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身辺雑記(2021年12月)

2021年12月30日(木)
今年もあと2日
 今年も残すところあと2日。歳を重ねるごとに1年が過ぎるのが早く感じるようになってきています。4月に新しい職場に変わったこともあり、まだ自分の思う通りの手順で仕事ができず、バタバタとした1年でした。
 新型コロナの感染もこのところ感染者数が激減してお正月は安心して迎えられるかなと思っていたのですが、変異株のオミクロン株の市中感染が各地で見つかり、東京都の感染者数もだいぶ増えてきました。年明けには医療従事者に続き高齢者の3回目の接種が前倒しになるようですが、2回の接種を行っていてもブレークスルーで感染してしまうのですから、3回目の接種をしても完璧というわけにはいかないようです。このままだと、新型コロナウイルスとはワクチンや薬が開発されれば、それが効かない変異株がまた登場するといった鼬ごっこで、当分マスク生活は続きそうな気がします。まあ当分であればいいのですが・・・。
 家の掃除もどうにか終わり、あとは新年を待つばかりです。今年の本と映画のマイ・ベストもアップしました。2日には楽しみにしている箱根駅伝もあり、のんびり正月を過ごしたいですね。今年のHPの更新も今日まで。訪問していただいた皆様、どうもありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。
2021年12月27日(月)
人間ドッグに行ってきました
 年末の慌ただしい中、人間ドッグに行ってきました。
 このところ運動不足で体重はこの4月から2キロ以上増えています。体重増加だけではなく、腰回りには脂肪がついてウエスト廻りも増加しています。これはいろいろな値が悪くなるだろうなあと測定前から予想していたのですが、案の定、結果はひどいことになっていました。というより、検査途中で、血圧を測ったらただでさえ以前から高かったのですが、過去最高値の数値となり、この数値では胃カメラ検査はできないと言われてしまいました。一番検査をしたかった胃カメラができないとはガッカリ。更に肝臓に脂肪がついているとか、悪玉コレストール値が高い、BMIは肥満直前と悪いとこばかり。心配していた糖尿とオプションで検査した心臓の疲労度の検査が良かったのは安心しましたが。あとは後日検査結果が分かる脳ドックの結果がどうなっているかです。このところ、人の名前は忘れるし、脳が委縮していなければいいのですが・・・。
 さて、明日はいよいよ仕事納です。今年の年末年始の休みは6日間ですから、あっという間に終わりそうです。
2021年12月23日(木)
オミクロン株の市中感染が
 昨日はオミクロン株の市中感染が大阪で判明しましたが、今日は京都でも市中感染者が出たようです。この正月、感染者が急増しないといいのですが。
 今年も今日を入れて9日を残すのみ。今日は新年に備えて擦り切れた和室の畳の表替えをしました(もちろん自分ではなく畳屋さんにやってもらったのですが)。そうそう何回も替えるものではないので、奮発して海外産のい草より高い熊本産のい草を使った畳表にしました。い草の香りが何ともいえず心地いいです。
 この年末の予定は、映画はあと「キングスマン ファースト・エージェント」を観に行くかどうかというくらいです。この年末にきて、眼科の予約や人間ドックも控えていて、バタバタしています。人間ドックで何ら問題がなく、正月は大いに飲んで食べたいところです。
 さて、明日はクリスマス・イブですが、大人ばかりの我が家ではケーキを食べるということもないですかねえ。
2021年12月18日(土)
第166回直木賞候補作
 昨日、第166回芥川賞・直木賞の候補作が発表されました。直木賞の候補作は次のとおりです。
  「同志少女よ、敵を撃て」(早川書房) 逢坂冬馬
  「新しい星」(文芸春秋) 彩瀬まる
  「塞王の楯」(集英社) 今村翔吾
  「ミカエルの鼓動」(文芸春秋) 柚月裕子
  「黒牢城」(角川書店) 米澤穂信
 読んでいるのは「同志少女よ、敵を撃て」と「黒牢城」の2冊ですが、この2冊とも今年読んだ本の中でもおすすめの作品です。「黒牢城」は、今年のミステリのベスト10の第1位を総なめしていますから、多くの人がおもしろいと思ったのは間違いありません。これからすると、残りの3冊は読んでいないのですが、受賞は「黒牢城」でしょうか。
 昨夜、仕事帰りに公開初日の「マトリックス レザレクションズ」を観に行ってきました。1999年に公開され、その映像表現が観客を圧倒し、その後2003年公開の「マトリックス リローデット」「マトリックス レボリューションズ」の3作品が製作されましたが、今回18年ぶりの新作です。前3作は、1作目の印象があまりに強烈すぎて、2作目、3作目と個人的には面白くなくなってしまった感じがしていました。やっぱり、今でも1作目の銃で撃たれたネオが身を反らして銃弾をよけるシーンは忘れられません。以前もマトリックスの世界観がよくわからなかったので、今回は敢えて吹替版で鑑賞したのですが、やっぱり、よくは理解できなかったです。
 当然のことですが、ネオを演じるキアヌ・リーブスもトリニティーを演じるキャリー=アン・モスも歳をとっていましたし、キアヌ・リーブスなんか、ジョン・ウィックみたいでした。モーフィアスはローレンス・フィッシュバーンではなかったし、エージェント・スミスもヒューゴ・ウィーヴィングでなかったのは残念です。
 パンフレットは通常版と特別版が販売されていましたが、通常版にちょっと追加がある特別版という感じではなく、通常版と特別版はまったく別物と言った方がいい内容だったので、懐は痛かったですが、両方を購入しました。よく読んで、映画の内容をもう少し理解しなくては。
2021年12月6日(月)
「2022本格ミステリ・ベスト10」発売
  「2022 本格ミステリ・ベスト10」(原書房)が発売されました。国内編のベスト10は次のとおり。
 第1位  米澤穂信  「黒牢城」(角川書店)
 第2位  阿津川辰海 「蒼海館の殺人」(講談社タイガ)
 第3位  今村昌弘  「兇人邸の殺人」(東京創元社)
 第2位  佐藤究   「テスカトリポカ」(角川書店)
 第4位  浅倉秋成  「六人の嘘つきな大学生」(角川書店)
 第5位  知念実希人 「硝子の塔の殺人」(実業之日本社)
 第6位  芦辺拓   「大鞠家殺人事件」(東京創元社)
 第7位  方丈貴恵  「孤島の来訪者」
 第8位  三津田信三 「忌名の如き贄るもの」(講談社)
 第9位  相沢沙呼  「invert 城塚翡翠倒叙集」(講談社)
 第10位 榊林銘   「あと十五秒で死ぬ」)(東京創元社)
 第1位は米澤穂信さんの「黒牢城」で、「週刊文春ミステリーベスト10」「このミス」と併せ3冠を達成しました。第2位も阿津川辰海さんの「蒼海館の殺人」、第3位は今村昌弘さんの「兇人邸の殺人」となっています。このあたりは、このベスト10が“本格ミステリ・ベスト10”と謳っているせいですね。
 海外編は第1位はアンソニーホロヴィッツの「ヨルガオ殺人事件」、第2位はホリー・ジャクソンの「自由研究には向かない殺人」と、こちらも「週刊文春ミステリーベスト10」「このミス」と同じでした。第3位は陸秋槎の「文学少女対数学少女」でした。
 これで主な年末恒例のミステリベスト10が出ましたが、今年は米澤穂信さんの「黒牢城」が圧勝でしたね。
 会社帰りに本屋さんに寄って「ダ・ヴィンチ 1月号」を買いました。恒例の「BOOK OF THE YEAR 2021」が掲載されています。小説ランキング50が掲載されていますが、こちらは“ミステリ”に限定されていないので、様々な作品が挙げられています。ちなみに第1位は加藤シゲアキさんの「オルタネード」(新潮社)でした。ジャニーズというだけで申し訳ないけど手に取ることはないかなあ。
2021年12月4日(土)
「このミス」発売
  今日は朝早くからシネコンに映画「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」を観に行ってきました。どうでもいいけど、何だかわからない原題そのまま。しゃれた邦題を考える配給会社の広報の人はいないのですかねえ。映画はシリーズ2作目。ジャーナリストのエディと彼に寄生する地球外生命体シンビオートのコンビが連続殺人鬼クレタスがエディを噛んだことによってシンビオートの細胞がクレタスの身体に入り、それによって生まれたカーネイジという怪物と戦うというストーリー。理屈もなく楽しむ映画です。エンドクレジット後のシーンで、興味深いことが映されますので、今から観に行く人は見逃すことのないように。
 映画館の帰りに本屋さんに寄ったら、「このミステリーがすごい!2022年版」が平台に積まれていたので、さっそく購入しました。国内編のベスト10は次のとおり。
 第1位  米澤穂信  「黒牢城」(角川書店)
 第2位  佐藤究   「テスカトリポカ」(角川書店)
 第3位  月村了衛  「機龍警察 白骨街道」(早川書房)
 第4位  今村昌弘  「兇人邸の殺人」(東京創元社)
 第5位  阿津川辰海 「蒼海館の殺人」(講談社タイガ)
 第6位  相沢沙呼  「invert 城塚翡翠倒叙集」(講談社)
 第7位  三津田信三 「忌名の如き贄るもの」(講談社)
 第8位  浅倉秋成  「六人の嘘つきな大学生」(角川書店)
 第9位  知念実希人 「硝子の塔の殺人」(実業之日本社)
 第10位 道尾秀介  「雷神」(新潮社)
 先日発表された「週刊文春ミステリーベスト10」と比べると、第6位の相沢沙呼さんの「invert 城塚翡翠倒叙集」(講談社)と第10位の道尾秀介さんの「雷神」(新潮社)が新たに入り、文春では第5位だった東野圭吾さんの「白鳥とコウモリ」(幻冬舎)、第9位だった辻村深月さんの「琥珀の夏」(文芸春秋)、同点第10位だった呉勝浩さんの「おれたちの歌をうたえ」(文芸春秋)がランク外となっています。でも8作は同じ作品ですし、第1位と第2位は同じですから、今年は順当なのでしょう。
 なお、海外編ベスト3は第1位がアンソニー・ホロヴィッツの「ヨルガオ殺人事件」(創元推理文庫)、第2位がホリー・ジャクソンの「自由研究には向かない殺人」(創元推理文庫)、第3位がジョセフ・ノックスの「スリープウォーカー マンチェスター市警エイダン・ウェイツ」(新潮文庫)となっています。こちらも第1位と第2位は同じでした。
 「このミステリーがすごい!2022年版」の「私の隠し玉」という作家自らの新作情報の記事の中に、樋口有介さんも書かれていたのですが、末尾に「樋口有介氏は2021年10月にご逝去されました。」と書かれていました。亡くなっていたとは知りませんでした。樋口さんの書く“探偵柚木草平シリーズ”大好きだったんですが・・・。樋口さんが書かれるという新作「私立探偵に葉不幸な街(仮題)」も柚木草平の新作だったのでしょうか。本当に残念です。
2021年12月2日(木)
週刊文春ミステリーベスト10発表
 年末恒例の週刊文春のミステリーベスト10が発表されました。国内編のベスト10は次のとおり。
  第1位  米澤穂信  「黒牢城」(角川書店)
  第2位  佐藤究   「テスカトリポカ」(角川書店)
  第3位  今村昌弘  「兇人邸の殺人」(東京創元社)
  第4位  知念実希人 「硝子の塔の殺人」(実業之日本社)
  第5位  東野圭吾  「白鳥とコウモリ」(幻冬舎)
  第6位  浅倉秋成  「六人の嘘つきな大学生」(角川書店)
  第7位  月村了衛  「機龍警察 白骨街道」(早川書房)
  第8位  阿津川辰海 「蒼海館の殺人」(講談社タイガ)
  第9位  辻村深月  「琥珀の夏」(文芸春秋)
  第10位 呉勝浩   「おれたちの歌をうたえ」(文芸春秋)
  第10位 三津田信三 「忌名の如き贄るもの」(講談社)
 この中で未読なのは直木賞も受賞した佐藤究さんの「テスカトリポカ」と三津田信三さんの「忌名の如き贄るもの」の2冊。あと9冊は読んでいますが、米澤穂信さんの「黒牢城」が第1位なのは個人的にもまあ納得です。年末にマイベスト10を決めますが、たぶんベスト3以内に入るのは間違いありません。私の好みとしてはそのほかに、伊坂幸太郎さんの「ペッパーズ・ゴースト」(朝日新聞出版)、京極夏彦さんの「遠巷説百物語」、相沢沙呼さんの「invert 城塚翡翠倒叙集」(講談社)、市川憂人さんの「ボーンヤードは語らない」(東京創元社)、伊吹亜門さんの「雨と短銃」(東京創元社)、「幻月と探偵」(角川書店)、青山文平さんの「泳ぐ者」(新潮社)がベスト10候補です。
 ちなみに海外編ベスト3は第1位がアンソニー・ホロヴィッツの「ヨルガオ殺人事件」(創元推理文庫)、第2位がホリー・ジャクソンの「自由研究には向かない殺人」(創元推理文庫)、第3位がエリー・グリフィスの「見知らぬ人」(創元推理文庫)となっています。アンソニー・ホロヴィッツが強いですねえ。4年連続です。先日、ようやく前作の「カササギ殺人事件」を読んだばかりで、購入してありますが積読状態です。それにしても、ベスト3作品はすべて創元推理文庫です。さすがミステリーの老舗は強いです。
 来週はいよいよ「このミステリーがすごい!」が発売になります。文春のベスト10とどう違うのかが楽しみです。
2021年12月1日(水)
師走です
 中村吉右衛門さんが先月28日に亡くなったという訃報がニュースで流れました。中村吉右衛門さんといえば、私にとって一番心に残っているのはテレビで放映されていた「鬼平犯科帳」の火付盗賊改方長官の長谷川平蔵を演じていたことです。威厳もあり、人情味もある鬼平役に吉右衛門さんはぴったりでした。2024年には甥の松本幸四郎さんが映画で鬼平を演じる予定ですが、吉右衛門さんは観たかったでしょうねえ。私たちも、甥っ子の演じる鬼平に吉右衛門さんがどういう感想を持つのか楽しみだったのに。残念です。
 今日はもう一人訃報がありました。作詞家の喜多條忠さんが先月22日に亡くなっていることが明らかにされました。喜多條さんといえば、何をおいても私たちの年代にとっては4畳半フォークの代表曲であるかぐや姫の「神田川」の作詞者であることです。当時、学校帰りに自転車をこぎながら歌ったものでした。そのあとの「赤ちょうちん」も「妹」もよかったですね。
 吉右衛門さんも喜多條さんもまだ70代ですから、早いですよね。お二人のご冥福をお祈りします。今夜は布団に入って聞くのは、鬼平犯科帳のテーマ曲であるジプシーキングスの「インスピレーション」とかぐや姫の「神田川」です。
 今月の読書は、それほど「この本!」と、そそられるものはありません。佐々木譲さんの「偽装同盟」(集英社)くらいでしょうか。「抵抗都市」「帝国の弔砲」に続く日露戦争に日本が負けた世界を舞台にした警察小説です。「抵抗都市」に登場する新堂が再登場するようです。
 今月の映画は、何といっても「マトリックス レザレクション」です。1999年に公開された「マトリックス」は革新的な映像で大ヒットし、その後、「マトリックス リローデット」「マトリックス レボリューションズ」と続く3部作として完結しましたが、今回の「マトリックス レザレクション」は第1作の「マトリックス」の新たな続編だそうです。主人公ネオは続編としてはちょっと歳を取ってしまいましたが、キアヌ・リーブスが引き続き演じます。そして、トリニティー役のキャリー=アン・モスも変わらずですが、モーフィアスはローレンス・フィッシュバーンから「アクアマン」のブラックマンタ役を演じたヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世に変わっています。いったい、どういう続編になるのかこれは楽しみです。
 「キングスマン ファースト・エージェント」は「キングスマン」シリーズの3作目です。今回は前作から時が遡ってスパイ組織「キングスマン」誕生の秘話を描くそうです。そのほか、今週金曜日からは「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」が公開されます。マーベルコミックのダークヒーロー「ヴェノム」の続編です。ヴェノム=エディを演じるのは前作と変わらずトム・ハーディです。
 邦画では30日公開予定のテレビドラマの映画化「99.9 刑事専門弁護士」です。松本潤さん、香川照之さんらおなじみのキャストに加え、今作では女性弁護士として杉咲花さんが出演しています。でも30日公開では年末年始の慌ただしさの中、当分観に行くことはできないなあ。