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身辺雑記(2020年2月)

2020年2月12日(水)
アカデミー賞発表
  先日、アカデミー賞の発表がありました。作品賞は「1917 命をかけた伝令」が最有力とされていましたが、なんと受賞したのは韓国映画の「パラサイト」。「パラサイト」は作品賞だけでなく、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞も受賞し、4冠に輝きました。確かに面白く鑑賞しましたが、ここまでアカデミー賞で評価されるとは思いませんでした。「ジョーカー」同様暴力描写はあるし、アクが強い作品でしたからねえ。そのうえ、ポン・ジュノ監督は以前からハリウッドで映画を製作していましたが、そうはいってもアメリカ映画ではない韓国映画が作品賞受賞とは。アカデミー会員も心が広くなりました。そんな韓国に比べて、今の日本映画は海外ではいまひとつ。アニメはともかく、韓国映画に遥かに離されてしまいましたね。
 個人的に応援していた「ジョジョ・ラビット」は、残念ながら脚色賞に留まりました。主役のジョジョ役を演じたローマン・グリフィン・デイビス少年の演技はアカデミー賞ものでしたけどね。「ジョジョ・ラビット」がダメなら「ジョーカー」だろうと期待しましたが、やはり暴力描写で難しいと言われていたとおり駄目でしたね。ただし、主演男優賞は予想どおり「ジョーカー」のホアキン・フェニックス。順当です。
 主演女優賞は、久しぶりに脚光を浴びたレニー・ゼルウィガー。彼女がジュディ・ガーランドを演じた「ジュディ 虹の彼方に」は観に行きたいです。助演男優賞も大方の予想どおり「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のブラッド・ピット。イケメンだけではないぞというところを見せてくれました。これも納得の受賞です。
 受賞は逃しましたが「1917 命をかけた伝令」が今週末から始まります。作品賞受賞という勢いはなくなりましたが、観に行きます。
 昨日は新国立劇場で公演中の「飛龍伝2020」の2回目の鑑賞に行ってきました。今回は前から5列目で、役者さんたちの表情もよく見えました。2度目でしたが、やっぱり感動しました。泣けましたねえ。特に、横浜国大を率いる細貝さんが入院していた妻が亡くなったと美智子に言うシーンは涙が出てくるのを止めることができませんでした。主役の菅井さんも慣れていたのか、公演2日目に観たときよりは安心して観ていられた感じがします。山崎一平を演じた“NONSTYLE”の石田さんの演技にも感動です。久保田創さん、吉田智則さんはつか作品には欠かせません。「飛龍伝」素晴らしいです!!
 閉幕して劇場をあとにする道で、同じ観劇をしたらしい若い男の子たちが話をしていました。「なぜ、安保反対なのかねえ」ですって。やはり、時代が違うのでしょうかねえ。まあ、“安保”を知っているだけでも立派ですけど。
2020年2月7日(金)
久しぶりの更新です
 久しぶりの更新です。このところ、公私ともバタバタしていて余裕がなく、更新が滞っていました。
 新型コロナウィルスは依然猛威を振るっており、少しでも予防をと思う人たちで、マスクはどこも売り切れ状態。ホームセンターでいつもは山と積んであるマスクの棚がそこだけポッカリ空いているのはある意味すごいです。
 現在、リフォームを考えているのですが、まずは保存している膨大な本の行き先を考えなくてはなりません。これからは本も電子化していくし、紙の本を残しておいても、自己満足だけで、自分が死んだら子どもたちにとっては、その整理が大変だろうなあという思いが強くなりました。「よし、断捨離だ!終活だ!」とばかり、本の整理に取り掛かりました。古い本は思い切って町のゴミステーションに持ち込み、売れそうな本は売ろうと決意。先日、ブック・オフに売りに行ったら、「きれいに保存されているので、引き取れないものはないですが、発売年が古く、店の在庫もあるので・・・」という説明がされて、持ち込んだ100冊弱で1620円でした。ほとんどが1円とか5円の評価でしたが、捨てるよりまあいいかなという感じです。次は、別の業者を利用してみる予定です。
 今月の読書ですが、これといって目ぼしいものがありません。その中では、最近問題となっている高齢ドライバーと家族の問題に焦点を当てた垣谷美雨さんの「うちの父が運転をやめません」(角川書店)、小野寺史宜さん初めての短編集である「今日も町の片隅で」(角川書店)、それと山本幸久さんの「あたしの拳が吠えるんだ」(中央公論新社)くらいでしょうか。
 2月の映画は、まずはアカデミー賞作品賞に近いと言われるサム・メンデス監督の「1917 命をかけた伝令」。第一次世界大戦下のヨーロッパ戦線を舞台に、伝令の役目を負った青年を描くのですが、とにかく、全編ワンカット撮影というのがすごい。シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーという3人の女優の共演でアメリカで実際に起こった女性キャスターへのセクハラ騒動を描く「スキャンダル」もおもしろそうです。とにかく、この3人の女優の演技合戦は見ものでしょうね。
 舞台は、再び「飛龍伝2020」を観に行きます。先日、本の断捨離をしている際に、昔購入したつかこうへいさんの「完全版 飛龍伝 ある機動隊員の愛の記録」を見つけ、ついつい片付けを後にして読んでしまいました。これは捨てられません。