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身辺雑記(2019年6月)

2019年6月30日(日)
「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」を観てきました
 「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」を観てきました。何を書いてもネタバレになりそうですが、予告編に欺されましたねえ。本編はともかく、エンドロールの途中に挿入されるシーンにはびっくりですし、エンドロール後のシーンには笑ってしまいました。あんなとこで休んでいるなよ!ですねえ。それにしても、次はかなりスパイダーマン、ピーター・パーカーにとっては厳しい物語になりそうですね。
2019年6月24日(月)
「キネマと恋人」観てきました
 土曜日に世田谷パブリックシアターで公演中のケラリーノ・サンドロヴィッチさんの「キネマと恋人」を観に行ってきました。一昨年の11月の初演の際、チケットが取れたのですが、主演キャストがインフルエンザに罹ったことから、運悪く観に行く日の公演が中止になってしまい残念な思いをしました。今回、再演するとなって、今度こそは是非観たいと、世田谷パブリックシアターの会員になり、チケット獲得に臨んだところ、前から3列目のセンター席を取ることができました。作品は、ウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」にインスパイアされたものです。
 1930年代、東京から半年遅れて映画が上演される梟島(ふくろうじま)の小さな映画館が舞台。主人公は洋食店でパートをするハルコ。夫が失職し、酒浸りで家にいるハルコにとって、映画を観ているときだけが夢を見ることができる時間。彼女のお気に入りは「月之輪半次郎捕物帖」で脇役の間坂寅蔵を演じる高木高助。ある日いつものように映画を観ていると、スクリーンの中から寅蔵が話しかけてきたばかりでなく、スクリーンから飛び出してきて、ハルコを連れて映画館の外に出て行く。ちょうど、「月之輪半次郎捕物帖」の新作の撮影で島に来ていた髙木高助は自ら寅蔵の行方を捜し始めることとなるが・・・。
 語彙が乏しくてこの感動をうまく表すことができないのですが、また観たくなる本当に素敵な作品でした。笑いあり、切なさもあり、途中休憩の入る200分余りの作品でしたが、飽きることなく作品の世界を堪能しました。今まで観た舞台の中でも個人的に好きな作品の1位を争います。
 物語は、映画を愛する女性・ハルコと、彼女がファンの役者・高木高助、そしてスクリーンから飛び出してきた高木高助が演じる寅蔵の三者によるロマンティック・コメディーです。ダメ夫との現実生活の中で映画の世界に夢中になるハルコ。最初は夫の言いなりだったハルコが、髙木高助と寅蔵と関わる中で、次第に女性としての幸せを感じ、自分の考えを主張していきます。このハルコを演じた緒川たまきさん、よかったですよねえ。彼女の雰囲気が、舞台となる時代に不思議と合いますし、彼女演じるハルコが話す架空の梟島方言も耳に心地よく響きます。大げさに言えば、彼女なくしてこの舞台が成り立たないのではないかと思えるほどです。高木高助(寅蔵)役の妻夫木くんも忘れてはいけません。この作品では二枚目は嵐山を演じる橋本淳さんに任せて、三枚目役を演じますが、これがまたお似合いです。ラストは、ちょっと悲しい結末になってしまうのですが、気落ちしたハルコが映画館にやってきて、映画を観ているうちにしだいに笑顔になり大笑いをするところにはじ~んときてしまいました。
 スクリーンの中の出演だけで世田谷パブリックシアターの芸術監督でもある野村萬斎さんがカメオ出演していることにもびっくりです。初演は観ることができなかったので、パンフレットを通信販売で購入したのですが、今回は初演の際より大型版となっており、値段以上に読み応えのあるパンフレットとなっています。
 「キネマと恋人」の前には上野の国立西洋美術館で公開中の「松方コレクション展」を観てきました。戦前の宰相・松方正義の息子であり、川崎造船所(現川崎重工業株式会社)の社長だった松方幸次郎が収集した作品の展示会です。
 目玉は、モネの「睡蓮」。1921年に松方がモネから直接購入した後、長らく行方が分かっていませんでしたが、2016年にパリのルーヴル美術館から上半分が消失した状態で発見され、今回修復がされて展示することとなったものです。先頃,NHKで修復の様子が放映されていましたが、最初はAIによって、モネの作品のデータから導かれた色で修復したものを、キュレータたちがそうではないだろうと討論しながら導き出した色合いで最終的な修復がなされたもののようです。そのほか、戦争によって消失したり、フランスなどは返還を拒否したりと、さまざまな運命を辿った松方コレクションですが、今回160点あまりが展示されています。有名なところでは、ゴッホの「アルルの寝室」(これはフランスから返還されなかった1作です。)が展示されていますし、モネを始め、ルノワール、ゴーガン、マティス、マネなどの作品もあって見どころはいっぱいです。
 また、松方がヨーロッパで絵画収集にあたったのは、海軍に頼まれて、ドイツの潜水艦・Uボートの設計図を手に入れる目的もあったという話もあり、歴史を感じさせてくれます。
 時間があったので、新宿に戻ってから新宿ピカデリーで昨日から公開のX-MENシリーズ最新作となる「X-MEN ダーク・フェニックス」を観ました。X-MEN結成以前から始まった若い頃のプロフェッサーXやマグニートーを主軸に据えたシリーズとしては、「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」、「X-MEN: フューチャー&パスト」、「X-MEN: アポカリプス」に続く4作目です。雰囲気的にこのストーリー展開では、X-MENシリーズはこれでラストでしょうか。ラストシーンも、これでめでたしめでたしという感じでしたし。ジェニファー・ローレンスはアカデミー賞受賞後もミスティーク役でよくここまで出演してくれたものですね。
 「スターウォーズ」シリーズ完結編の邦題が本日の新聞の全面広告で発表されました。「スカイウォーカーの夜明け」だそうです。12月20日公開。楽しみです。
2019年6月20日(木)
オリンピックチケットの当落は
  今日はオリンピックのチケットの当落発表日。HPにはなかなかつながらず100万人待ちという状況もあったそうです。芸能人も当たった、外れたとテレビやツイッターで結果を述べていますが、妻と娘が申し込んだ我が家でも、残念ながら申込みは総て落選でした。全部当選した場合の支払いのことを心配していましたが、いらぬ心配でしたね。やはり、テレビで観るのが一番です。
  キャラメルボックスのHPが見ることができなくなりました。運営会社が破産ですから、いつかはこうなるとは思っていましたが、寂しくなりますね。
2019年6月18日(火)
休暇を取得
 今日は久しぶりに有給休暇を取得して、朝は図書館に行って本を借り、その後は映画館に行って、映画を2本梯子してきました。さすがに、平日だったせいか、田舎のシネコンは閑散としていました。1本目は、昨日公開になったばかりの「メン・イン・ブラック インターナショナル」を観たのですが、観客はわずか20人ほど。この人気シリーズでこの人数ですから、他の映画は推して知るべしです。これでは映画館もやっていけませんよねえ。さて、映画はシリーズ第4弾で、前作までのウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズのコンビに代わって、この作品では「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンという男性と女性のコンビとなりましたが、やっぱりウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズのコンビの印象が強すぎて、このコンビにはかなわない感じがしました。彼らより一番印象に残ったのは、小さなエイリアン、ポーニーですね。かわいいキャラで愛すべきエイリアンです。
 2本目は邦画の「町田くんの世界」です。簡単に言ってしまえば、映画は“超絶いい人”の町田くんの物語です。見た目は優等生なのに、勉強は苦手で運動神経もまったくないという高校生の町田くん。だけど、彼は人を愛することは誰にも負けず、自分のことはそっちのけで他人のためになることばかりをしている。そんな町田くんが同級生の猪原さんと関わることによって、何かが変わっていくというストーリーです。主人公の町田くんと猪原さんを演じるのは新人の役者さんですが、二人の周りを固める役者さんが凄い。高畑充希さん、大賀さん、池松壮亮さん、戸田恵梨香さん、松嶋菜々子さん、佐藤浩市さんらのベテランが脇を固めます。元AKBの前田敦子さんは、この作品のようなちょっと斜に構えたような女性の役の方がお似合いですね。「こんな青年、いるかよ」と思いながら観ていたのですが、僕自身も池松さん演じる雑誌記者のように次第に町田くんのような青年がいたらいいなあと思うようになってきてしまいました。ラストはちょっとファンタジックな終わり方になってしまいましたが、なかなか素敵な映画でした。
 東北地方で地震があったようです。被害がなければいいのですが。
2019年6月11日(火)
舞台「仮面山荘殺人事件」
 今日「チケットぴあ」からきたメールで成井豊さんの劇作・脚本・演出で東野圭吾さん原作の「仮面山荘殺人事件」のチケット情報が入りました。その出演者の中に先頃、活動休止を発表した演劇集団キャラメルボックスの劇団員である畑中智行さん、坂口理恵さん、筒井俊作さん、原田樹里さん、関根翔太さんの名前がありました。よかったですねえ。また劇団員の皆さんの活躍を見ることができます。東野さんの作品ということもあり、これはぜひチケットを獲得しなくては。
  夜になり、外ではうるさいくらいのカエルの大合唱が始まっています。梅雨に入り、このところ雨模様の日が続きます。田植えのためにはある程度の雨は必要ですが、カエルくん、週末ぐらいはいい天気にしておくれ。
2019年6月5日(水)
カエルの大合唱の季節です
 今年も裏の田圃に田植えに備えて水が入りました。どこから現れたのか、さっそくカエルの大合唱が始まっています。
 先週、驚きのニュースが入ってきました。演劇集団キャラメルボックスが5月31日をもって活動を休止するというニュースです。代表の成井豊さんからの発表でしたが、理由は説明されず、製作総指揮の加藤昌史さんからの話もまったくなく、それどころか、加藤さんのブログやツイッターのアカウントが予告もなく削除されて何の発信もないという状態です。以前から劇団経営が厳しいという噂は出ていましたが、巷では加藤さんのお子さんが長い闘病の末、亡くなられたことが原因ではないかとも囁かれています。それにしてもHPに掲載されたサポーターズクラブのニュースでは劇団運営会社からCSC事務局への説明もなされていないようで、これではあまりに多くのファンに支えられた劇団として無責任ではないでしょうかねえ。ファンの皆さんは優しい人ばかりで、この点を批判する人は見かけませんが、直前に更新をした人に対してはどう説明するつもりなんでしょう。成井さん、休止だと強調する前に、まずはきちんとファンに説明すべきではないでしょうかねえ。
 と、このところ思っていたら、昨日、劇団の運営会社である㈱ネビュラプロジェクトが自己破産の申請の準備に入ったというニュースが流れました。やっぱり、経営が厳しかったんですねえ。社長の加藤さん、頑張っていたけど、お子さんのことで頑張り切れなくなってしまったんでしょうか。やむを得ないと思いますが、でも、やっぱり加藤さんからの説明は聞きたかったなあ。更新グッズのラバーパスケースをまだもらっていなかったのに・・・。
 今月になって初めての身辺雑記なので、遅くなりましたが今月の読書と映画を。まずは読書ですが、今月は特に強く惹かれるものがありません。その中では、ドラマと連動して発売されることになった池井戸潤さんの「ノーサイド・ゲーム」(ダイヤモンド社)は押さえておきたいですね。ドラマの主人公は大泉洋さんのようです。大泉さんと池井戸作品はちょっと考えると合いそうもない感じですが、さてどうなるのでしょう。そのほか、長岡弘樹さんの消防署を舞台に描く連作短編集、題名もそのままずばりの「119」(文藝春秋)がおもしろそうです。重松清さんの「旧友」(講談社)は年寄りには気になります。
 映画の方は、気軽に楽しむということではメン・イン・ブラックの新シリーズの「メン・イン・ブラック インターナショナル」。今回はこれまでのウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズのコンビから「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワースと女性のテッサ・トンプソンに変わります。そして、シリーズものでは「X-MEN」の新作「X-MEN:ダーク・フェニックス」が公開されます。ジーン・グレイが中心の物語です。更にシリーズものでは、“マーベル・シネマティック・ユニバース”からは「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」が公開となります。4月に公開された「アベンジャーズ エンドゲーム」の後の世界が舞台となるようです。
 邦画では岡田准一くん主演の「ファブル」。人気コミックの映画化です。凄腕の殺し屋が1年間休業する、その間に人を殺したらボスから殺される条件付きという、なんだかお笑いの要素がありそうですね。それから、韓国映画「怪しい少女」に主演したシム・ウンギョンと松坂桃李くんが共演する「新聞記者」は硬派な社会派映画です。コメディエンヌというイメージのシム・ウンギョンがこの社会派映画でどんな演技を見せてくれるのかが楽しみです。更にもう一本。香取慎吾くん主演の「凪待ち」もサスペンス映画のようで、ちょっと観てみたい作品です。