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身辺雑記(2016年3月)

2016年3月31日(木)
平成27年度最後の日
 平成27年度最後の日です。つい先頃、正月を迎えたばかりだと思ったのに、今年もすでに4分の1が過ぎました。早いですねえ。暖かい日が続き、桜が一斉に咲いてきました。土曜日あたりが満開の花見に最適な日になりそうですが、残念ながら天気は曇りのようです。あと何回、桜の咲く季節を迎えることができるでしょうか。そんなことを考えてしまう年齢になってしまいました。
 伊坂幸太郎さんの「サブマリン」(講談社)がネット書店から届きました。前作「チルドレン」から12年ぶりの続編です。「チルドレン」が連作短編集だったのに対し、今回は長編。家裁調査官・陣内に再会できます。
2016年3月26日(土)
今日は東京へ
 今日は朝から東京へ。一番の目的はキャラメルボックスの「2016ダブルチャレンジ」と銘打たれた2本の舞台、「きみがいた時間 ぼくがいく時間」と「フォーゲット・ミー・ノット」を観に行くことだったのですが、何せ貧乏性なので、せっかく東京に行くのだからと、美術館に映画館とハードスケジュール。
 まずは国立西洋美術館で開催されている「カラヴァッジョ展」へ。正直のところ、最近まで名前を知らない画家だったのですが、昨年地元の美術館で開催した「夜の画家たち」という展覧会に展示されて、一番印象的だった「煙草を吸う男」という絵を描いたジョルジュ・ド・ラ・トゥールがカラヴァッジョに影響を受けた「カラヴァジェスキ」と呼ばれる画家の一人だったことを知って、本物のカラヴァッジョはどんな絵を描くのだろうと、今回足を運びました。開館直前に着いたのですが、美術館前は既に長蛇の列。これは混むかなあと覚悟して入場したのですが、人が並んだのは開館直前だけだったようで、中は割と余裕を持って観覧することができました。風俗画、静物、肖像等のテーマに分かれてカラヴァッジョとその周辺の画家の作品が展示されていましたが、個人的には“光”というテーマの作品に惹かれました(今回も、ラ・トゥールの「煙草を吸う男」が展示されていました。)。そして、何といっても、最近カラヴァッジョの真筆と認められた今回世界で初めて公開される「法悦のマグダラのマリア」です。僕の少ない語彙ではとうてい表現しきれないマリアの表情が何ともいえません。殺人も犯してローマを逃亡したような気性の荒いところもある画家のようで、明るさを感じさせる作品はありませんでした。
 土曜日にこの観覧者ということは、やっぱりあまり有名ではないのでしょうか。僕の後ろに並んでいた女性は、カラバッジョの展覧会が開催されることに、すごく興奮していましたけど、それは一部のファンなのでしょうか。
 美術館の後はサンシャイン劇場でキャラメルボックスの「きみがいた時間 ぼくがいく時間」と「フォーゲット・ミー・ノット」を梯子しました。どちらも梶尾真治さんのクロノス・シリーズの1作ですが、「きみがいた~」が梶尾さんの作品を舞台化したものに対し、「フォーゲット~」は梶尾さんのクロノスの世界を借りて成井豊さんが脚本を書いたものです。両方の作品がクロスしていると聞いていたので、2本を続けて観たのですが、タイム・トラベル好きにはたまらない作品でした。
 タイム・トラベルをテーマに男女の愛と家族の愛を描いた作品といえばいいのでしょうか。どちらも愛する人のために元の時代には戻れないのに39年前の世界にタイムトラベルする男が主人公です。泣かせるシーンも多くて、「きみがいた~」のときは僕の後ろに座っていた女性は上演1時間過ぎからラストまで1時間、ずっとすすり上げていました。いやぁ~あれだけ泣いてくれるお客さんがいると役者冥利ですねえ。今回は2本とも前の方の席だったので、役者さんの口から飛ぶつばや、顔に流れる汗が見えて、その熱演に圧倒されました。DVDで観るのとはやはり違います。「きみがいた~」の渡邊安里さん、かわいかったなぁ。女性客が多くて僕のような年配の客は少なくて気後れしてしまうけど、キャラメルが与えてくれる感動に、観に行かないわけにはいきません。次は6月に「また逢おうと竜馬は言った」です。
 今日最後は、TOHOシネマズシャンテでキアヌ・リーブスの「砂上の法廷」を観ました。上映時間が長い映画が多い中、94分という短い上映時間です。ほとんどが法廷と、法廷で語られる場面を描くだけの非常にシンプルな作品です。ストーリーは父親を刺殺した息子をキアヌ・リーブス演じるラムゼイ弁護士が無実を獲得するため弁護していくという話です。予告編で全員が嘘をついているとありましたが、見終わった後に、あ~そういうことだったのかとびっくりぽんでした。真実はたぶんああだなという予想がくつがえされました。やられたなあ。
 母親役はレニー・ゼルウィガーが演じていますが、見ただけではレニー・ゼルウィガーとはまったく分かりませんでした。以前のふっくらしていたときと全然違います。
 展覧会に演劇に映画と1日駆け回り、さすがに疲れました。明日は天気も良くないようなので、家でのんびり読書です。
2016年3月25日(金)
「バットマンvsスーパーマン」観てきました
 仕事帰りに今日から公開の「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」を観てきました。先ほどまでテレビで「マン・オブ・スティール」を放映していましたが、この続編ですから、こちらを観てから行った方がいいです。ネタバレになるので、詳細は語れませんが、バットマンのスーパーマンへのあれほどまでの怒りがちょっと理解できません。スーパーマンのすさまじい戦いで、人間が死んだことに怒りを感じたと思うのですが、バットマン自身だってあの戦いでは巻き添え食った人がいると思いますよ。というわけで、二人のヒーローが戦うわけがよくわかりませんでした。それにしても、マーベル・コミックスのヒーローたちが集まった「アベンジャーズ」が製作されていますが、DCコミックスも今回、バットマンにスーパーマン、それにワンダーウーマンを登場させて共演させましたねえ。日本では漫画のヒーローが共演するなんてまず考えられないけど、アメリカって面白いですよね。
 明日は、東京へ。美術館に演劇に映画と、せっかく東京に行くのだからと盛り沢山です。朝はまずは上野の国立西洋美術館の「カラバッジョ展」に行きます。さて朝早いのでそろそろ寝なくては。
2016年3月22日(火)
桜の開花宣言
 暖かな日が続き、東京では昨日桜の開花宣言が出されました。今週土曜日は国立西洋博物館で開催している「カラヴアッジョ展」を観に行く予定ですが、上野公園もお花見で混雑がものすごそうです。
 吉田修一さんの新作「橋を渡る」(文藝春秋)を読み始めました。今のところ第2章の途中まで読み進みましたが、第1章は、ビール会社に勤める営業マン・新宮明良を主人公に、第2章は都議会議員の妻・赤岩篤子を主人公に、彼らの生活を描いていきます。これから、この主人公たちがどんな繋がりを見せていくのか、どんなストーリーとなっていくのか、吉田さんが描く先には何があるのか、楽しみです。
2016年3月19日(土)
「僕だけがいない街」観に行ってきました
 三連休初日。あいにくの雨模様の中、朝から映画「僕だけがいない街」を観にシネコンへ。原作は三部けいさんの同名漫画ですが、題材が“リバイバル”と言われるタイムトラベルを扱っているので、日頃は床屋さんで自分の番を待っているときぐらいしか漫画を読まない僕が積極的に読んでいる唯一の漫画です。原作は今月完結しましたが、完結前に製作された映画がどんなラストを迎えるのか気になって観に行ったのですが・・・。
 残念ながら、僕個人の感想としてはストーリー的には不満足でした。5月に発売予定の最終巻を入れてコミック8冊分のストーリーを2時間に凝縮するのはかなり無理がありました。特にタイムトラベルものですから、ややこしいところもありますしね。
 ストーリーよりも主人公・藤沼悟の子ども時代を演じた子役の中川翼くんと、雛月加代の子ども時代を演じた鈴木梨央ちゃんの演技のうまさにびっくりしました。鈴木梨央ちゃんはすでに朝ドラの「朝が来た」の演技でも評判の子役ですが、中川くんもなかなかのものですよ。この映画、子役にかなり支えられた映画といえます。もちろん、有村架純さんもかわいかったですけどね。さて、いよいよコミックの最終巻が気になります。
 ネットで予約しておいた吉田修一さんの「橋を渡る」(文藝春秋)と万城目学さんの「バベル九朔」(角川書店)が届きました。とはいえ、図書館からも予約しておいた本が準備できたという連絡が来たので、まずはそちらから。今月は今から続々読みたい本が発売となるので、積ん読本が増えそうです.弱ったぁ・・・。
2016年3月18日(金)
お別れ会
 今夜は職場のお別れ会。とはいっても異動の発表はまだ来週なのですが、異動先が決まって一喜一憂する前に気持ちよく解散会をしようと計画しました。今回は女性陣の希望を優先してお酒よりも食事のおいしい店ということで、人気のイタリアンの店に行きました。イタリアンのコースで冷菜、温菜2種類の前菜にピザが3種類にパスタ、それにメインの魚料理と肉料理に前菜にデザート等々でお腹いっぱい。そのうえ、赤ワインに白ワインをボトルで飲んだので、お酒も満足です。ほとんど女性客ばかりの店で、男だけでは入れない雰囲気の素敵なお店でした。1次会のあとは2次会で久しぶりにカラオケに行ってストレス発散です。楽しい時間を過ごすことができました。
 図書館に予約していた柚月裕子さんの「ウツボカズラの甘い息」が半年かかってようやく順番が回ってきました。さっそく、読書です。
2016年3月15日(火)
ふきのとう
  昨日は山沿いでは雪も積もる寒い日でしたが、一夜明けると心配していた雪は積もらず、朝から青空が広がり、暖かな日となりました。明日からはようやく春らしい気候になってくるようです。母親が作る家庭菜園の片隅で顔を覗かせていたふきのとうも天ぷらにして春の味を楽しむことができました。あの苦みが何ともいえません。やっぱり、天ぷらにするのが最高ですね。
 友人が会議でこちらに来たからと、職場に顔を出してくれました。わずか1年しか一緒に仕事をしなかったのに、なぜか馬が合って、今では離れた職場となりましたが、付き合いが続いています。今度は夜の一杯を約束して別れましたが、気の置けない友だちっていいですよねえ。
 山本幸久さんの「誰がために鐘を鳴らす」(角川書店)読書中です。何かに夢中になる人を描くのはうまいですねえ、山本さん。これは読ませます。 
2016年3月13日(日)
「家族はつらいよ」観ました
  暖かくなったと思ったら、このところまた冬に逆戻り。現在は雨模様ですが、明け方までは雪の予報。体調管理が難しいですね。
 昨日は山田洋次監督の「男はつらいよ」ならぬ「家族はつらいよ」を観てきましたが、これが面白いのなんのって。熟年離婚を妻から言い出された夫の慌てぶりと、子どもたち家族の戸惑いを描く喜劇ですが、久しぶりに映画館で声を出して笑ってしまいました。やっぱり、山田監督、うまいですねえ。笑わせどころをしっかり捉えています。熟年離婚は妻が夫に言い出すもの。それまでさんざん妻にわがままを言っていた夫の慌てぶりが喜劇になるのですが、夫側の男性陣からすれば、自分のところは大丈夫かと、ちょっと真剣に観てしまいますよね。劇場内は熟年夫婦も多く観に来ていましたが、男性の皆さん、大丈夫ですか?
 図書館から借りている本を読み切ったので、購入したまま積んでおいた本に取り掛かりました。まずは「このミス 2016年版」で国内編第4位にランクインした若竹七海さんの「さよならの手口」(文春文庫)です。女性の探偵葉村晶シリーズの13年ぶりの長編ですが、第4位と上位にランクインしただけあって、面白いです。今年読んだ樋口有介さんの探偵柚木草平シリーズの「少女の時間」と並ぶ探偵小説の傑作です。単なる謎解きだけでなく、ハードボイルドの中にあるユーモアが何ともいえません。オススメです。
 さて、続いては、現在テレビ放映中の奥田英朗さんの「ナオミとカナコ」(幻冬舎)に取り掛かります。
2016年3月11日(金)
東日本大震災から5年
 今月で退職する飲み友だちの送別会を終えて帰ってきました。やっぱり、別れというのは寂しいものですね。
 5年前の今日、3月11日に東日本大震災が起きました。発生時間の2時46分には職場でも黙祷をしました。多くの犠牲者を出した津波の映像を見ると、その未曾有の惨事の恐ろしさが蘇ってきます。一時のガソリンや物資の不足が生じただけのこちらとは違い、被災地の人たちにとっては5年は“もう5年”ではなく、“まだ5年”しかたっていないという思いが強いのではないでしょうか。5年たっても、大事な人を亡くした気持ちは癒やされることはないでしょう。被災地の人ばかりでなく、地震大国の日本に住む人みんなが震災のことを忘れてはならないと思います。
2016年3月10日(木)
別れの季節
 3月はいつもながらの別れの季節。明日は以前同じ職場で一緒に仕事をした社員が退職をすることになったので、送別会です。飲み仲間でもあったので、会社を離れると、これからは「飲みに行こうか?」と簡単に誘うことができなくなるのは寂しいです。明晩はゆっくりおいしいお酒を飲みながら昔話に花を咲かせてきます。いやぁ~また一人飲み友だちがいなくなってしまう・・・。
 明日はあの未曾有の大災害をもたらした東日本大震災から5年となります。しかし、5年が過ぎてもなかなか被災地の復興は進んでいないようです。日本人として、もう一度あの日を振り返る必要があります。 
2016年3月9日(水)
行きつけの本屋さんが
 行きつけの本屋さんがリニューアルオーブンしました。 しかし、リニューアルといっても実態は売場面積はかなり減少し、駐車場も狭くなりました。別の町にあった店舗も何年か前に閉店し、ついに本店もこの有様では、経営が厳しいのではないかなといらぬ心配をしてしまいます。店員さんの数も以前より少ないようですし・・・。
 本を読む人が少なくなっていることに加え、家にいても注文できるネット書店が増加し、更には電子書籍の普及も進んでいる現状のなか、本屋さんも大変なのでしょう。僕自身も実際に本屋さんで購入することが以前より大幅に少なくなりました。大型書店の出店で、子どもの頃にあった町の本屋さんが次々と廃業していきましたが、今度はその大型書店でさえなくなっていく状況になるのでしょうか。個人的には電子書籍が普及しても、やはりページを繰りながら読むというのは捨てがたいです。それに、新刊書籍のページを開いたときのほのかに匂う印刷の匂いも好きです。電子書籍だと「この厚い本をついに読み終えたなあ」という達成感もありませんし、紙の本は残しておいて欲しいなと思うこの頃です。
2016年3月4日(金)
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」観てきました
 先日発表のあったアカデミー賞で脚色賞を受賞した「マネー・ショート 華麗なる大逆転」を会社帰りに観てきました。
 リーマンショック前に経済破綻を予想して行動した男たちを描いた作品です。リーマンショックも詳細は知らないし、そもそも経済には疎いので、前もってリーマンショックとは何かとか、サブプライムローンとは何か等々予習をして観に行ったのですが、やはり字数制限のある字幕では細かい点まで説明できませんし、やっぱり予想どおり、CDSやCDOなどの経済用語が理解できませんでした。ライアン・ゴズリングが“案内役”を務めてカメラ目線で観客に語りかけたり、俳優だけではなく著名人を使って、経済用語の説明をさせたりしていますが、なかなか難解用語の理解は難しかったです。
 それはともかく、出演者が凄い。クリスチャン・ベール、ライアン・ゴズリング、スティーブ・カレル、そしてブラッド・ピット。クリスチャン・ベールは僕としてはバットマンの印象が強いのですが、今回はTシャツにハーフパンツ、そして本人が言うところの“激安理容室スーパーカット系”の髪型というラフなスタイルで、かなり印象が違いました。コメディ俳優のスティーブ・カレラが笑顔を見せず吠えまくる男を演じるのも以外でした。
 ラストで、こんな大恐慌になったのにも関わらず、金融界はまったく変わらず、昨年には形を変えた危険な金融商品が発売されたとのコメントが出てきます。公的資金を投入された銀行等、そして政府も結局何も変わっていないことへの批判的なメッセージが込められた映画です。
 ラスベガスのお店でなんと徳永英明さんのたぶん「最後の言い訳」だったと思うのですが、バックに流れているのにはびっくりしました。また、村上春樹さんの「1Q84」の1節も出てきます。

 今日、朝から話題だったのは、国立競技場の聖火台の問題です。何と、聖火台をどこに置くのかが決まっていなかったということで、この前、決定した設計では天井が木造なので消防法の問題もある等々様々な課題が出てきているようです。なぜ、設計のコンペをする段階で聖火台を置く場所を考えて発注しなかったのでしょうか。ただでさえ、ケチが付いた国立競技場なのに、またかという感じです。誰が責任取るのでしょう。
2016年3月1日(火)
3月です
 年度末の今月、仕事が忙しいのに読みたい本が続々発売されます。その中でも一番の楽しみは伊坂幸太郎さんの「サブマリン」(講談社)です。あの「チルドレン」の続編だそうです。吉田修一さんの「橋を渡る」(文藝春秋)と万城目学さんの「バベル八朔」(角川書店)も気になります。続編ということでは坂木司さんの「アンと青春」(光文社)も忘れず読みたいところです。そうそう、荻原浩さんの短編集「海の見える理髪店」(集英社)も落としてはいけません。
 昨日発表されたアカデミー賞ですが、既に公開されているものを除き、作品賞、主演男優賞、主演女優賞を受賞した作品は公開は4月。3月は春休みということもあって、お子様映画が多いのですが、その中では、まずはリーマンショックを舞台にした「マネー・ショート 華麗なる大逆転」を。アカデミー賞では脚色賞の受賞にとどまりましたが、出演者がクリスチャン・ベイル、ライアン・ゴズリング、スティーブ・カレル、そしてブラッド・ピットと豪華です。俳優を観に行くだけでもいいかなという作品です。引退した名探偵ホームズが93歳にして未解決事件の謎を解く「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」もおもしろそうです。「僕だけのいない街」は、僕が唯一買っている漫画が原作になっていますが、原作はまだ連載中です。果たして、映画のラストはどう決着をつけるのか、大いに気になります。あとは、小池真理子さんの小説が原作の学園紛争の激しかった時代を背景に描かれた「無伴奏」も気になるところです。
 舞台は今月は2本。キャラメルボックスのクロノスシリーズ「きみがいた時間 ぼくのいく時間」と新作の「フォーゲット・ミー・ノット」です。タイムトラベルもののクロノスシリーズは大好きな作品です。新作がどんなクロノスシリーズとなっているのか、これは楽しみですね。
 今日、最高裁でいわゆる認知症訴訟に対する画期的な判決が出ました。認知症の人が起こした鉄道事故に対し、鉄道会社が相続人に鉄道事故に伴う振り替え輸送費や払い戻し費用を請求した訴訟ですが、相続人に支払い義務を認めた地裁、高裁判決に対し最高裁は高裁判決を破棄し、JR側敗訴の判決を下しました。争点は認知症高齢者を介護する家族の監督義務でしたが、判決は、監督義務者に当たるかどうかは「同居の有無や問題行動の有無、介護の実態を総合考慮して、責任を問うのが相当といえるか、公平の見地から判断すべきだ」と指摘し、今回のケースでは妻、息子には監督義務はないとしました。認知症の人が増加していく中で、介護に人的、経済的に余裕のある家族ならともかく、何でも家族が責任を負うというのは、特に鉄道事故だと損害賠償額は膨大なものになりますし、やはり厳しすぎる気がします。