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身辺雑記(2022年5月)

2022年5月28日(土)
日本赤軍
  今日、日本赤軍の重信房子元最高幹部が刑期を終えて出所したとニュースで報道されました。かなりの人が重信房子と聞いても「どこの人?」と思うかもしれませんが、私たちの年代では、日本赤軍と言えば、1970年代にイスラエルの空港で銃乱射事件を起こして多くの人を殺害したほか、日航機ハイジャック事件を起こして刑務所で服役していた日本赤軍メンバーらを人質と交換に超法規的措置として釈放させるなど、彼らが何と言おうともテログループでした。日航機ハイジャック事件で釈放されたテロ犯たちはいまだに国外逃亡中の者もいます。重信房子は2000年に大阪で逮捕されましたが、殺人の共同正犯では罰せられることなく(警察、検察は殺人では立証できなかったのでしょう。)、殺人未遂などで20年の実刑を受けていたようです。本人は日本赤軍の再編はありえないと言っていますが、とにかく、日本赤軍のトップにいた人ですからねえ。いまだに国際手配中のメンバーもいますし、当時の武装闘争の考えに固執しているメンバーもいるかもしれませんし、安心はできないですよね。
2022年5月25日(水)
つかこうへい13回忌追悼公演発表
 先週、つかこうへいさんの「飛龍伝」を観に行ったばかりですが、今日、つかこうへい13回忌追悼公演「つかこうへいLonely 13Blues」公演決定の発表がありました。7月に紀伊国屋ホールにて「蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く」と「初級革命講座 飛龍伝」の2作品が連続上映されます。これはぜひ観に行きたいです。
 今まで観たつか作品は「熱海殺人事件」「幕末純情伝」「飛龍伝」の3作品のみ。「蒲田行進曲」はまだ観たことがありません。「蒲田行進曲」といえば、風間杜夫さんと平田満さん主演の映画が有名ですが、今回の舞台で風間杜夫さんが演じた“銀ちゃん”を演じるのは、このところ「熱海殺人事件」で木村伝兵衛役を演じている味方良介さん、そして、平田満さんが演じた“ヤス”を演じるのは近年「熱海殺人事件」「幕末純情伝」「飛龍伝」と続けざまにつか作品に出演している“NON STYLE”の石田明さん。この2人のコンビもいいですよねえ。
 また、「初級革命講座 飛龍伝」は90年以降上演され続けている「飛龍伝」の原作にあたる作品です。学生時代、「飛龍と名付けられた石が空を飛ぶ」と読んだ記憶が残っているのは、この「初級革命講座 飛龍伝」かもしれません。「初級革命講座 飛龍伝」には元北区つかこうへい劇団の吉田智則さん、久保田創さんが出演します。この二人、好きなんですよ。特に吉田智則さんが演じた「幕末純情伝」の桂小五郎役は最高でした。泣けましたからねえ。とにかく、この二人が演じる「初級革命講座 飛龍伝」は観ないわけにはいきません。チケット取れるといいけど!
2022年5月21日(土)
東京で展覧会、観劇、映画
 今日は朝から東京へ出かけてきました。最初に行ったのは国立新美術館。閉幕間近のメトロポリタン美術館展を観ました。ルネサンスから19世紀までの500年にわたる絵画が展示されていました。古い時代の絵はやっぱりキリスト関連の宗教画が多かったですね。個人的に注目したのが元々残っている作品が少ないカラヴァッジョとフェルメールの作品。カラヴァッジョの「音楽家たち」は彼の若い頃の作品だそうですが、やはり観るとカラヴァッジョだとわかる絵です。フェルメールの「信仰の寓意」はオランダ市民の日常を描いた風俗画が多い彼にしては珍しい宗教画だそうです。あとは私でもその名を知っている知っているマネ、モネ、ルノワール、ドガ、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ等有名な画家の作品が少しずつ展示されていました。
 コロナ禍のためチケットは日時指定予約制で、今日は1番最初の10時入場の予約券で入ったせいか、会場内は混雑もなく、観たい絵の前でゆっくり鑑賞することができました。コロナ禍でやはり入場者が減っているせいもあるのでしょうか。とにかく、久しぶりの展覧会に満足です。
 展覧会のあとは紀伊國屋ホールで昨日から公演が始まった「飛龍伝2022」へ。コロナの感染が始まる前の観劇が2年3ヶ月前に新国立劇場で観た同じ「飛龍伝」ですから感慨深いものがあります。
 このところの「飛龍伝」は神林美智子役に有名女優やアイドルを使っていたのですが、今回神林美智子役を演じるのは、北区つかこうへい劇団の流れを組む北区AKT STAGEの劇団員である井上怜愛さん。桂木順一郎役の小山蓮司さんはじめ北区AKT STAGEの俳優が多数出演しています。山崎一平役は一色洋平さんが演じますが、彼はキャラメルボックスの「ゴールデンスランバー」にも出演していましたね。
 「飛龍伝」はいつ観ても、最後のデモに出て行く美智子と一平の2人のシーンと横浜国大の三浦(前作では名前が違ったと思います。)が死んだ妻のことを語るシーン、そして美智子と一平の2人の時間を作るために学生たちが機動隊に立ち向かって倒れるシーンにじわ?と涙が出てきてしまいます。
 「飛龍伝」は「幕末純情伝」「熱海殺人事件」と並んで大好きなつか作品ですが、何といっても舞台となるのは70年安保の時代です。会場内には若い観客も多かったですが、そもそも安保闘争なんて知らない人が多いのではないでしょうか。そういう私だって学生運動の時代には遅れて生まれており、安田講堂の学生と機動隊の闘いもテレビで見ただけです。あれから既に52年が過ぎ、ラストを現在を舞台にしてしまうと、どう考えてもあの時の学生と機動隊もいくら若くても70過ぎですからねえ。「飛龍伝」、あと何年上演されるのか心配になります。
 演出は元ジャニーズの錦織一清さんで、岡村俊一さんの演出とはちょっと違う部分もありました。ラストの歌って踊るシーンも違いましたねえ。個人的には、岡村作品の方が泣いた気がしますけど。
 それにしても、学生時代に角川の雑誌で読んだ「飛龍伝」では、機動隊と学生の衝突の中で空を飛ぶ伝説の石が「飛龍」と名付けられていたのだと思うのですが、今まで観た舞台では、「飛龍」が何のことかは全く述べられていません。私が雑誌で読んだ記憶は正しかったのでしょうか。
 舞台のあとは新宿バルト9へ。地元の映画館で公開されない阿部サダヲさん主演の「死刑にいたる病」を観に行きました。原作は櫛木理宇さんの、私が読んだときは「チェインドッグ」という題名だったのですが改題されました。もう7年も前に読んでいたので内容もすっかり忘れていて、つい改題された文庫本を買ってしまいました。
 24人の若い男女を殺害して逮捕された犯人が、知り合いの大学生を刑務所に呼び出して、この中の1人は自分は殺していないという所から映画は始まって行きます。もうこの映画は主役の阿部サダヲさんの独壇場です。普通の人の仮面を被ったサイコ野郎を見事なまでに演じます。最初の被害者を痛ぶるシーンは残虐すぎてみるのが辛いです。隣に座った女性は手で顔を覆っていたくらいです。ラスト、これで解決かと思ったらとんでもないどんでん返しがありました。これは怖いです。
 充実した東京行きでした。やはり、文化は東京です。4月から東京に住む息子が、東京生活を満喫しているのもわかります。
2022年5月15日(日)
伊坂幸太郎さん「ダガー賞」にノミネート
 伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」が英国推理作家協会のダガー賞(翻訳部門)の最終候補に選ばれたことが同協会のホームページで発表されたそうです。日本では2010年に刊行された作品ですが、今年、ブラッド・ピッド主演でハリウッド映画化され、公開されるので、それに合わせて翻訳されたのでしょうか。かつて、2016年には横山秀夫さんが「64(ロクヨン)」で、2019年には東野圭吾さんが「新参者」でノミネートされていますが、受賞には至っていません。さて、「マリアビートル」はどうなるでしょうか。ブラッド・ピット主演で映画が公開されるというのは、かなり有利に働きそうですが。
 一昨日の金曜日、仕事帰りに広瀬すずさん、松坂桃李さん主演の「流浪の月」の舞台挨拶と映画を観てきました。「流浪の月」は2020年に本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの同名小説の映画化になります。原作は文庫本を購入したのですが、積読ままで、知っていたのは、本の紹介で読んだ誘拐犯とその被害者の少女が15年の後に再会するということ。原作を読んでいないのに、言うのは何ですが、こんな内容が本屋大賞を受賞するほど多くの書店の人から支持されるのかなあと不思議に思って観に行きました。2時間半という割と長い上映時間でしたが、眠ることはなく観ることはできましたが、映画を観ただけでは、本屋大賞を受賞するほど多くの人から支持された理由が僕にはわかりませんでした。感想は後日アップします。 
2022年5月8日(日)
「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」の予告編が始まりました
 GWも今日で終了。明日から通常の仕事が始まります。気が重いですねえ。
 テレビで阿部サダヲさん主演の映画「死刑にいたる病」のことが話題になっていました。この映画、観に行きたいと思っていたのですが、なんと地元では公開されません。仕方ないので今月、舞台を観に東京へ行った際に観てこようかなと思います。
  このGWを利用して、書かないままだった映画の感想をアップしました。コロナの影響で5月になりましたが、今年になって映画館で観たのは、わずか9本だけ。これから後半にかけて増やしていきたいです。
 映画の話題といえば、この前「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」を観に行った際に「アバター」の続編「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」の予告編が流れました。第1作が公開されたのが2009年の年末ですから、もう12年以上が過ぎています。出演はサム・ワーシントン、シガニー・ウィーバー、ゾーイ・サルタナと、第1作と変わっていないようです。公開は今年の年末のようですが、12年前でさえ圧倒された映像が、12年たってどうなったのか、これは楽しみです。 
2022年5月7日(土)
GWもあと1日
 GWも明日を残すのみとなりました。昨日休みだったので、後半は6連休でしたが、過ぎてみればあっという間です。このGW期間中、観た映画は、映画館で「ホリック」と「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」の2本、レンタルDVDで「サマーフィルムにのって」の計3本でした。レンタルDVDで観た「サマーフィルムにのって」は高校生たちが映画製作に力を注ぐ青春映画の佳作でしたが、SF要素もあって僕好みの作品で、楽しむことができました。
 読んだ本は、ジェフリー・ディーヴァー「フルスロットル トラブル・イン・マインドⅠ」、伊坂幸太郎「マイクロスパイ・アンサンブル」(幻冬舎)、呉勝浩「爆弾」(講談社)、一穂ミチ「砂嵐に星屑」(幻冬舎)、あさのあつこ「彼女が知らない隣人たち」(角川書店)矢樹純「マザー・マーダー」(光文社)の6冊でした。やはり、ジェフリー・ディーヴァーは面白いです。伊坂さんの作品はおとぎ話といっていい話でした。
 GW期間中、久しぶりに軽井沢のアウトレットに行ってきましたが、混雑しているといっても、まだまだコロナ禍以前の状態に戻ったとまではいえず、いつもは何キロも前から駐車場に入るまで大渋滞するのに、今回は渋滞していたといっても意外に流れて、予想より早く到着することができました。妻や娘と違って訪れたい店は決まっているので、一人で歩き回っていたら歩いた歩数が2万歩まで行きました。健康的でしたねえ。昼間に近づくに従って人出は多くなり、都会の通勤渋滞の中を歩いているような状況になりました。コロナ禍前と変わらないのは、みんなマスクをしていたことですかね。
 遠出したのは軽井沢と、あとは諏訪までドライブで行っただけ。あとは家にいてシネコンに行ったり、買物に行っただけのGWでした。
2022年5月1日(日)
5月になりました
 5月になりました。連休前半、昨日は天気が回復しましたが、今日も曇りから雨模様と天気がよくありません。今日は図書館に本を借りに行ったほかはおとなしく家で読書と映画鑑賞です。
 今月の映画は、まずはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の1作であるドクター・ストレンジの活躍を描く「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」です。「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」ではドクター・ストレンジがマルチバースの扉を開けてしまったことで、スパイダーマンが大変な目にあいましたが、今回はドクター・ストレンジの視点で変わりつつある世界を元に戻そうと奮闘するドクター・ストレンジが描かれます。監督がサム・ライミですから期待できます。
 そして、洋画でもう1本はトム・クルーズ主演の「トップガン マーヴェリック」です。新型コロナの感染で公開が何度も延期されましたが、ようやく公開されることになりました。前作「トップガン」が公開されたのは1986年ですから、あれから36年です。今回、トム・クルーズ演じるマーヴェリックは教官として戻ってきます。個人的には今月の一押しの作品です。
 邦画では阿部サダヲさん主演の「死刑にいたる病」が今月一番の期待作です。櫛木理宇さんの同名小説の映画化ですが、阿部さんが連続殺人鬼を演じます。阿部さんのサイコキラー役はぴったりな感じです。2020年の本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの同名小説の映画化「流浪の月」も気になります。原作本は文庫を購入したまま積読状態で内容は知らないのですが、どうも内容は暗い雰囲気のようですが、大賞を受賞するほどの支持を受けたのですから、映画も期待できそうです。ちょっと気軽に観ることができそうなのは、辻村深月さんの同名小説の映画化「ハケンアニメ!」です。こちらも原作は積読状態ですが、現在のアニメブームの中、アニメ界の頂点を目指して頑張る主人公を吉岡里帆さんが演じます。この役は吉岡さんらしい役と言えますね。
 そうそう、観に行くかどうか悩んでいますが、忘れてならないのは庵野秀明さんと樋口真嗣さんがタッグを組んで映画化された「シン・ウルトラマン」です。「ウルトラマン」といえば、少年時代の僕らのヒーローですからねえ。予告編で観た“怪獣”ならぬ“禍威獣”が、当時と同じようにいかにも着ぐるみという感じがいいです。ウルトラマンを演じるのが斎藤工さん。さて、きっと子どもから当時夢中でテレビを観ていた大人までが観に行くでしょうけど、どうしようかなあ・・・。
 今月の読書は、まずは先月発売されたジェフリー・ディーヴァーの「トラブル・イン・マインド」の2作目「死亡告示」(文春文庫)です。1作目も期待どおり面白かったですから2作目も期待できます。宮部みゆさんの「子宝船」(PHP研究所)は「きたきた捕物帖」の2作目です。北一と喜多次のコンビが今度はどんな事件解決に臨むのか、楽しみです。あとは小野寺史宜さんの連作短編集「奇跡集」(集英社)も気になります。
 今月は一昨年2月以来の舞台を観に行きます。紀伊国屋ホールで上演される「飛龍伝2022~愛と青春の国会前~」です。「飛龍伝」は、つかこうへいさんの作品の中でも私が一番好きな作品です。一昨年2月の舞台も「飛龍伝」でした。今年2月に観に行く予定だった舞台はオミクロン株の流行で、断念しましたが、今回は絶対観に行きたいです。GW後、また流行がぶり返さなければいいのですが。