2019年12月30日(月) |
ありがとうございました |
大晦日前日の今日、ようやく大掃除を終えて、あとは息子の家族を迎えるだけ。今日はあいにくの雨ですが、雪にもならず、明日の大晦日は晴れるようです。
今年の個人的な本と映画のベスト10を選んでみました。やはり、本は横山秀夫さんの「ノースライト」が、映画ではホアキン・フェニックス主演の「ジョーカー」がダントツの第1位でした。今年は映画は精力的に観ましたが、本の読了は昨年を下回りました。来年は今年以上に本を読み、映画や舞台、展覧会を観に行きたいですね。
今年「Koba's Library」を訪問していただいた皆様、本当にありがとうございました。来年も少しずつでも更新していきたいと思っていますので、どうぞ引き続きよろしくお願いします。
|
|
|
2019年12月29日(日) |
連日大掃除です |
休暇2日目。昨日、今日と家の中の大掃除でくたくたです。本も図書館で借りるようになって、かなり購入する本も減ったのですが、それでも何冊か購入しているし、映画のパンフレットも増えるばかりで、もう収納するところがありません。帰省する息子のかぞくの眠る場所を確保しなければならず、仕方ないのでとりあえず段ボール箱に入れて庭の物置の中へ片付けました。正月明けには、本を捨てないとなあ。
断捨離というわけではありませんが、本以外にも少しずつ身の回りのものを捨てようと、今回は年賀状の廃棄に挑戦。今までなかなか捨てられなかった古い年賀状を捨てることにしました。でも、シュレッダーに入れるたびに、書いてあることをついつい読んでしまうので、時間がかかるばかり。そういえば、今は年賀状のやりとりもしなくなったあの人は、どうしているのでしょうか。歳を取るとどうしても思い出に浸ってしまいます・・・
|
|
|
2019年12月27日(金) |
「男はつらいよ お帰り 寅さん」観に行ってきました |
今日で今年の仕事納め。定時で仕事を切り上げて今年最後の映画鑑賞へ。「男はつらいよ お帰り 寅さん」を観に行ってきました。第1作目公開から今年は50年目ということで、50周年記念作品です。劇場内はやはり年配のお客さんばかり。それもかなりの年の方もいました。若い頃観ていたファンの人なんでしょうね。僕自身は、映画館で観たのは2作だけ。大学生の時にたぶん高田馬場にあった早稲田松竹だったと思うのですが、吉永小百合さんがマドンナ役の2本立てを観て、吉永さんの美しさに心奪われたものです。あの時、どうして今まで観たこともなかった寅さん映画を観ようと思ったのか、今では謎です。
寅さん演じる渥美清さんは1996年に既に亡くなっているので、今作の主人公は寅さんに代わって寅さんの甥っ子の満男。彼も42歳となって、妻と死に別れ、今ではサラリーマンを辞め作家となっていました。映画は満男とかつての恋人・泉との出会いの中で以前の映画のシーンが挿入され、懐かしい寅さんの姿を見ることができます。今でも寅さんの笑いは色褪せていません。寅さんのセリフに場内は笑いに包まれます。1作目の倍賞千恵子さんの姿が出てきましたが、綺麗ですよねえ。今ではすっかりお婆さんになってしまいましたが、僕の若い頃は年上の憧れの女優さんでした。そのほか、マドンナ役の女優さんも短いシーンですが皆さん、顔を出しています。吉永小百合さんも大原麗子さんも綺麗でした。
終映近くには男性の鼻をすする音も聞こえてきました。きっと、昔、寅さん映画を観た時の思い出が蘇っていたのでしょう。車の中でテーマ曲を熱唱しながら帰路につきました。さて、明日から年末年始は9連休です。
|
|
|
2019年12月24日(火) |
今年観に行った展覧会 |
今年観に行った展覧会は次の10件。
奇想の系譜展 東京都美術館
国宝・東寺 空海と仏像曼荼羅展 東京国立博物館
クリムト展 東京都美術館
松方コレクション展 国立西洋美術館
みんなのミュシャ展 Bunkamura ザ・ミュージアム
コートルード美術館展 東京都美術館
ゴッホ展 上野の森美術館
印象からその先へ 世界に誇る吉野石膏コレクション展 三菱一号館美術館
オランジュリー美術館コレクション展 横浜美術館
昏の絵画たち展 山梨県立美術館
この中では、絵画の収集をした男、それを第二次世界大戦の戦火から守った男、そしてフランス政府に接収されていた絵画の返還に尽力した男たちの存在があってこそのコレクションという、ただ絵画だけでなく、コレクションの裏側にある歴史を感じさせてくれた「松方コレクション展」が今年一番印象に残りました。
同様に印象に残ったのは「コートルード美術館展」です。唯一、今年二度観に行った展覧会です。展覧会の見どころとされる、マネの「フォリー=ベルジュールのバー」、ルノワールの「桟敷席」は強烈です。特に、「フォリー=ベルジュールのバー」で絵の真ん中に描かれたバーメイドの女性が印象的です。また、鏡に写ったバーメイドの後姿が右へずれていること、バーメイドが応対している紳士が手前には存在しないこと、カウンターに置かれたビンの位置と数に相違があることなど、不思議な絵でもあります。
「奇想の系譜展」は、美術史家・辻惟雄氏が著した『奇想の系譜』に基づいた、江戸時代の「奇想の絵画」展の決定版です。本で語られる岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳に、白隠慧鶴、鈴木其一を加えた8人の作品が展示されました。
「国宝・東寺 空海と仏像曼荼羅展」は、京都の東寺講堂の仏像群が見どころです。京都に行った時に観る場合は方向が限られますが、この展覧会では360度から観ることができる展示が最高です。
ミュシャといえば、2017年に国立新美術館で開催され、「スラヴ叙事詩」が展示された「ミュシャ展」が圧巻でしたが、今回の「みんなのミュシャ展」は、ミュシャの絵に影響を受けた作品、日本の漫画も展示されているところに特色がありました。
「オランジュリー美術館コレクション展」は、題名どおりルノワールを中心にパリで活躍した13人の作家の作品が展示されました。この美術館はオルセー美術館と同一組織でオルセー美術館のコレクションを補完する役割を果たしているそうです。この中の一番の見どころはルノワールの「ピアノを弾く少女たち」ですが、他も有名な画家の作品が多く、僕のような素人にもとっつきやすかったです。
「印象からその先へ 世界に誇る吉野石膏コレクション展」は、石膏建材メーカーの吉野石膏株式会社と吉野石膏美術振興財団が有するコレクションの展示です。ルノアールからドガ、シャガール、ピサロ、ゴッホと有名どころの作品が展示されていましたが、個人的にはエコール・ド・パリ作品であるユトリロの絵が印象的でした。
「クリムト展」では、音声ガイドから流れるベートーベンの「交響曲第9番」を聞きながら観た9番に着想を得たとされる全長34メートルを超える「ベートーベン・フリーズ」の複製画が強烈な印象を残します。
「ゴッホ展」の見どころはやはり何といってもゴッホらしいタッチの「糸杉」でしょう。日本初公開とされる「パリの屋根」は、それほどゴッホらしくないところがこれまたいいです。
「黄昏の絵画たち展」は、唯一地元の美術館で観たものです。日本とモネやミレーなどの印象派を始めとする西洋の画家が描いた夕景の作品が展示されました。 |
|
|
2019年12月18日(水) |
無期懲役で万歳三唱 |
新幹線車内で女性を襲い、助けに入った男性を殺害した男の裁判の判決があり、求刑通り、無期懲役が言い渡されました。被告は、判決の言い渡し後、被告は「控訴はしません.万歳三唱します。」と言って、万歳三唱をしたそうです。被告としては、自分が望んだとおりの無期懲役になって満足だったのでしょうが、遺族にとってはたまらないでしょうね。人を殺して刑務所に入りたかったという無茶苦茶な理由で愛する人を失った遺族は、この判決を聞き、そして被告の万歳三唱を聞いてどう思ったでしょうか。冤罪を考え、死刑制度に反対する人は多いし、先進国の中でも死刑制度が残っているのは日本など数少ないと聞いています。しかし、死刑になりたくはないけど刑務所で一生暮らしたい、有期刑なら刑務所を出たら人を殺すと主張する被告のような人物を刑務所で教育するなんてことはできるのでしょうか。だいたい一人殺しても死刑にならないと計算して犯行に及んでいるのですからねえ。やりきれません。
|
|
|
2019年12月16日(月) |
直木賞候補作発表 |
第162回直木賞候補作の発表がありました。候補作は次のとおり。
小川哲「嘘と正典」早川書房
川越宗一「熱源」文芸春秋
呉勝浩「スワン」KADOKAWA
誉田哲也「背中の蜘蛛」双葉社
湊かなえ「落日」角川春樹事務所
読んでいるのは、モールで起こった銃乱射事件の裏で起きていた出来事を描く「スワン」と、監視社会を背景とした事件を描く「背中の蜘蛛」の2冊。この中では湊さん以外は初ノミネートということで、受賞の1番手は4回目の候補となる湊さんでしょうか。発表は1月15日です。
須賀しのぶさんの「荒城に白百合ありて」読了。この作品、次回の直木賞候補になるかも。
鉢植え栽培していたレモンの木になったレモンが盗まれました。今年は実付きがよく、実も大きくなり黄色くなったので、さて収穫しようと思ったら、残っているのは小さなものばかりで、大きな実は跡形もありません。誰かが敷地内に入って盗んでいったようです。まさか、レモンなんてそんなに高価なものではないのに、人の家の敷地内に入ってまで盗んでいく人がいるとは、思いもしませんでした。自家栽培のレモンでレモネード飲もうと、楽しみにしていたのに、ガッカリです。まだ、黄色くなっていない別のレモンの木は、敷地内の奥に移動しておかないと・・・。 |
|
|
2019年12月11日(水) |
今年の舞台総括 |
先週観た「Q」と「キレイー神様と待ち合せた女―」で今年の舞台鑑賞は終了。今年観た舞台は次の13本。ケラリーノ・サンドロヴィッチさん、松尾スズキさん、つかこうへいさんの作品がそれぞれ2作品、出演者では松たか子さんが「世界は一人」と「Q」に、大倉孝二さんが「美しく青く」と「ドクターホフマンのサナトリウム」に、緒川たまきさんが「キネマと恋人」と「ドクターホフマンのサナトリウム」にそれぞれ2本出演していました。
「天使と悪魔」神奈川芸術劇場
「世界は一人」東京芸術劇場
「銀幕の果てに」紀伊國屋ホール
「キネマと恋人」世田谷パブリックシアター
「美しく青く」Bunkamuraシアターコクーン
「けむりの軍団」赤坂TBSアクトシアター
「愛と哀しみのシャーロックホームズ」世田谷パブリックシアター
「仮面山荘殺人事件」サンシャイン劇場
「熱海殺人事件」オメガ東京
「タクフェス 流れ星」サンシャイン劇場
「ドクターホフマンのサナトリウム」神奈川芸術劇場
「Q」東京芸術劇場
「キレイー神様と待ち合せた女―」Bunkamuraシアターコクーン
個人的に今年の舞台で一番面白かったのは妻夫木聡さん、緒川たまきさんの「キネマと恋人」です。初演の時はチケットを取って東京まで行ったのに、出演俳優がインフルエンザに罹って公演中止になってしまい、観ることができなかったことで、今回は「絶対観たい」という気持ちも強かったためでしょうか。何せ、この舞台を観たいために世田谷パブリックシアターの会員にもなったのですから。幸運にも席が前方真ん中で俳優さんの表情までじっくり観ることができました。
今年観た舞台の中で唯一のミュージカルだった、先週観たばかりの「キレイー神様と待ち合わせした女―」も良かったです。4回目の公演とあってか、松尾スズキさんの脚本も練れていて、3時間半の長丁場を飽きさせません。阿部サダヲさんと麻生久美子さんという現在放映中のNHKの大河ドラマ「いだてん」の夫婦コンビの出演も楽しませてくれましたし、歌では小池徹平さんのうまさが飛びぬけていました。乃木坂46の生田絵梨花さんもかわいかったです。
三谷幸喜さん脚本の「愛と哀しみのシャーロックホームズ」も堪能しました。若いホームズと中年のワトソンという原作とは異なる設定でワトソンが書くホームズの探偵譚が始まる前のことを描きます。三谷さんですから笑いもあるし、謎解きとしても楽しめます。みんなで行うカードゲームがなかなか興味深かったです。
ここまでが個人的な今年観た舞台のベスト3です。そのほか、印象に残ったのは・・・・。
「仮面山荘殺人事件」は、東野圭吾さん原作のミステリ劇ですが、何より観たかったわけは、脚本が成井豊さんで、今年活動を休止したキャラメルボックスの俳優さんたちが大勢出演していたからです。活動休止になる前はちょっと足が遠のいていたので、畑中智行さん、坂口理恵さん、筒井俊作さん、原田樹里さん、関根翔太さんの演技がまた観ることができてよかったです。ぜひ、劇団としての再活動を期待したいですね。
つかこうへい作品の「熱海殺人事件」はオメガ東京という観客100人ほどの小劇場の最前列での鑑賞。“咥えたばこの伝兵衛”を演じる近江谷太朗さんの汗だくの熱演に圧倒されました。つか作品に特有の機関銃の銃弾のように吐き出されるセリフに、つばの飛び具合がよく見えました。
「タクフェス 流れ星」は、舞台そのものよりも、主宰の宅間孝行さんのサービス精神旺盛なところが印象的でした。AKB商法だと自分を笑いながら、舞台開始前にサインや写真を撮る時間を設けていましたし、前説で観客から得た情報をアドリブで舞台の中で使って、大いに笑いを取っていました。初めて観に行ったタクフェスですが、固定ファンが多いようですね。
「けむりの軍団」は、劇団新感線の新作になりますが、IHIステージアラウンド東京で公演のあった一昨年の「髑髏城の七人」や昨年の「メタルマクベス」と比べると、ちょっとインパクトが弱いですかねえ。 |
|
|
2019年12月10日(火) |
「このミス 2020年版」発売です |
「このミステリがすごい! 2020年版」が発売されました。今年の国内編ベスト3は、第1位が相沢沙呼さんの「medium 霊媒探偵城塚翡翠」(講談社)、第2位が横山秀夫さんの「ノースライト」(新潮社)、第3位が今村昌弘さんの「魔眼の匣の殺人」(東京創元社)となりました。
個人的には横山さんの「ノースライト」が第1位と予想していたのですが、残念。そもそも第1位の相沢沙呼さんの作品は今まで1冊も読んだことがありません。だいたい、今回「このミス」のインタビューを見て、初めて女性だと思っていたのが実は男性だったと知ったくらいです。「このミス」によると、昨年の「屍人荘の殺人」の再来では、と思わせるということで、さっそく、図書館に予約しました。貸出中でしたが、予約は入っていなかったので、今年中には順番が来て読むことができそうです。
第20位までの中で読んだのは11冊。第4位の奥田英朗さんの「罪の轍」(新潮社)は読みたいのですが、図書館の予約は10番台。相当先になりそうです。
意外だったのは、伊坂幸太郎さんの作品が20位どころか、得点20点以上の作品の中にも入っていなかったこと。こんなこと、伊坂さんとしてはなかったのではないでしょうか。実は今年発売した「シーソーモンスター」、「クジラアタマの王様」とも積ん読ままで、この年末年始の休み中に読もうと思っていたのですが、それほどおもしろくなかったのでしょうか・・・。
海外編ベスト3は、第1位がアンソニー・ホロヴィッツの「メインテーマは殺人」(創元推理文庫)、第2位がジョーダン・ハーバーの「拳銃使いの娘」(ハヤカワ・ミステリ)、第3位はドン・ウインズロウの「ザ・ボーダー 上・下」(ハーパーBOOKS)でした。
今年読んだ海外小説は、陳浩暉基「ディオゲネス変奏曲」(ハヤカワ・ミステリ)、スチュアート・タートン「イヴリン嬢は七回殺される」(文藝春秋)、セバスチャン・フィツェック「座席ナンバー7Aの恐怖」(文藝春秋)の3冊と、現在第1位となった「メインテーマは殺人」を読書中です。「ディオゲネス変奏曲」は第5位、「イヴリン嬢は七回殺される」は第4位に入っていました。この2冊とも、読んでいておもしろかったので、この順位は納得です。
|
|
|
2019年12月8日(日) |
「Q」「キレイ」観てきました |
昨日は東京へ観劇に行ってきました。サンシャイン劇場で公演中の野田秀樹さん作・演出のNODA・MAP第23回公演の「Q」とBunkamuraシアターコクーンで公演中の松尾スズキさん作・演出の「キレイー神様と待ち合わせした女-」の梯子です。
「Q」のQとは、昨年、映画「ボヘミアン・ラプソディ」で大いに注目を浴びた“クイーン”のこと。野田さんに言わせれば、「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットがあったからクイーンを題材に使用したわけでなく、その映画から2年前に“クイーンの周辺”からクイーンのアルバム「オペラ座の夜」を演劇として広げられないものかという話があって、それを今回「Q」としてNODA・MAP第23回公演としたものだそうです。というわけで全編を通してクイーンの曲が流れますが、描かれるのは源氏と平家の時代のロミオとジュリエットの物語です。松たか子さん、広瀬すずさん演じる源氏の姫と、上川隆也さん、志尊淳さん演じる平清盛の跡取り息子との悲恋が描かれます。相変わらず、野田マップは難しいです。ロミオとジュリエットの話はともかく、平家と源氏の戦い後の捕虜の強制労働は、完全に第二次世界大戦後の日本兵のシベリア抑留をモデルにしたものですよね。ロミオとジュリエットの話から唐突に捕虜の強制労働の話になる部分がよく理解できませんでした。戦争への批判が描かれているのでしょうけど、このシーン、こんなに長くする必要があったのでしょうか疑問です。上川隆也さんと松たか子さんは安定の演技でしたが、ここまでやるとはとびっくりしたのは広瀬すずさん。ただ可愛いだけではない、しっかりとした演技をするようになりましたね。
「キレイー神様と待ち合わせした女-」はミュージカル。4度目の再演だそうです。物語は、キグリ、クマズ、サルタという三つの民族が対立し、長きにわたって戦争が続いている日本の話です。サルタ民族解放軍を自称する、マジシャン、カウボーイ、マタドールによって7歳の時に誘拐され、地下に幽閉されていた少女・ケガレが地上に出てからの人々との出会いを描いていきます。ケガレを演じるのは乃木坂46の生田絵梨花さん。「レ・ミゼラブル」などのミュージカルにも出演しているだけに、アイドルとしては歌はなかなかのものです。成長したケガレを演じるのは麻生久美子さん。つい、先日まで「時効警察はじめました」に出演していましたが、麻生さん演じる三日月巡査部長のこと好きだったんですよねえ。今作では、歌とダンスも披露してくれますが、歌声が意外と素敵です。でも、歌と言ったら、やはり一番上手だったのは小池徹平さんですね。声は通るし、飛び抜けてうまかったです。全4作に出演しているのが阿部サダヲさん。最初の2作では少年・ハリコナ役、前作ではダイズ丸で、今回はマジシャン役だそうですが、まあ阿部さんですから、何を演じても100%演じきってしまうのでしょうね。休憩を含んで3時間40分という長丁場でしたが、まったく眠くもならず、舞台に引き込まれました。面白かったです。オーケストラ・ピットがあって、生で演奏していたのも、個人的に舞台では初めてで、興味深い作品でした。
両作品とも休憩を含めて3時間超えの作品でしたので、家に帰ってきたのは日が変わってから。さすがに疲れて、今日はのんびりと家で一日を過ごしました。
|
|
|
2019年12月2日(月) |
12月です |
今年も残すところ1月となりました。毎年言っていますが、時の過ぎるのは早いですねえ。特に年齢を重ねるごとにその早さが増すような気がします。
さて、今月の読書ですが、年末恒例のミステリーベスト10が発表になります。「本格ミステリ・ベスト10」が5日、「このミス」は10日頃の予定です。今月はこのベスト10で読んでいない本と今月発売の本を読まなくてはいけない忙しい月になりそうです。 今月発売の本では宮部みゆきさんの「三島屋変調百物語」の第6弾「黒武御神火御殿」(毎日新聞出版)ですね。前作でおちかと共に話を聞くことになった三島屋の次男・富次郎が今回どんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。あとは長岡弘樹さんの教場シリーズの最新作「風間教場」(小学館)です。来春、木村拓哉さん主演でこのシリーズがドラマ化されるそうですが、まさか木村さんが風間を演じるのですかねえ。そうだとすると、今まで抱いてきたイメージとかなり違うのですが。
今月の映画は、もう何と言っても「スター・ウォーズ」シリーズの最終章「スター・ウオーズ スカイウォーカーの夜明け」です。果たしてシリーズ9作目のラストがどんな形になるのか。期待に胸が膨らみ、待ちきれません。なかなか情報も出てきませんしねえ。20日公開です。
邦画では原作が「このミス」「週刊文春」「本格ミステリ」の第1位という3冠を獲得した「屍人荘の殺人」が公開されます。剣崎比留子を演じるのがこのところ大人気の浜辺美波さん、ワトソン役の葉村譲が神木隆之介くん、そして名探偵・明智恭介約がこのところ人気の中村倫也さんということですが、予告編を観ると、なんだかコミカルな感じで、原作の雰囲気とは違うようで、原作をおもしろく読んだ身としては、ちょっと映画を観るのが怖いです。まさかバカミスになっていないでしょうね。
中年の年代の男性として嬉しいのは「男はつらいよ」の新作が公開されることです。渥美清さんは亡くなっているので、本人が登場することはできないでしょうが、今までの映画のシーンを使用しての出演になるようです。やっぱり、正月といえば、「寅さん」ですからね。
今月の舞台は2本。野田秀樹さんのNODAMAP第23回公演の「Q」と松尾スズキさんの「キレイ」です。サンシャイン劇場で公演の「Q」は、松たか子さん、上川隆也さん、広瀬すずさん、志尊淳さんら豪華出演陣です。ロミオとジュリエットをクイーンの「オペラ座の夜」の世界観で描く(いったいどういうこと?)作品だそうです。一方シアターコクーンで公演の「キレイ」は主演が乃木坂46の生田絵梨花さん。共演は神木隆之介くんに小池徹平くん、鈴木杏さん、阿部サダヲさん、麻生久美子さんとこちらも豪華です。こちらはミュージカルのようです。今年最後の観劇は珍しく観たいと言った妻と一緒に観に行ってきます。
|
|
|