身辺雑記トップへ

身辺雑記(2015年4月)

2015年4月30日(木)
伊坂幸太郎「あるキング」発売
  オンライン書店に注文しておいた伊坂幸太郎さんの「あるキング」(新潮文庫)が届きました。本の中にはデビュー15周年記念の特別掌編「書店にまつわる小噺あるいは、教訓の得られない例話」と最新刊の3ヶ月連続刊行の紹介が。それによると、6月はエッセイ20編、掌編2編を追加した「3652」の文庫化、7月は初の文庫オリジナル短編集「ジャイロスコープ」が刊行されるそうです。伊坂ファンには楽しみが増えました。今回の「あるキング」も雑誌版、単行本版、文庫版を合本した完全版と言うことで読み応え十分です。
 さて、明日1日頑張ればゴールデンウィーク5連休です。予定はないのですが、せめてどこかに緑を見に行きたいなあ。
2015年4月29日(水)
ゴールデンウィークが始まりました
 ゴールデンウィークが始まりました。今日は身の回りの片付けをしようと、思いついたのがコーヒーの木の植え替え。双葉からようやく葉が出てきた頃から育てているコーヒーの木ですが、今では僕の身長より高くなってリビングの一角を占めています。ただ、根詰まりのせいか、葉がどんどん落ちてしまって、貧相な形になってしまいました。
  ホームセンターに行って、ひとまわり大きめの鉢と観葉植物用の土を買い、さあ植え替え開始です。まず家の外に出して葉っぱに積もっているほこりを払います。おかげで葉っぱの緑が映えるようになりました。次に古い鉢から木を引き抜いて新しい鉢へ。さすがにここまで大きくなり、根には土がついているので重いです。根から古い土を落とし、伸びすぎた根を少しカットし(要領がわからないのでかなりカットしてしまったけど、水を吸い上げてくれるか今になってちょっと心配。)、新しい鉢へ新しい土を入れながら植えていきます。そうそう、鉢底には軽石のような鉢底用の土(?)を入れました。葉の少なくなっていた枝を剪定して、水をたっぷりやって完成です。ここ数年、花が咲かなくなってしまったけど、今年はどうかなあ。
 ホームセンターでオリーブの木を見つけ、つい買ってしまいました。オリーブの木はほとんどの種が自家結実性がないと聞いていたので、違う種類を2本。オリーブの実がなるまで、この大きさだと4、5年はかかるようです。実がいつなるのか、こちらも楽しみです。
 ジェフリー・ディーヴァーの「限界点」(文藝春秋)読了。リンカーン・ライム、キャスリン・ダンスの登場するシリーズとは違いますが、主人公コルティは新たなシリーズもののキャラクターになってくれると嬉しいのですが。
2015年4月25日(土)
「寄生獣 完結編」観に行ってきました
  昨日、さんざん東京を歩き回って、遅く帰ってきて疲れているにもかかわらず、今朝は早起きして、今日から公開の「寄生獣 完結編」の初回を観に行ってきました。妻からは呆れられましたが(自分でもそう思います)、観たいと思うと不思議に目が覚めてしまいます。完結編はオススメです。いろいろ考えさせるところもあって前編よりずっとおもしろかったです。
 中断していた北村薫さんの「太宰治の辞書」を改めて最初から読み直しました。シリーズファンとしては待ちに待った新作ですが、円紫さんの登場シーンが少なかったのはファンには物足りなかったなあ。でも、17年ぶりの新作、堪能しました。
 ゴールデンウィークを前に予約本の用意ができたとの連絡に図書館に借りに行ってきました。ジェフリー・ディーヴァーのノン・シリーズの「限界点」、「このミステリーがすごい!」大賞の受賞作である降田天さん(女性二人のコンビ名だそうです)の「女王はかえらない」、小路幸也さんの「札幌アンダーソング間奏曲」、柚月裕子さんの「パレートの誤算」の4冊です。購入した小路幸也さんの東京バンドワゴンシリーズの新作も読みたいし、ゴールデンウィークは読書週間になるかな。
2015年4月24日(金)
「マグリット展」と「ルーヴル美術館展」ほか
  今日は休みを取って東京へ。国立新美術館で開催している「マグリット展」と「ルーヴル美術館展」を観てきました。
 「マグリット展」は開館とともに入場したので、それほどの混雑もなくゆっくりと鑑賞することができました。マグリットという画家は昨年までまったく知らなかったのですが、昨年パナソニック汐留ミュージアムで開催された「キリコ展」を観に行った際、ショップにあったマグリットのポストカードに目がとまったのが最初でした。不思議な“マグリット・ワールド”を堪能しました。
 一方、「ルーヴル美術館展」は、やっぱりネームバリューでしょうか。平日にもかかわらず、大勢の入場客があって混雑していました。こちらの目玉は、初来日のフェルメールの「天文学者」。同じフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が来日した時は、大混雑でゆっくり観ることができなかったので、今日も覚悟していったのですが、それほどでもなく、足を止めてゆっくり鑑賞することができました。今回の展覧会はヨーロッパ風俗画の展開をルーヴル美術館の収蔵画から観るというテーマのものだったのですが、知っている画家はレンブラント、コローなどわずかでした。
 展覧会の後は、先週開館したばかりの「TOHOシネマズ新宿」で今年のアカデミー賞助演男優賞を獲得した「セッション」を観てきました。ゴジラの頭がビルの上に乗っていることで話題になりましたが、ゴジラよりビルの方がずっと高くて、それほどの驚き感はなかったです。入場したスクリーンも、ちょっと豪華なプレミアムボックスシートが設置されていましたが、まあ普通のシネコンと変わりないかなあという印象です。やっぱりIWAXに入ってみなければわかりませんね。
 「セッション」は、今までに観た今年のアカデミー賞受賞作の中では、僕の評価としては一番。作品賞は「バードマン」よりこちらでも良かったのでは。感想はまた後日に。
 せっかく東京に来たのだからと、「セッション」のあとは銀座に向かって「シネスイッチ銀座」で「パレードへようこそ」を観てきました。イギリスの炭鉱ストの際にゲイたちが支援をしたという実際にあった話を映画化したものです。笑える話と思ったら、感動させてもらいました。これまた、感想は後日。
 万歩計を見たら、今日一日で8キロ以上歩いていました。さすがに疲れましたねえ。
2015年4月20日(月)
ゴールデンウィーク直前
 今週頑張れば、いよいよ来週からはゴールデンウィークに突入です。29日の昭和の日が週のちょうど半ばのため、連休は5月2日からの5連休のみ。ただ、ゴールデンウィークで混雑する前に、今週の金曜日に休みを取って国立新美術館で開催中の「マグリット展」と「ルーヴル美術館展」を観に行く予定です。ついでに、うまく時間が合えば、今年のアカデミー賞で助演男優賞をはじめ3部門を受賞した「セッション」をコマ劇場跡地に先週オープンした「TOHOシネマズ新宿」に観に行ってこようかなと思っています。一足先に飛行機の中で観た娘が言うには、オススメだとのこと。助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズの演技が見物です。
 現在、図書館から借りている須賀しのぶさんの「革命前夜」読書中です。
2015年4月14日(火)
雨模様の日が続きます
 このところ雨模様の寒い日が続きます。部屋の中では相変わらずストーブが必要ですし、出歩くにもコートが必要なくらいです。暖かくなったり寒くなったりで、僕の職場でもそうですが、体調を崩す人が多いようです。明日もまだ雨が残るようです。早く春らしいぽかぽかとした陽気になってほしいなあ。
 春といえば、子どもの頃はレンゲ畑に寝転がって大空をぼけ~と眺めているのが好きだったのですが、今ではレンゲ畑も近所から姿を消してしまいました。というより、畑自体がなくなったんですね。以前は家の近くでもセリを取って食べることができたのですが、それも遙か昔のこととなりました。
 月村了衛さんの「槐」読了。手に汗握る展開でいっきに読了しましたが、中学生が主人公の割には、凄惨な描写が多い作品でした。次は朱野帰子さんの「真壁家の相続」に取りかかります。
2015年4月12日(日)
「ソロモンの偽証 後篇・裁判」と「バードマン」
 この週末は、映画を2本、「ソロモンの偽証 後篇・裁判」と「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を観に行ってきました。
 「ソロモンの偽証 後篇・裁判」は、やはり前篇の時にも感じましたが、原作の三分冊に分かれた物語を前・後篇にしたとはいえ、4時間半の上映時間の中では原作の面白さは描き切れていなかった感があります。内容はともかく、一番違和感があったのは、ネタバレになるので詳しくは書きませんが、裁判の中で自分自身をあれほどまでに糾弾した生徒が、閉廷後あの笑顔はなかったのかなあという気がします。
 前・後篇通して、主役を演じた藤野涼子さんには拍手です。まったくの演技が素人なのに、顔に似合わない低音で落ち着いた演技をしていました。美人女優とはいかないでしょうけど、これから大成してほしいです。
 残念だったのは、死んだ柏木卓也の人となりがあまり描かれていなかったことです。原作では卓也の兄でさえ恐ろしい弟だと感じ、被告の大出さえ不気味なやつだと思っていたのに、映画ではその当たりは描かれていません。
 「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」は、今年2月のアカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞の4部門を受賞した作品です。かつて「バードマン」というスーパーヒーロー映画で主役を務め、一躍世界的スターとなったが今は落ちぶれた役者リーガンを、あの「バットマン」の主役を演じたマイケル・キートンが演じているのですから、企画からして評判を呼ぶのはもっともですが、アカデミー賞作品賞まで受賞するとは。僕の年老いた頭では、「オウム真理教か!?」と思った始まりから最後の病院の窓から姿を消すところまで、正直のところ、何を言わんとしているのかわかりませんでした。結局、企画の勝利ではないのかなあ。
 図書館に予約しておいた本が用意できたとの連絡があり、取りに行ってきました。昨年は通勤途上に図書館があったので帰宅途中で寄れば良かったのですが、勤務場所が変わって、図書館から遠くになってしまったので不便です。月村了衛さんの「槐」、京極夏彦さんの「鬼談」、朱野帰子さんの「真壁家の相続」の4冊を受け取ってきました。今夜からまず月村了衛さんの「槐」から読み始めます。
2015年4月8日(水)
冬に逆戻り
 今日はとんでもなく寒かったですねえ。コートを着なくてはいられない寒さで、同じ職場の中には家を出るときには雪が降っていたという人もいました。4月とは思えない寒さで、手が霜焼けになりそうです。
 今月末に伊坂幸太郎さんの「あるキング」が新潮文庫から刊行されますが、新潮社のHPによると『群像劇の手法で王を描いた雑誌版。シェイクスピアを軸に寓話的色彩を強めた単行本版。伊坂ユーモアたっぷりの文庫版。同じ物語でありながら、異なる読み味の三篇をすべて収録した「完全版」』だそうです。伊坂作品では文庫版が単行本と異なる部分があるのはよくあることですが、雑誌版、単行本版、文庫版の3つが収録されるとは、ファンとしては嬉しいですね。さっそく注文です。
2015年4月7日(火)
読書が進まず
 4月から新しい職場に移り、慣れないせいか疲れがいつも以上に出て、帰宅してからゆっくり読書をする気力がありません。読み始めた北村薫さんの「太宰治の辞書」も、なかなか円紫さんが出てこないまま、いったん断念。今は返却期限が迫っている図書館から借りた畑野智美さんの「夏のおわりのハル」を読書中です。
 映画は最近「ジヌよさらば」と「エイプリルフールズ」を観ました。どちらも日本映画で難しいことを考えずに笑える映画です。両方ともひとときのストレス解消にはもってこいでした。「エイプリルフールズ」は脚本がテレビドラマ「リーガルハイ」の古沢良太さんに加え、岡田将生くん、生瀬勝久さん、小池栄子さん、矢野聖人くんという「リーガルハイ」の出演者が多く出演していることもあって、「リーガルハイ」を思い起こすギャグもあるなど、遊び心も満載。ファンとしては楽しい作品に仕上がっています。それにしても松坂桃李くんがいつもの二枚目のイメージを壊す役どころですが、思い切りましたねえ。
2015年4月4日(土)
義父の一周忌
  今日は義父の一周忌。お寺で法要を終えてから家族で昼食をとるために某ホテルに行ったところ、片岡鶴太郎さんを見かけました。今日はこちらでは“信玄公祭り”が開催されたのですが、信玄公役として参加するため、山梨に来ていたようです。小柄でしたが、鍛えているのかスラッとした体型で、眼光も鋭かったですね。鶴太郎さんが昨夜の地元テレビのインタビューで、「僕は晴れ男だから明日の天気は大丈夫ですよ」と言っていたのですが、そのとおりに今日は晴れとまではいきませんでしたが、雨は降らずに武田24将の軍団行列もスムーズに行われたようです。武田信玄と言えば、山梨県の英雄。上洛に際し、三方原で徳川家康を一掃しており、病気になることがなければ天下を取ったのではないかと思っている県民も多いのではないでしょうか。
 北村薫さんの“私と円紫さんシリーズ”の17年ぶりの最新作「太宰治の辞書」(新潮社)を読み始めます。今までの東京創元社から新潮社に発行元が変わっています。“私”も既に中学生の男の子がいる歳になったんですねえ。
2015年4月1日(水)
4月になりました
 今日から新しい職場へ出勤です。関係先への挨拶回りで1日が終わりましたが、疲れました。やはり、最初は気を遣います。明日からは本格的に仕事が始まります。若い頃いた職場ですが、もうすっかりやり方も変わり、また一から勉強です。歳を取ると新しいことを覚えるのは疲れますねぇ(笑)
 現在、図書館から借りてきた朱川湊人さんの「無限のビィ」(徳間書店)読書中。650ページを超える大部ですが、今やっと3分の1ほどまで読み進みました。舞台は朱川さんお得意の昭和40年代。読んでいて自分が子どもの頃だった情景が目に浮かんできますが、ストーリーはノスタルジックな感じよりホラー系の内容です。さて、先生に乗り移っている物の正体は何なのか、超能力を使うことができる少年はいったい何者なのか、昔の少年ドラマシリーズを読んでいるようで、なかなかおもしろいです。
 今月の読書は、毎年4月に恒例の小路幸也さんの東京バンドワゴンシリーズ第10弾、「ヒア・カムズ・ザ・サン」(集英社)と大倉崇裕さんの福家警部補シリーズ最新作「福家警部補の追及」(東京創元社)の2冊です。映画は何はともあれ「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」は絶対観に行きたいです。「ソロモンの偽証 後篇・裁判」と「寄生獣 完結編」も観に行く予定です。あとは気分次第ですね。