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身辺雑記(2015年6月)

2015年6月28日(日)
朝から美術館へ
 今日は地元の県立美術館で開催中の特別展「印象派の故郷 ノルマンディー展」を観に行ってきました。歳を取ると、日曜日といいながらも朝早く目が覚めてしまい、そのためもあって美術館には開館と同時に入場。特別展の入場も1番目で、そのあとなかなか入場がなかったので、展示会場で1人で静かに絵に見入っていました。モネやクールベという有名画家の作品もありましたが、ほとんどは僕には初見の画家の作品ばかり。その中で、昨年、三菱一号館美術館で展示会が開催されたフェリックス・ヴァロットンの作品が2点展示されていたのは嬉しかったです。
 今年、人間ドックで眼圧が高いと診断されて眼科に通院しているのですが、そこで緑内障の予防のために処方してもらっている目薬が副作用としてまつげが伸びたり、目の下に隈ができるので、つけた後は顔を洗った方がいいと主治医から言われています。昨日、その目薬の話になって、主治医の話ではまつげが伸びるという副作用から、頭につければ髪が生えるのではないかと、研究が始まっているそうです。成功すればはげ頭の人には朗報です。僕もちょっと気になる部分があるので、試してみようかなあ(笑)
 図書館から畑野智美さんの南部芸能事務所シリーズ第3弾「春の嵐」、朱川湊人さん「今日からは愛の人」、井上荒野さん「リストランテ アモーレ」、平安寿子さん「オバさんになっても抱きしめたい」を借りてきました。今夜はまずは畑野智美さんから読書です。
2015年6月27日(土)
「ストレイヤーズ・クロニクル」観てきました
 朝から今日から公開の岡田将生さん主演の「ストレイヤーズ・クロニクル」を観に行ってきました。本多孝好さん原作の同名小説の映画化です。本多さんには珍しいアクションもあるSFストーリーです。特殊な能力を持って生まれてきた少年少女たちのあまりに悲しい物語。3分冊に分かれていた小説を2時間の映画にしているので、小説ほど彼らの苦しみが描き切れていないのは無理ないところですが、それでも小説を読んで内容を知っている者としては、戦いながら静かに命の火を消していくシーンにグッときてしまいました。ラストは原作とは違いました。映画の方が過激ですね。アゲハの女性陣が住むアパートの隣に住む男子大学生は原作と異なって映画ではストーリーにまったく関係ありませんが、エンドロールで映された一場面はちょっと良かったですね。
 6月もついに最終週です。早いですねえ。ついこの間お正月を過ごしたばかりと思ったら、もう1年の半分が過ぎました。月、火で仕事が一段落するので、できれば水曜日は休んで東京へ「画鬼暁斎」展を観に行きたいのですが・・・。
  初めてはらだみずきさんの本を読みました。「ムーンリバーズを忘れない」(角川春樹事務所)です。弱小サッカークラブでボランティアのコーチをする中年男を描いた作品です。おなじみのパターンの作品でしたが、こういうストーリーには弱いです。予定調和のストーリーですが、感動してしまいました。オススメです。
2015年6月22日(月)
「マッドマックス」観てきました
 今週はTOHOシネマズの会員は1100円で観ることができるということで、月曜日にもかかわらず、仕事帰りに映画館に寄ってきました。
 観てきたのは「マッドマックス」。第1作目が公開された時はまだ大学生でしたが、今のようなCGではない、車のクラッシュシーンや人がバイクから投げ出されるシーンには度肝を抜かれたものです。今回マックスを演じるのは、トム・ハーディー。でも、主人公のトム・ハーディー以上に目立ったのは、フュリオサを演じたシャーリーズ・セロンです。「マッドマックス」という題名ですが、フュリオサが主人公と言っていいくらいの大活躍です。派手なクラッシュシーン満載で汗臭い男性映画と思いますが、おばあちゃんたちの活躍もあり、女性が中心の映画です。女性の皆さん、目をつむるシーンも多いと思いますが、是非ごらんください。
 マックスが格好良かったのは、フィリオサを称える大観衆の中を去って行くラストシーンでしたね。あの場面を見て、マイケル・パレとダイアン・レインの「ストリート・オブ・ファイヤー」のラストシーンを思い出しました。
  先日の芥川賞・直木賞候補作発表の際に、読んだ本がないので思い入れがないと書いたのですが、勘違いしていました。西川美和さんの「永い言い訳」は図書館で借りて読んでいました。これは僕としてはオススメです。この作品が受賞してもおかしくないかなあと思います。7月16日の発表が楽しみですね。
2015年6月21日(日)
父の日です
  昨夜は一日早い父の日プレゼントで、この4月に就職した娘が自分の初ボーナスで食事をご馳走してくれ、今日は息子夫婦からポロシャツがプレゼントで届きました。気が利かない息子が考えたのではなく、たぶんお嫁さんが選んでくれたのでしょうけど。とにかく、嬉しい土・日を過ごすことができました。
 東野圭吾さんの「禁断の魔術」(文春文庫)読了。2012年10月刊行のガリレオシリーズ第8弾の「禁断の魔術」中の「猛射つ」を大幅に加筆・改稿したものです。ストーリーの流れは同じですが、湯川が事件の鍵を握る少年のことを知らないと言うなど、かなりストーリーに関わる大幅な加筆がなされています。特に題名に関わる、科学技術は“禁断の魔術”となることがあると湯川が語る場面は元とはかなり違う場面になっています。ラストで湯川はしばらくニューヨークに出かけることになりますが、早く次作を期待したいですね。
2015年6月19日(金)
第153回芥川賞・直木賞候補作発表
 第153回芥川賞・直木賞の候補作が発表されました。話題は何と言ってもピースの又吉直樹さんの「火花」が芥川賞の候補作に選ばれたことですね。先頃の三島由紀夫賞は受賞を逃しましたが、今回はどうなるでしょうか。常連の島本理生さんや羽田圭介さんがいるから難しいかな。
 直木賞は今回は読んだ本はないので、思い入れがありません。山本周五郎賞を受賞した柚木麻子さんの「ナイルパーチの女子会」(文藝春秋)が文藝春秋からの刊行でもあるし最有力でしょうか。それとも、山本賞を受賞した作品は逆に避けられるでしょうか。個人的には今年生誕300年で注目を浴びている江戸時代の画家・伊藤若冲を描いた澤田瞳子さんの「若冲」(文藝春秋)が気になるところです。 
2015年6月16日(火)
時をかける少女
 トップページのキャラメルボックス公演情報が「時をかける少女」に変わりました。筒井康隆さん原作であり、あの“伝説の”NHK少年ドラマシリーズ記念すべき第1作ということで僕たちの年代には忘れられない作品です。今でも覚えている主人公の名前、芳山和子とケン・ソゴル。城達也さんの語りで始まり、流れてくるあの音楽はいまだに耳の奥に残っています。今回の舞台化では、筒井康隆さんの原作のその後を芳山和子の姪っ子を主人公に描くようです。仲里依紗さん主演の映画は芳山和子の娘が主人公でしたが、今度は姪っ子。どんな話になるのでしょうか。東京公演の千秋楽に観に行く予定です。キャラメルボックスお得意のタイムトラベルものですし、楽しみです。そうそう、近江谷太朗さんが出演するのも嬉しいですね。
 会社帰りに寄った本屋さんで松尾由美さんの「ハートブレイク・レストランふたたび」を発見。幽霊のおばあちゃんが謎を解くシリーズ第2弾です。さっそく購入しました。 
2015年6月14日(日)
一人暮らしを満喫
  この土・日は妻と娘が実家に帰っていたので、一人暮らしを満喫していました。先週東京に遊びに行ってきたので、今週は出歩かずに家で図書館の貸出期限が迫っていた本を読み終えたり、庭木に水やりしたりと、のんびりと過ごした2日間でした。
 実がなればいいなと期待している我が家のオリーブとレモンとコーヒーの木。今日もせっせと水やりをしました。購入したばかりで花が咲いたオリーブの木でしたが、やはり受粉は無理だったようで、実がなるのは来年に期待です。レモンの木は、実が少しずつ大きくなってきたので、今年はこのままだといくつか収穫(というのも大げさですが)できそうです。植え替えたことで何年かぶりに花芽が出てきたコーヒーの木でしたが、あまりに毎日咲かないか、咲かないかと見過ぎたせいでもないでしょうが、一番大きかった花芽は、咲くことなく、とぼれ落ちてしまいました。あといくつか花芽が残っていますが、一つでも咲いてくれればいいのですが。
 中島京子さんの「長いお別れ」、湊かなえさんの「リバース」読了。前者は認知症になった夫を取り巻く妻と3人の子どもたちを描いていく作品です。認知症の家族の介護は妻の仕事柄本当に大変だと思いますが、中島さんはそんな心挫けるような介護生活をユーモアに溢れた文章で語っていきます。これはオススメです。
 後者は、図書館で借りるのには1年以上待たなければならないという状況で、結局購入しました。湊さんの人気は凄いですよね。物語としては脅迫の動機となるべき事件が語られるところで、ラストの落としどころは予想が付いてしまいました。残念ながらオススメとまではいきません。
 
2015年6月10日(水)
カッコウの鳴き声が
 このところ天気のいい日の朝はカッコウの鳴き声で目が覚めます。いったいどうして、こんな森や林のないところにやってきたのか不思議です。周囲に大きな木もないのにどこに止まって鳴いているのか、姿が見えません。でもあの鳴き声で気分的に清々しい朝を迎えています。夜は裏の田圃のカエルの大合唱です。ボスみたいなカエルが鳴き出すと、子分たちが一斉に鳴き始めます。この場所に引っ越してきた時はうるさくて眠ることができなかったのですが、今では子守歌代わりでまったく気にならなくなりました。慣れというのはおそろしい。
 東野圭吾さんの「禁断の魔術」の文庫版が発売になりました。とはいっても、この「禁断の魔術」はハードカヴァーに収録されていた「猛射つ」を大幅に加筆・改稿したものだそうです。ハードカヴァー版を本棚から取り出して比べてみましたが、書き出しだけみても、文庫版ではハードカヴァー版の書き出しの前に6ページほどの加筆がなされています。これはもう一度読まないわけにはいかないですね。 
2015年6月9日(火)
梅雨入りです
  いよいよ梅雨入りとなり、今日も雨模様の一日でした。これからジメジメした日が続くと思うとイヤですね。
 図書館に予約していた本がいっきに5冊きたので、これからせっせと読書です。まずは乾緑郎さんの「思い出は満たされないまま」(集英社)に取りかかります。そのあとは今野敏さんの「マインド」(中央公論新社)、中島京子さんの「長いお別れ」(文藝春秋)と続きます。
 久しぶりに「ダ・ヴィンチ 7月号」を買いました。「火花」がベストセラーとなっている又吉直樹さんの特集です。本当に彼はすごいですよね。ただのお笑い芸人と思っていたのに、「火花」は三島由紀夫賞の候補作になってしまうのですから。図書館の予約もものすごくて、1年待たないと予約の順番が回ってこないほどの人気ぶりです。さて、のんびり読ませてもらいましょうか。
2015年6月6日(土)
キャラメルボックス「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」
  今日は池袋のサンシャイン劇場へキャラメルボックスの公演「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」を観に行ってきました。
 予定では公演は夜だったので、その前に東京国立博物館で開催中の「鳥獣戯画展」の後期展示を観に行くつもりだったのですが、相変わらずの大混雑で、もう3時間4時間待って観る気力がなく断念、代わりに公演までの時間、映画を2本ハシゴしてきました。ジョージ・クルーニー主演の「トゥモローランド」と生田斗真くん、戸田恵梨香さん主演の「予告犯」です。さすがに地元と異なって東京の映画館の入場者はすごいですねえ。新宿ピカデリーで観た「トゥモローランド」はほぼ満席でしたし、TOHOシネマズ新宿で観た「予告犯」は400人収容のスクリーンが満席という大盛況です。前者はディズニーものですし、後者はインターネットを題材にしていますから、人を呼びやすい材料がそろっていたといえるでしょうけど、それにしてもすごいです。
 2本とも内容はといえば、オススメとまでは行かなかったというのが正直な感想です。「トゥモローランド」は、何と言っても謎の少女アテナ役のラフィー・キャシデイの印象ばかりが強かったし、「予告犯」は、社会問題化しているブラック企業やニートの問題を取り扱いながら、結局彼らの目的はそれとは関係なくちょっと肩透かし気味でした。ただ、退屈で眠くなるということはなく、2時間大丈夫でしたよ。
 「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」は、簡単に言ってしまえばゴーストもの。キャラメルボックスといえば「クロノス」等のタイムトラベルものが大好きですが、ゴーストものも僕が大好きなジャンル。今回で4回目の公演だそうです。8年前の前回の公演には娘を連れて行ったのですが、今回は寂しく1人での観劇です。この公演は、主役の高梨ほしみ役を演じた原田樹里さんの熱演なしでは語れませんね。以前から笑顔の素敵な女優さんだと思っていましたが、もちろん今回もその笑顔は健在でしたが、それ以上に力の入った演技、見事でした。前回観たのでストーリーは知っていましたが、今回も感動させてもらいました。さて、次はいよいよ8月の「時をかける少女」です。
2015年6月2日(火)
タクシーの運転手さん
 中村文則さんの「あなたが消えた夜に」(毎日新聞出版)を読む予定を変更して読んでいた横関大さんの「スマイルメイカー」(講談社)読了。タクシー運転手を主人公にした作品です。ある仕掛けがあっておもしろく読みました。
 タクシーの運転手といえば、まったく無口の人か反対にやたらと乗客に話しかけてくる人がいますが、僕自身は話しかけてほしくないというのが正直な気持ちです。なぜって、タクシーに乗るのは仕事や飲み会で遅くなって帰るバスがなくなったときくらいで、そんな疲れた状態の時にいちいち受け答えをするのは面倒くさいです。運転手さんの話に仕方なく相づちをうつだけなのに、空気を読んでくれなくて、かまわず話しまくる運転手さんもいます。観光地のタクシーでこちらからいろいろ聞くのにブスッとしているのは困りますが、お客が話しかけない限りは黙っていてほしいというのが本音です。
2015年6月1日(月)
衣替えです
 6月となり衣替えですが、このところクール・ビズの時機が早まっているし、すでに毎日30度を超える暑い日が続いて上着も脱いでいるので、衣替えという感じはしません。そろそろ次は梅雨の季節がやってきますね。
 今月の購入予定本は、辻村深月さんの「朝が来る」(文藝春秋)、畑野智美さんの南部芸能事務所シリーズ第3弾の「春の嵐」(講談社)、そして伊坂幸太郎さんの文庫オリジナル「ジャイロスコープ」(新潮文庫)くらいでしょうか。そうそう、東野圭吾さんのガリレオシリーズ「禁断の魔術」(文春文庫)が長編化されて文庫オリジナルで発売されますので、これも気になります。
 映画は、まずは何と言ってもアカデミー主題歌賞を受賞したマーティン・ルーサー・キング・Jr.=キング牧師を描いた「グローリー」が一番です。ただ、地元では公開予定がないのでどうしようか思案中です。それとまったくジャンルの異なる「マッドマックス 怒りのデス・ロード」も観に行きます。大学時代に仲の良かった友人が当時公開された「マッドマックス」に心酔して、何度その映画の話を聞かされたことか。今頃彼は何をしているのでしょう。彼は、この映画を観に行くのかなあ。
 ジュリアン・ムーアが認知症になった女性を演じ、アカデミー賞主演女優賞を受賞した「アリスのままで」は、地元のミニシアターで夏に遅れて公開される予定なので、そのときに観に行く予定です。あとは「ハンガーゲーム」最終章2部作の前編と「トゥモローランド」も観に行きたいなあ。