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身辺雑記(2020年9月)

2020年9月28日(月)
「半沢直樹」最終回
 昨夜はTBSテレビの「半沢直樹」の最終回に見入ってしまいました。
 頭取にまで「1000倍返しだ!」と言えるのは半沢直樹くらいですよね。僕ら、しがないサラリーマンは社長の方針だとなれば、たとえ誤っていても従わざるを得ないのが辛いところ。それが嫌なら辞めるしかありません。半沢直樹は僕らが日頃言えないことを代弁してくれるのがいいんですよねえ。せめてテレビを見ている時だけはスッキリします。
 昨夜の最終回では、国税庁に異動になった黒崎も半沢に力を貸し、白井大臣も幹事長を裏切りましたね。幹事長が大事にしていた盆栽を床にたたきつけるとは、あれ、相当高いでしょうに。枝が折れていましたが、本当に折ったのか、それともフェイクなのか気になります。
 半沢の啖呵も爽快ですが、何といっても最高だったのは彼を支える奥さんの花さんです。昨夜も「出向どころじゃすまないかもしれない」と頭を下げる半沢に、花は「だったらもういっそのことやめちゃえば?」とあっさり言います。更には「銀行員だけが仕事じゃない」、「再就職は簡単じゃないかもしれないけど、その間わたしが稼ぐから」、「直樹はこれまで十分すぎるぐらい頑張ってきた。いつもいろんなことを抱えて、ボロボロになるまで戦って。必死に尽くしてきた銀行に、それでもお前なんかいらないって言われるならこっちから辞表たたきつけてやんなさいよ」、「人事なんてくそくらえ!」と次々と半沢を激励する言葉をかけます。中でも「仕事なんかなくなったって、生きていれば何とかなる。生きていればね」という言葉には、このところ続く自ら死を選択した芸能人たちにも聞いてもらいたかった言葉ですね。こんなふうに言える奥さん、なかなかいませんよ。うちの奥さんなど「辞めるなんてとんでもない。働いてもらわなくては!」と力強く言いましたけどね。
2020年9月26日(土)
義父の七回忌でした
  今日は義父の七回忌。こうした状況なので、親族は呼ばずに家族のみで執り行いました。住職もマスクをして読経といった具合でこれが新しい生活様式の中での〇周忌の形でしょうか。でも、住職、マスクをしているためメガネが曇るらしく時々マスクを外したりしていましたけど。
 昼間は仕出し弁当を頼んだのですが、配達してくれたのがタクシーの運転手さん。コロナの感染の中で夜の飲み客が少なくなったためもあって、利用客が少なくなったタクシーを配達に利用する商工会の取り組みのようですね。運転手さんも大変です。
 池井戸潤さんの「アルルカンと道化師」読了。明日TBSテレビで放映中の「半沢直樹」が最終回を迎えますが、この本は舞台がシリーズ第1作の「オレたちバブル入行組」と同じ、半沢が大阪西支店融資課長時代の話です。原点回帰という感じですね。
2020年9月25日(金)
「TENET」2回目を観てきました
 話題となっているクリストファー・ノーラン監督の「TENET」。公開初日に観に行ったのですが、超難解のストーリーで最後までよく理解できませんでした。というより最初のシーンからわかりません。というわけで今日2回目を観に行ってきました。うまく、ノーラン監督の策略に引っかかってしまったみたいです。
 いや~前もってサイトに書かれているネタバレも読んで行ったのですが、まだまだ理解できませんでした。ストーリーはようやくだいたいわかり、時間の順行と逆行ということも言葉として理解はできましたが、それが映像としてどう描かれるのかが頭がついていきません。若い柔軟な頭脳ではないですからねえ。ストーリーがだいたいわかって、かっこいいなあと思ったのは主人公“名もなき男”ではなく、その相棒のロバート・パティンソン演じるニールです。彼のラストのセリフは「カサブランカ」でラストにハンフリー・ボガード演じるリックが言うセリフ「オレたちの友情の始まりだな」を意識したセリフですね。ネタバレになるので話せませんが、男も惚れるいい男です。さて、寝る前にもう一度映画を振り返ってみます。
2020年9月22日(火)
4連休最終日
 4連休最終日。明日から仕事と思うと気分は暗くなりますねえ。
 森見登美彦さんの「四畳半タイムマシンブルース」(角川書店)を先日読み終えたので、昨夜は本広克行監督による、上野樹里さん、瑛太さん、真木よう子さんらの出演の映画「サマータイムマシン・ブルース」を観て、今日はこれらの元となるヨーロッパ企画の上田誠さん作・演出の舞台「サマータイムマシン・ブルース」のDVDを鑑賞。どれも面白かったです。舞台で曽我役をしていた永野宗典さんと田村役の本多力さんが映画でも同じ役で出演していましたねえ。映画には「のだめカンタービレ」以前の上野樹里さんが出演していました。“のだめ”のキャラが強烈すぎて上野樹里さんとなれば“のだめ”ということになってしまいますが、個人的にはこちらの映画のほうが初々しくて好きですね。そうそう、この作品にはまだ売れる前のムロツヨシさんも出演していました。
 「サマータイムマシン・ブルース」のDVDには続編の舞台である「サマータイムマシン・ワンスモア」も入っていますので、次の休日はこれを観ることにします。
2020年9月20日(日)
4連休2日目
  4連休の2日目。このところ仕事で忙しかったので、昨日、今日とも図書館と近所のスーパーに買い物に行く以外は家で読書をしたりDVDを観たりとのんびりとした一日を送っています。ただ、この4連休は新型コロナに関する様々な制限が緩和されたせいか、東京から本県に向かう高速道路は大渋滞ですし、街中も県外車が目立ちます。もう世の中は、東京で毎日200人を超える感染者が出ても、それが日常という感じになってきたのでしょうか。でも、田舎者としてはまだまだ東京に行くのはちょっと躊躇してしまいますね。
 東京の映画館では感染予防ガイドラインの変更により、今まで一つ空けて販売していた座席を全席販売に変更するところも出てきました。でも、隣の席に人が座って、人気作では満員になるのでは、ちょっと映画館に行くのも怖いですねえ。
 森見登美彦さんの「四畳半タイムマシンブルース」(角川書店)読了。一日だけのタイムトラベルのドタバタ劇です。これは森見さん自身の「四畳半神話大系」とヨーロッパ企画の上田誠さん作・演出の舞台「サマータイムマシン・ブルース」がコラボした作品だそうです。「サマータイムマシン・ブルース」は本広克行監督により、上野樹里さん、瑛太さん(今では姓を名乗るようになったので永山瑛太さんですね。)、真木よう子さんらの出演で映画化もされていますが、舞台も映画も観ていません。映画はアマゾンプライムで観ることができますが、舞台はそういうわけにいまないので、ついDVDを購入してしまいました。この連休中に観ようかな。
2020年9月19日(土)
「TENET」と「半沢直樹」
  昨日、公開が始まったばかりのクリストファー・ノーラン監督の「TENET」を観に行きましたが、これが超難解。ただでさえ、ノーラン監督の作品は理解するのが大変なのに、この作品はこれまでの作品の中でも難解さは一番です。時間の逆行がテーマになっているのですが、映像を観ているだけでは理解するのがかなり難しいです。同じ画面で時間が順行している部分と逆行している部分が同時に描かれるのですが、頭が映画の流れについていくことができません。なんとなく重要だということがわかる冒頭のキエフ国立オペラ劇場のテロのシーンに登場するストラップの秘密については、わかりましたが、もう一度観て確認したいですね。 
 今一番テレビの話題を独占しているのが,TBSテレビで日曜日夜9時から放映中の「半沢直樹」です。出演している香川照之さんや市川猿之助さん、片岡愛之助さんら歌舞伎俳優さんの顔芸やせりふ回しが大きな話題となっていますが、今シリーズもあと2回。いよいよクライマックスで見逃すことができません。そんな中、小説も先日最新作が発売になりました。「アルルカンと道化師」です。早速購入しましたが、内容はシリーズ最初の「オレたちバブル入行組」時代の半沢がまだ大阪西支店融資課長の時代の物語のようです。今のような大きな敵に立ち向かう前の原点に戻った半沢の姿が楽しみです。
2020年9月11日(金)
夏休みを取って映画館と美術館へ
 今日は残っていた夏休みを取得。平日ならあまり密にならないだろうと考えて、映画を梯子してきました。朝からは東京から遅れて今日から公開になった、大林宣彦監督の遺作となった「海辺の映画館~シネマの玉手箱」を、午後からは東京と同時公開のローランド・エメリッヒ監督の「ミッドウェイ」の2本です。
 大林監督の「海辺の映画館」は尾道三部作や新・尾道三部作のようなファンタジックな作品を期待していると裏切られます。3人の青年たちが映画の中に入り込むということではファンタジーですが、大林監督がこの作品で言いたかったのは“反戦”ということでしょう。映画の中の映画の中(ちょっとややこしい)では幕末の戦いから広島の原爆投下までの様々な戦いが描かれていきます。大林監督の思いはわかるのですが、ただ起承転結のような普通のストーリー展開とは違うので、正直のところ「う~ん・・・」と思ってしまいました。
  劇場内はコロナの感染防止のために座席はひとつおきに座ることになっていましたが、それにしても入場客は僕自身を含めて3人だけ。少なすぎますよねえ。
 「ミッドウェイ」は太平洋戦争中の大きな転機となったミッドウェー海戦が描かれます。もちろん、アメリカ映画ですからアメリカ側を中心に描かれていきますが、ローランド・エメリッヒ監督はドイツ人ということもあってか、それほど日本人をいやな人間として描いていません。まあ、南雲中将は指揮官としては無能力という描き方でしたが・・・。山本五十六を演じた豊川悦司さん、南雲中将を演じた國村隼さん、山口少将を演じた浅野忠信さんはともかく、アメリカ映画での日本人を登場させる場合にありがちな、日本人ではなく日系あるいは中国系の俳優さんを使っているのか、ちょっと日本語のイントネーションに違和感があるところもありましたね。
 こちらの入場客は「海辺の映画館」に比べると多くて、ひとつおきの座席が半分ほど埋まりました。客層も年配者からカップル、若者と多岐にわたっています。ローランド・エメリッヒ監督のネームバリューのせいでしょうか。
 2つの映画の間には時間があったので、地元の美術館で開催されている「クールベと海」展へ行ってきました。新型コロナの感染の関係で東京の美術館になかなか行くことができないので、せめて地元の美術館で開催されている特別展ぐらいはと思って出かけたのですが、平日とあってか観覧客もあまりいず、“密”ということも考えることもなく、ゆっくり観覧することができました。クールベの海の絵画を中心に、風景画や、ミレーやモネなど他の画家たちが描いた海を含む約70点の作品が展示されていました。しかし、絵の収蔵美術館名を見ると国内の美術館ばかりで、やっぱり地方の美術館の行う展覧会では現在の状況下では国外の美術館の収蔵絵画を借り出すことは難しいのでしょうね。とはいえ、久しぶりに美術館の空気を吸うことができました。早く安心して東京の美術館に行きたいものです。
2020年9月2日(水)
渡邊安理さん、おめでとう
 キャラメルボックスの女優さんである渡邊安理さんが、芸人のなだぎ武さんとの結婚を発表しました。舞台での親子役の共演から交際が始まったようですね。おめでたいことですが、13歳も年齢の離れた男が安里さんの心を射止めるとは羨ましいし、ちょっと複雑です。ともかく、安里さん、おめでとうございます。
 逆に悲しい話も。先頃、半沢直樹にも出演していたということで話題になりましたが、女優の階戸瑠李さんが31歳の若さで突然病気で亡くなりました。昨年、近江谷太朗さんが木村伝兵衛を演じた「熱海殺人事件」を観に行ったときに、水野朋子を演じていたのが階戸さんでした。小さなホールで一番前の席だったので、手が触れるほどの近さで階戸さんを観ましたが、綺麗な人でした。31歳の若さで、それも先日の半沢直樹のドラマで評判だったのに亡くなってしまうなんて、本当に残念ですし、本人自身が悔しかったことでしょうね。
 今日、午後休みを取って、2月以来の映画を観に行ってきました。平日なら混雑していないだろうと行ったのですが、350人ほど入るところに席をひとつずつ空けていますから実際は170人ほどの席に対して入場者は20人にも満たないほど。観たのは、住野よるさんの同名小説が原作の「青くて痛くて脆い」ですが、主演が吉沢亮さんと杉咲花さんでは、このコロナの感染の中、それも平日の昼間に多くのお客さんを呼ぶのは難しいでしょうか。原作を読んでいなかったので内容を知らなかったのですが、“いたい男”の話で、観ていて腹が立ちました。正直のところ、映画館に来てまで観るほどではありませんでした。映画館の入口には検温装置が設置してあり、熱があれば入場できない体制をとっていますので、それほど混雑していない映画であれば、観に行っても大丈夫かなという気がします。来週は「ミッドウェイ」です。
2020年9月1日(火)
9月になりました
 今日から9月です。今日9月1日は関東大震災が起きた日。地震の備えはしなくてはなりませんが、できれば起きて欲しくないですね。
 今月の読書は、まずは毎年この時期に刊行される石田衣良さんのIWGPシリーズの新作「獣たちのコロシアム」(文藝春秋)です。いつも日本の今を題材に描いている作品ですが、今作では通常の手段ではアクセスできないサイトで公開される児童虐待動画等が描かれます。続編ということでは綾辻行人さんの「Another 2001」(角川書店)が今月末に刊行されます。多くの犠牲者が出た1998年度の災厄から3年後の話となります。そのほかでは、死神と契約を結ぶという額賀澪さんの「沖晴くんの涙を殺して」(双葉社)も僕好みです。
  そして忘れてならないのは、今もテレビ放映中で大人気の半沢直樹シリーズの新作「アルルカンと道化師」(講談社)です。どうも、過去の話のようですね。やっぱり、サラリーマンにとっては半沢は最高です。
 外国作品では「カササギ殺人事件」のアンソニー・ホロヴィッツの「メインテーマは殺人」に続く「その裁きは死」(創元推理文庫)が発売になります。元刑事の探偵ホーソーンとホロヴィッツのコンビが今度はどんな活躍を見せてくれるのか。
 今月の映画は、次々と公開が延期される中で太平洋戦争中の日本とアメリカとのミッドウェー海戦を描いた「ミッドウェイ」が公開されます。歴史上、アメリカ軍の飛行機によって日本海軍の誇る空母が何隻も撃沈され、太平洋戦争の転機となった戦いです。もちろん、アメリカ側から描かれた作品ですが、日本が当事者ですからこれは観たいです。
 そしてクリストファー・ノーラン監督の「テネット」です。一度公開延期となっていましたが、ようやく公開です。時間の逆行がテーマとなるSF映画ですが、「インターステラー」というSF映画の名作を撮った監督ですから大いに期待できます。
 邦画では大林宜彦監督の遺作となった「海辺の映画館~キネマの玉手箱」です。既に大都市では7月下旬から公開されていますが、こちらの地元ではようやく9月11日から公開されます。大林監督がどんな思いを込められているのか、楽しみです。