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身辺雑記(2018年1月)

2018年1月28日(日)
「ブリューゲル展」と「テロ」
 今日は朝から東京へ。午前中は上野の東京都美術館で開催中の「ブリューゲル展」を観に行ってきました。
 今週火曜日に開催して、初めての日曜日でしたが、混雑はなく、ゆっくりと鑑賞することができました。風景画、風俗画、花の生物画など、父、子、孫と三代にわたるブリューゲル家の作品が展示されています。最近の展覧会は、写真を撮っていいというところがあり、この展覧会でも期間限定ですが、写真可の作品がありました。
 午後は紀伊國屋サザンシアターで東京公演千秋楽を迎えた「テロ」を観ました。
 フェルディナント・フォン・シーラッハの戯曲です。旅客機がテロリストにハイジャックされ、7万人の観客がいるサッカースタジアムに突っ込むところをミサイルで撃ち落とした空軍パイロットを裁く法廷劇です。舞台上に椅子が置かれただけのセットです。役者の演技力が試される作品ですが、個人的には検事役の神野三鈴さんが凄かったなあ。最初から証言をするまでの1時間半近く、ただ座っているだけの証人役の前田亜希さんも大変ですよねえ。
 毎回判決前に観客に有罪か無罪の投票をさせて、その結果により判決の内容を変えるという形になっています。今回は無罪239対有罪188で無罪となりました。僕自身は有罪に投票。無罪の弁護士の最終弁論は最近のテロの多い世界を反映して予想どおりのものに対し、検事の弁論の方がいくらか抽象的ではあったものの迫力がありました。有罪の評決になった場合の判決が聞きたかったなぁ。
 カーテンコールで登場した演出家の森さん(たぶんそうだと思います。)によると、東京公演では有罪と無罪が8対8だったそうですが、世界で行っている舞台では圧倒的に無罪判決の方が多くて、こんなに拮抗しているのは日本だけだそうです。やっぱり現実にテロが起きている国では7万人助けるためには164人の乗客の命はやむを得ないということになるのでしょう。だからこそ、有罪の判決の理由が聞きたかったのに残念。観客席は暗くならず、観客も参審員として裁判に参加している気になります。テーマが非常に難しい問題で疲れました。
2018年1月27日(土)
「祈りの幕が下りる時」観てきました
 今日は公開初日の東野圭吾さん原作の同名作品の映画化「祈りの幕が下りる時」を観てきました。
 小説を読んだ時には思わなかったのですが、映像化されてみると、これは「砂の器」です。あの作品に匹敵するとまでは言えませんが、親子の愛というテーマはそっくりですね。そのためもあってか、読んだ時にはそれほど感動はしなかったのに、映画はちょっとじーんとしてしまいました。小日向文世さんと桜田ひよりさんの親子の絆は泣かせます。隣席で観ていた若いお兄さんも鼻をすすっていました。
 これで映画の新参者シリーズは終了だそうですが、小説の加賀恭一郎シリーズはどうなったのでしょう。この作品以降新作が出ていません。また読みたいです。それにしても、映画の加賀は松嶋菜々子さん演じる浅居博美を見て「やっぱチョーきれいだな」なんてつぶやく軽さがありますが、原作の加賀とはイメージが違う気がします。そんな加賀に阿部寛さんはぴったりですけど。
 ハヤカワミステリマガジン3月号の特集が「原尞読本」と知って、本屋さんに買いに行ってきました。3月1日に最新作「それまでの明日」が発売されるのを記念して、新作の冒頭が掲載されており、そのほかインタビューや短編の再録など原尞さんに関する記事が盛り沢山掲載されています。今から読むのが楽しみです。
2018年1月23日(火)
初雪の翌日
 昨日はこの冬初めての雪が降りました。例年よりかなり遅い雪で、積もるかなと思ったら予想より少ない5センチにも満たない降雪。昨夜の都心の電車の状況をみると今朝の通勤は大変だろうなあと覚悟して早起きして家を出たのですが、いつもどおりの道路状況で遅れることもなく職場に出勤することができました。ちょっと拍子抜け。でも、何もないのに越したことはありません。雪景色は綺麗ですが、4年前のように豪雪で陸の孤島になるのは困ります。
 今日は草津白根山が突然噴火、噴石により訓練をしていた自衛隊員1人が亡くなりました。噴火はまったく予知ができなかったようです。富士山だって、いつ噴火するかわかりませんよねえ。怖いです。
 積ん読ままだった月村了衛さんの「機龍警察 狼眼殺手」(早川書房)を読了。ようやく読むことができましたが、読み始めたらいっき読みの面白さでした。いつもと違ってドラグーンの戦闘シーンはなく、警察小説の趣が強い作品でしたが、その面白さは変わりませんでした。年末までに読んでいれば、たぶん昨年のマイベスト10の3位以内に入っていたと思います。ドラグーン搭乗要員であるライザ・ラードナー、姿俊之、ユーリ・オズノフが相変わらずカッコいいです。
2018年1月9日(火)
原尞さんの新作がついに発売
 原尞さんの探偵沢崎シリーズの新作がついに3月1日に発売されることが発表されました。なんと14年ぶりの新作です。待ちくたびれてしまって、もう出ないのかなあと諦めていました。題名は「それまでの明日」。今回は早川書房のツイッターにカバー絵も出ているので、間違いはないでしょう。原さんの年齢を考えると、申し訳ないですが、これが沢崎シリーズの最終作になってしまうかもしれません。3月1日が待ちきれません。
 三連休の中日に観に行った今年最初の観劇について、ちょっと感想を書いておきます。何度もチケットの抽選に挑戦してやっとゲットした劇団新感線の「髑髏城の七人 seazon月」をIHI東京ステージアラウンドに娘と観に行ってきました。昨年初めて「髑髏城の七人  seazon鳥」を観て、すっかり「髑髏城の七人」に嵌ってしまったのですが、その後観に行きたくてもチケットが取れず、ようやく観に行くことができました。席も中央やや右手でしたが七列目と前方だったので、役者さんたちの表情もよく見えて最高でした。
 今回、主人公である捨之介役は、これが初舞台の福士蒼汰くん。“seazon鳥”の阿部サダヲさんからだいぶ若返りました。天魔王役は“seazon鳥”で蘭兵衛を演じていた早乙女太一くん、蘭兵衛役は三浦翔平くんです。初舞台の福士蒼汰くん同様、観劇は初めてという福士ファンも多いようで、娘が言うには福士くんの公式サイトにはファンのための観劇マナーが掲載されていたそうです。福士くん、頑張っていましたから、女性ファンは満足したでしょうね。三浦翔平くんは、“seazon鳥”で蘭兵衛役だった早乙女太一くんの印象が強かったので、殺陣とか比べると見劣りがしてしまうのはやむを得ないところですが、それなりに頑張っていました。とにかく、カッコいいというのは娘の印象です。イケメンは得ですよねえ。早乙女太一くんは、前回の蘭兵衛役も今回の天魔王役も殺陣が他の人を圧倒しています。やはり、幼い頃から大衆演劇をやっていたからでしょうね。個人的には蘭兵衛役の方が合っていると思うのですが。極楽太夫は高田聖子さん。劇団新感線のベテラン女優さんですから、観ていて安心ですし、やっぱりうまいですよねえ。360度回転する座席をうまく生かした舞台装置も素晴らしい。大いに堪能しました。
 次は、フェルディナント・フォン・シーラッハ原作の「テロ」です。法廷劇ですが、観客の投票で最後の判決言い渡しが有罪か無罪かが決まるというのですから、どんな形になるのか楽しみです。
2018年1月6日(土)
今年最初の映画
 今日は、今年最初の映画鑑賞。「キングスマン ゴールデン・サークル」を観てきました。三連休初日ということもあってか、満席に近い客の入りでした。前作を凌ぐアクションシーンの連続ですが、さらっと残虐シーンも。人間をミンチにした肉をハンバーグにして食べるというシーンには、これは勘弁願いたいですねえ。前作で死んだはずのコリン・ファース演じるハリーも登場します。やはり、タロン・エガートン演じるエグジーだけでは物足りません。
 新年になって読んだ1冊目の本は松村栄子さんの「花のお江戸で粗茶一服」(ポプラ社)、2冊目は横関大さんの「仮面の君に告ぐ」(講談社)です。3冊目は道尾秀介さんの「風神の手」(朝日新聞出版)に取り掛かります。 
2018年1月5日(金)
今夜は新年会
 楽しみにしていた正月恒例の箱根駅伝で、応援していた山梨学院大学が史上最低の成績に終わり、正月早々気分は落ち込んだままでしたが、今夜は気の置けない友人たちと新年会で、いっきにストレス発散です。
 明日から3連休ですが、明日は今年最初の映画「キングスマン ゴールデンサークル」を観に行って、明後日は今年最初の観劇「髑髏城の七人 Season月」を娘と観に行ってきます。さて、昨年観た「Season鳥」との違いはどうなのか、楽しみです。娘は、今回主役の福士蒼汰くんを観るのが目的のようですが。 
2018年1月1日(月)
謹賀新年
 2018年が始まりました。“Koba's Library”を訪問していただいている皆様、どうぞ今年もよろしくお願いします。今年は僕にとっては人生の転機の年。歳を重ねるに従って時間の経過が早く感じられるようになってきましたが、一日一日を大切に過ごさなくてはと改めて心に決めました。竹内まりやさんの「人生の扉」ではないですが、あと何回この景色を見ることができるのか・・・。
 正月といえば、楽しみは2日、3日に開催される箱根駅伝です。母校よりは地元の山梨学院大学の活躍を期待して、2日の朝、テレビの前に座るのが何よりの楽しみなんですが、このところ毎年、山梨学院大学は1区で出遅れて、まったく勝負にならず、とうとう昨年は17位と初出場以来の成績で予選落ちとなってしまいました。今回、予選を勝ち抜いて出場しますが、4年前の高校駅伝で優勝したメンバーも最終学年となり、今回が最後の出場となります。箱根駅伝が正月の名物となって、他の有名大学が力を入れている中、田舎の大学にはなかなか高校駅伝のエリート選手は来てくれませんし、それを補うためのケニア人選手の出場は批判はされるしで、いつも悪役のイメージの学院大学ですが、今年は是非頑張ってシード権を得てもらいたいと思います。頑張れ!山梨学院大学!