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身辺雑記(2019年1月)

2019年1月18日(金)
第160回直木賞
 第160回芥川賞・直木賞の発表が一昨日あり、直木賞を受賞したのは真藤順丈さんの「宝島」(講談社)となりました。候補作の中では、森見登美彦さんの「熱帯」(文藝春秋)と唯一読んでいる深緑野分さんの「ベルリンは晴れているか」(筑摩書房)に期待したのですが、そこは残念。芥川賞受賞作の発表を選定委員の奥泉光さんがしているときに、係員が直木賞の受賞作の題名の書かれた紙を貼ったのですが、それを見た奥泉さんが芥川賞の話そっちのけで「宝島」の受賞について熱弁したのが印象的でした。そんなに素晴らしい作品なんですね。「このミス」でランクインしているのを知って図書館に予約しましたが、現在予約の2番目です。あれだけ奥泉さんが絶賛していると、順番が回ってくるのが待ち遠しいです。
2019年1月14日(月)
ついていない年明け
 今年は年が明けてからどうもついていません。年明け早々熱を出し、治ったと思ったら今度は腰痛で布団から起き上がるのも痛くてひと苦労の有様。病院に行きましたが、生まれつきの腰の骨の特徴で、疲れが出ると痛みが出てくるらしく、痛みの特効薬はないそうです。腰痛体操をして腰に筋肉をつけるのが一番との医者の話ですが、そんなに簡単に筋肉がつくわけもなく、いまだに痛みが残っています。更には腰痛の翌日には骨付き肉にかぶりついたらギクッと音がして、前歯の差し歯が取れる寸前に・・・。まったく、踏んだり蹴ったりの新年を迎えてしまいました。
 そんなわけで、腰の痛みもあって、この三連休は、家で休養。とはいっても、ストレス発散しなくてはと、腰の痛みがあるにもかかわらず、三連休前の金曜日の夜には今年最初の映画「蜘蛛の巣を払う女」と昨日は「クリード 炎の宿敵」を観に行ってきました。
 前者はミレニアムシリーズの第2弾ですが、原作小説でいえば、第4作目の映画化で、前作「ドラゴン・タトゥーの女」に主演したリスベット役のルーニー・マーラとミカエル役のダニエル・クレイグは登場せず、リスベット役はクレア・フォイ、ミカエル役はスヴェリル・グドナソンへと変わっています。ルーニー・マーラもこのリスベット役でブレイクしましたが、今回のクレア・フォイもなかなかリスベット役が似合っています。やっぱり、このシリーズはリスベットの強烈な個性が売りですから、彼女を演じる役者で大きく変わってくると思いますが、その点ではクレア・フォイの抜擢は成功だったといえるでしょう。
 後者はロッキーシリーズの後を継ぐシリーズともいうべき「クリード」の第2弾です。今回、クリードが対戦するのは「ロッキー4」で父親であるアポロを試合の中で死に追いやったドラコの息子です。因縁のある対戦ですが、ラスト、ドラコの息子はちょっとかわいそうだったですね。それにしても、アドニス役を演じたマイケル・B・ジョーダンの鍛えた身体は凄いです。
2019年1月7日(月)
あけましておめでとうございます。
  あけましておめでとうございます。少し遅れてのご挨拶となりました。というのも、新年になって二日から熱を出して寝込んでいたためで、散々なお正月になってしまいました。仕事始めの日も有休をとって今日から初出勤です。歳を取るとやっぱり体力がなくなってきますねえ。年末の大掃除に張り切ったら途端に風邪をひいてしまうのですから・・・。
 楽しみにしていた箱根駅伝も応援していた山梨学院大学が惨敗。首都圏の有名大学が力を入れ始めたために有力選手が入学してこなくなったのもこのところの不振の一因ですが、それ以上に毎年、主力が怪我や体調不良による欠場という状況は、やはり指導陣の責任によるところが大でしょう。怪我がないよう改善をしていると監督は言っていますが、毎年の繰り返しでは、やはり指導者を変え指導方法を変えないとこのまま予選会も通過できないことになるのではと思われます。いつもは批判をしない地元紙も、さすがに現在の状況には厳しく苦言を呈していました。さて、来年はどうなるのでしょうか。平成の終わりとともに山梨学院の名前は箱根駅伝から消えることになってしまうのか・・・。
 今月の読書は、まずは夏川草介さんの「神様のカルテ」の4年ぶりの新作「新章 神様のカルテ」(小学館)を。本庄病院から信濃大学病院へと移った栗原一止の白い巨塔の中での新しい闘いが始まります。同じくシリーズ作としては誉田哲也さんの“歌舞伎町セブン”の活躍を描く「歌舞伎町ゲノム」(中央公論新社)もあります。
 個人的に注目しているのは重松清さんの「木曜日の子ども」(角川書店)です。7年前に中学校のクラスメイト9人の無差別毒殺事件が起きた旭ヶ丘へ、妻とその連れ子とともに引っ越してきた男性が主人公。事件の犯人が社会に復帰した後、旭ヶ丘に不審者情報、飼い犬の変死、学校への脅迫状などが相次ぐ。その中で義理の息子は「友だちができた」と笑うが・・・という話。これだけ読むと友だちというのは社会に復帰したという事件の犯人ではないかと思ってしまうのですが、さていったい何がこの家族に起こっていくのか大いに気になります。
 今月の映画は、まず一番に観たいのは今週末から始まるミレニアムシリーズ第2弾の「蜘蛛の巣を払う女」です。前作で主人公リスベットを演じたルーニー・マーラやミカエルを演じたダニエル・クレイグから演じる役者は変わりましたが、果たして今作のリスベット役のクレア・フォイはどうでしょうか。すでにこれから公開される初めて月に降り立ったアームストロングを描いた「ファースト・マン」にもヒロインで出演しているそうですから、ルーニー・マーラのような飛躍が期待できそうです。ロッキーシリーズの続編ともいうべきクリードの第2弾「クリード 炎の宿敵」も期待できそうです。
 邦画では冲方丁さん原作の「十二人の死にたい子どもたち」が気になります。ひとりだけ出演者の名前が隠されていましたが、先頃それが橋本環奈さんだと明らかにされました。正体を明かさないで興味を煽るとはなかなか宣伝がうまいですね。原作を未読なので、その意味でも楽しめそうです。