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身辺雑記(2018年12月)

2018年12月30日(日)
大晦日前日
  いよいよ明日は大晦日です。昨日、今日と家の大掃除。帰省する息子の家族が泊まれるように、そこら中に積み重ねてあった本や映画のパンフレットをせっせと片付けるだけで疲れてしまいました。夜になってようやく整理がつきましたが、体中のあちこちが痛いです。やっぱり歳ですねえ。
 今年最後の更新で、今年のマイベスト本と映画をアップしました。映画は順位をつけましたが、本は順位なしで面白かったものをピックアップしました。昨年と比較し、だいたい同じくらいの読書と映画の本数でしたが、来年は今年以上の読書と映画の本数を目指したいですね。
  今年観に行った展覧会は「フェルメール展」、「藤田嗣治展」を始め10つ。今年はやっぱり、入場が時間予約制だった「フェルメール展」ですね。あれだけいっぺんにフェルメールの作品を観ることができるのは今後もないのでは。美術の教科書でしか観たことのなかった「叫び」を観ることができた「ムンク展」も良かったですね。
 舞台は11本。その中では「髑髏城の七人 月」、「髑髏城の七人 修羅天魔」、「メタルマクベス disc1 disc2 disc3」と、劇団新感線の舞台を5本観ました。フェルディナント・フォン・シーラッハ原作の「テロ」は裁判の有罪・無罪を観客の投票によって決め、その後の展開が異なるという面白い試みでしたね。「新・幕末純情伝」は今回はAKB48の北原里英さんが沖田総司を演じましたが、何度観ても相変わらず感激します。
 今年「Koba's Library」を訪問していただいた皆様、本当にありがとうございました。来年も細々とですが更新していきますので、どうぞ引き続きよろしくお願いします。
2018年12月16日(日)
「メタルマクベス」と「リトル・ドラマー・ボーイ」
  昨日は東京へIHIステージアラウンド東京で公演中の劇団新感線「メタルマクベスdisc3」とサンシャイン劇場に初日公演のキャラメルボックスの「リトル・ドラマー・ボーイ」を観に行ってきました。
 「メタルマクベス」第3弾となる「メタルマクベスdisc3」の主演は、浦井健司さんと長澤まさみさん。観る前には、長澤さんの歌は大丈夫かなあと危惧していたのですが、実際に聞いてみると、これが意外にと言っては失礼ですが上手。まあ、ミュージカルの「キャバレー」にも出演していたのですから、これくらいは歌えて当たり前なんでしょう。見た目は女性としては長身でスタイルは抜群ですから、舞台映えもします。今回の長澤さんが演じたランダムスター夫人は、王を殺害して夫がその座に座ることを積極的に望んでいるという設定になっていましたが、長澤さんはその性格設定にぴったりの見事な演技でした。これまで、ランダムスター夫人は、劇団四季出身の濱田めぐみさん、歌手の大原櫻子さんが演じてきましたが、個人的には長澤さんが一番でした。
 今年出演者を変えて公演された3作の「メタルマクベス」を観てきましたが、出演者によって甲乙あったものの、どれも楽しめました。IHIステージアラウンド東京という舞台は、劇団新感線だからここで公演することができましたが、ほかの劇団がこの回る座席をうまく利用することができるのでしょうか。
 夜は久しぶりのキャラメルボックスの公演へ。1年前の「ティアーズライン」の登場人物で殺人代行業の十文字が再登場します。彼を演じるのが阿部丈二さん。阿部さん、三枚目の役よりもこうした二枚目っぽい役が似合います。ストーリーはヒーリングという能力を持った男の話です。「メタルマクベス」のような派手さはありませんが、キャラメルボックスらしい温かな話でした。こういう演劇もあってほしいですよね。
2018年12月13日(木)
慌ただしくなってきました
 年末を控え、さすがに仕事が忙しくなってきました。昨日、今日と東京に仕事で出かけましたが、とんぼ帰りで何もできません。ただ、明後日はIHIステージアラウンド東京で公演中の劇団新感線「メタルマクベスdisc3」とキャラメルボックスの「リトル・ドラマー・ボーイ」を観に行ってきます。
 「メタルマクベス」は今回は浦井健司さんと長澤まさみさんのコンビです。長澤まさみさんの歌に期待しているのですが、YouTubeにアップされていた公開舞台稽古の映像を見る限りでは長澤さんも、そしてランダムスター役の浦井さんもそんなに歌が上手くなくて、ちょっと期待ハズレです。明後日の公演ではどうなるのか。すでに公演も終盤なのでうまくなっていることに期待したいです。
 キャラメルボックスは、昨年12月の「ティアーズライン」以来1年ぶりです。それまでは多い年には5回、少ない年でも3回は観に行っていたのに、今年はようやく今回が1本目です。なんだか以前ほど観に行きたいなあと思う気持ちがなくなってきてしまいました。岡内美喜子さんはこのところ全然出演しないし、観たいと思う女優さんは今では渡邊安理さんくらい。来春の公演が決まったようですが、「スロウハイツの神様」の再演。いくら原作者の辻村さんがキャラメルボックスのファンだといっても、去年やったばかりじゃないですかねぇ。これでは来年も足が遠のきそうです。個人的には、どうせ再演するなら、今度映画化もされる「クロノス」の方がいいのですが。やはり初めて観たキャラメルボックス作品なので印象が強いです。
 「このミス」も発売になり、国内編第1位には原尞さんの14年ぶりの沢崎シリーズ第6弾「それまでの明日」(早川書房)が輝きました。いやぁ~発刊まで待たせましたねぇ。もう死ぬまで読むことができないかもと思っていました。待ち望んでいる人、多かったんですね。10位までの作品では、読んでいないのは、第3位の若竹七海さんの「錆びた滑車」、第5位の真藤順丈さんの「宝島」、そして第6位の三津田信三さんの「碆霊の如き祀るもの」の3冊。今年は意外にここまで読むことができました。年が変わる前にマイベスト10も決めなくては。
2018年12月2日(日)
平成最後の12月です
 いよいよ今年も最後の月を迎えてしまいました。平成最後の12月です。
 今月の読書は、各方面のベスト10が、だいたい11月末刊行までの本で締め切られてしまうので、それほどの注目作、大作は見られません。その中で気になるのは、米澤穂信さんの新作「本と鍵の季節」(集英社)と三崎亜記さんの「作りかけの明日」(祥伝社)でしょうか。米澤作品は6篇からなる短編集、三崎作品は相変わらずの三崎ワールド全開の作品のようです。
 今月の映画は、まずは澤村伊智さん原作の「ぼぎわん」の映画化となるホラー映画「来る」です。読んでいてもなかなか怖かった作品ですが、これが映像化となると相当怖くなりそうです。出演も主役に岡田准一くんを始め、今年大活躍の黒木華さん、松たか子さん、妻夫木聡くんと豪華です。そのほかは、レディー・ガガが主演の「アリー スター誕生」です。歌の才能を見いだされた女性がスターダムを駆け上がっていくという映画は、これまでも何度か映画化されてきましたが、主役がレディーガガですから、歌は期待できそうです。
 先週金曜日に東京都美術館で公開されている「ムンク展」を観に行ってきました。土日や日中は混雑しているということだったので、夜8時まで開館している金曜日の夜に行きましたが、これが大正解。絵の前にゆっくり立ち止まって観ることができるほど館内は空いていました。ただし、「叫び」など3点の絵だけは前は歩きながら観る列、後ろはゆっくりと観る列に別れていたので、まずは歩きながら前で観て、その後後ろに回ってじっくり鑑賞しました。あまりに有名なあの「叫び」の絵は叫んでいるというより、耳を塞いでいると観ることができるのですが・・・(叫びとは自然の「叫び」ということのようです。)。個人的には女性の裸身が胎児と精子に縁取られている「マドンナ」の印象が強烈でした。図録も限定版であるマドンナを表紙にしたものを購入。
 展覧会のついでに映画を1本鑑賞。ウィリアム・フリードキン監督の「恐怖の報酬」のオリジナル完全版です。「恐怖の報酬」といえば、少しのショックでも大爆発を起こすニトロをトラックで運ぶ男たちの物語で、幼い頃テレビで放映していたモノクロ映画を観た記憶があったのですが、それは、アンリ・ジョルジュ・クルーゾ監督によるフランス映画で、こちらはそのリメイク版だそうです。どおりで、白黒映画という記憶があったのに、今回色をつけたのかなと思ったのですが、リメイク版だったのですね。元々は1977年に公開されたのですが、その年はあの「スター・ウォーズ」が公開され大ヒットした影響でこの映画は興行的に大失敗。日本では監督に無断で大幅にカットされた92分版が公開されたそうです。2013年に監督の手によってデジタル修復がされ、上映時間も121分のものがようやく今回公開となったようです。CGも使われていませんが、風雨の中、揺れる吊り橋を渡るシーンは圧巻でしたねえ。カットされていた前半部分は、確かに冗長でわかりにくい部分がありましたが、あの部分は4人の男の背景を語る部分ですから、やはりあった方がいいでしょう。
 今月はいよいよ様々なベスト10の発表の月です。さて、どんな順位になっているのか楽しみです。