスト・ゴー・オン」。開演時間前に世田谷パブリックシアターの入るキャロットタワーに着いたのですが、エスカレーターを降りてくる人が多く、その中の人が「もっと早く発表してくれればここまで来ることなかったのに」と話している声が聞こえました。嫌な予感がしてエスカレーターを上っていくと、入り口で係員が今日の公演中止の案内をしていました。来場者に配られていた紙には“公演関係者に体調不良者が発生した”としか書いてありませんでしたが、誰かが新型コロナに感染したのですね。こういう状況ですから中止はやむを得ないですが、多くの人が言っていたように発表を迅速にしてほしかったですね。会場まで来て中止では、ここまでの交通費と時間が無駄になってしまいます。私としては今日はもう1本観劇の予定があったので東京にくる交通費は無駄になりませんでしたが、そうでなければ少しは腹が立っていたかもしれません。まあ「ハリーポッター」の舞台のように席に座ってから中止が決まったよりはましですけど。新型コロナでは三谷幸喜さんが代役ということはできなかったのでしょうか。それとも、感染者が何人も出たのか。追加公演はないのかと係員に詰め寄っている来場者もいましたが、私としては予定もたたないのでもう観に行くことはできません。ガッカリです。
 そんなことで次の舞台まで時間ができてしまったので、その時間をつぶすためにスマホで映画の時間を検索。まだ観ていない「ブラックアダム」を観ようと調べたのですが、なにせ土曜日ですし、時間がちょうどよくても満席近い映画館が多く、ようやくシネマサンシャイングランドシネマ池袋でチケットを取ることができました。ただ、前から4番目の列の端だったので、観にくく堪能できなかったですねえ。感想はまた後日。
 映画のあとは渋谷に戻って、Bunkamuraシアターコクーンでの「ツダマンの世界」へ。松尾スズキさん作・演出、阿部サダヲさん、吉田羊さん、江口のり子さんという豪華出演陣。もちろん大人計画の皆川猿時さん、村杉蝉之介さん、そして若手俳優の間宮祥太朗さんも出演しています。物語は、太平洋戦争前から戦後にかけて、タイトルロールの“ツダマン”こと小説家・津田万治の生涯を、「賞が欲しい」と狭い世界で足を引っ張り合う津田とその弟子の長谷川の関係や,その名声欲、愛憎に巻き込まれ、翻弄される周囲の人々とともに描いていきます。休憩を含め3時間30分弱という長丁場でしたが、芸達者な役者さんたちの笑いあり、シニカルなシーンありと、飽きることになく楽しむことができました。
 それにしても、「ショウ・マスト・ゴー・オン」の公演中止は残念です。
2022年12月2日(金)
日本勝利
 今日は早起きして朝4時からサッカーワールドカップの日本対スペイン戦を観戦。スペインに勝てば決勝トーナメント進出が決まるということで、眠い目をこすりながら応援しましたが、開始10分ほどで早くも失点。その後も一方的にスペインに攻め込まれ、これは無理だなあ、今一度寝ようかなあと思っていたら、なんと後半に入って立て続けに得点し、スペインをひっくり返しました。2点目の得点シーンのVARはテレビで見た感じはダメかなあと思っていましたが、何と得点が認められ、大声でやったあ~と叫んでしまいました。ドイツ戦の勝利からコスタリカ戦の敗戦で手のひらを返したように監督・選手に批判がなされましたが、そんな中、みんな頑張りましたねえ。点を取った堂安や田中はもちろん凄いですが、それをおぜん立てした周りの選手たちも凄かったですねえ。次は決勝トーナメントのクロアチア戦です。次戦も期待できますね。
 今夜は佐藤正午さん原作の同名映画「月の満ち欠け」を観に行く予定でしたが、知り合いの父親のお通夜があり、今日は断念。来週に回します。
 明日は東京へ観劇。三谷幸喜さんの「ショウ・マスト・ゴー・オン」と「ツダマンの世界」を梯子してきます。帰りは翌日になる予定の強行軍です。
2022年12月1日(木)
師走です
  早いもので令和4年も最後の12月に突入しました。来週には「このミス」も発売になり、ベスト10談義が賑やかになりますね。
 令和4年最後の月の読書ですが、大好きな作家の作品はないですが、シリーズものとしては佐々木譲さんの道警シリーズの最新作「樹林の罠」(角川春樹事務所)が刊行されます。事件はともかく、親のために別れた佐伯と小島のその後はどうなるのかが気になります。11年ぶりに新作が出る高野和明さんの「踏切の幽霊」(文芸春秋)も気になる1作です。私の好きな幽霊ものなんでしょうか。でも高野さんですから単なるファンタジーでは終わらないでしょうね。そのほか、薬丸岳さんの「罪の境界」(幻冬舎)、荻原浩さんの「ワンダーランド急行」(日本経済新聞出版)も読みたい作品です。
 今月の映画は、何といっても「アバター」の約13年ぶりの新作「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」でしょう。当時、あの映像に驚かされたものですが、あれから13年が過ぎ、あの映像も当たり前という感じになってしまいましたからねえ。ジェームズ・キャメロン監督が前作から10年が経過した世界を描く今作品で私たちをどう驚かせてくれるのでしょうか。期待大です。
 「ナイブズ・アウト グラス・オニオン」はダニエル・クレイグ主演のミステリー「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」に続くシリーズ第2弾です。前作では館で起こった殺人事件をダニエル・クレイグ演じる名探偵・ブノアが謎を解く作品でしたが、今回は孤島で起こった殺人事件にブノアが挑みます。
 明日から公開されるのがウェイン・ジョンソンがDCコミックスが生み出したアンチヒーロー、ブラックアダムを演じる「ブラックアダム」です。アンチヒーロー、ブラックアダムとヒーローチーム「JSA」との戦いがどうなるのか、面白そうです。
 年末に相応しい作品が「猟奇的な彼女」のクァク・ジョエン監督の韓国映画の「ハッピーニューイヤー」です。年齢も職業も異なる14人の男女が新年の到来を前に繰り広げる恋愛模様を描く群像劇です。
 スリラー作品が、「エクス・マリナ」のアレックス・ガーランド監督の「MEN 同じ顔の男たち」です。夫の死という心の傷を癒すためにイギリスの田舎町にやってきた女性が出会う男たちがみんな同じ顔をしているという話です。これはちょっと怖い。
 邦画では第157回直木賞を受賞した佐藤正午さんの同名小説の映画化である「月の満ち欠け」です。原作は生まれ変わりを描いたストーリーで私好みの作品でした。出演が大泉洋さんに柴咲コウさん、有村架純さんです。さて、映画は小説のように感動させてくれるのか。さっそく明日観に行ってきます。
 今月は舞台を3本。世田谷パブリックシアターで三谷幸喜さん演出の「ショウ・マスト・ゴー・オン」、Bunkamuraシアターコクーンで「ツダマンの世界」、サンシャイン劇場でキャラメルボックスの「クロノス」を観に行ってきます。
 「ショウ・マスト・ゴー・オン」は三谷作品ですから理屈なしに笑わせてくれるでしょうし、「ツダマンの世界」は阿部サダヲさん、吉田羊さん、江口のり子さんら芸達者が出演しますので、上演時間3時間半という長丁場ですが楽しむことができそうです。「クロノス」はキャラメルボックスで初めて観た作品です。それ以降、キャラメルボックスの公演に通いましたが、今でも「クロノス」はキャラメルボックスの中で私にとっては一番の作品です。いやぁ~楽しみです。