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身辺雑記(2015年3月)

2015年3月30日(月)
人事異動です
 人事異動で4月から新しい職場に異動となることになり、このところ異動の準備でバタバタした毎日を送っています。慣れるまでは当分のんびり読書というわけにはいかないかもしれません。図書館から借りていた本はこの土・日で読み終えて昨日図書館に返却しました。職場が図書館から離れるので、帰る途中で図書館に寄るということもできなくなります。ちょっと寂しいですねえ。
 以前TBSテレビの“王様のブランチ”の映画コーナーを担当するLiLiCoさんが絶賛していた「おみおくりの作法」を観に行ってきました。東京で公開になってから2ヶ月、ようやく地元のミニシアターで公開されました。こんな田舎で上演を決定した興行主に拍手です。本当に地味な映画で、上映開始早々はうっかり眠くなってしまいそうでしたが、ラストの予想外の展開に思わず涙がこぼれそうになってしまいました。
2015年3月23日(月)
昨日は東京へ
 昨夜は疲れて早寝してしまったので、一日遅れの日曜日の日記です。
 昨日は朝早くから東京へ。目的は池袋のサンシャイン劇場での劇団キャラメルボックスの「クロノス」の公演を観に行くことだったのですが、せっかく東京へ行くのなら地元で公開されない映画も観ようと、まずは観劇の前に有楽町へ。
 駅前のイトシア4Fにある「ヒューマントラストシネマ有楽町」で公開中の「パリよ、永遠に」を観ました。定員70人弱という小さなスクリーンでしたが、映画の内容もあってか、半分ほど入った観客は年配客ばかりでした。第二次世界大戦中、連合国がパリに侵攻してくる前夜、ヒトラーの命令によりパリの街を爆破しようとするドイツ軍将軍と、それを阻止しようと将軍を説得するスウェーデン総領事を描きます。実話に基づくストーリーで、舞台化もされ、映画では舞台で主人公を演じた二人がそのまま演じているそうです。今現在、凱旋門やエッフェル塔が残っているのは、二人のおかげというわけですが、予想していた感動の物語とは違います。
 妻子を人質に取られているので命令に背くわけにはいかないという将軍を総領事はあることで説得するのですが・・・。将軍が哀れです。そんな綺麗事ばかり言っていられないのが戦争ですけど。エンドロールで戦後の二人の様子が語られますが、―歩間違えばあれはないことになったかもしれません。

 映画の後は劇団キャラメルボックスの「クロノス」へ。千秋楽とあって会場は満席。いつもどおり若い女性が多い中でおじさん一人は肩身が狭いです。初めてキャラメルボックスを観たのが10年前の「クロノス」の初演のときでした。今回主役の二人は前回の菅野良一さんと岡内美喜子さんから、畑中智行さんと実川貴美子さんに変わっていますが、感動は同じ。前回、娘と観に行ったときは泣かされたのですが、今回おじさん―人が泣くのは恥ずかしいと我慢していたのに、結局涙をこらえきれませんでした。
 終演後は次回公演の「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」の予告編が舞台で演じられた後、サプライズが。突然、どこかで聞いたことのある声が聞こえてきたと思ったら、近江谷太朗さんが登場。更に驚いたのはサマーツアーの題目が近江谷さんから筒井康隆さんの「時をかける少女」と発表されたこと。会場はものすごいどよめきでした。僕の年代の人にとっては「時をかける少女」は、その題名よりもNHK少年ドラマシリーズでドラマ化されたときの「タイムトラベラー」の方が心に残っています。いやぁ~楽しみですねぇ。主人公の芳山和子は誰が演じるのでしょう。ケン・ソゴルは誰?と、今から気になります。それに、そもそも近江谷さんは誰を演じるのでしょう。夏の公演はチケット争奪戦が厳しいかなぁ。

 観劇後は三菱一号館美術館で開催中の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」を観に行く予定でいたのですが、駅でサントリー美術館で「若冲と蕪村」展を開催していることを知り、変更して六本木の東京ミッドタウンヘ。若冲は先日京都に行った際に、晩年に隠遁していた「石峰寺」の五百羅漢像を観ていたので、ちょっと気になっていました。五百羅漢像みたいに素朴な絵ばかりと思っていたのですが、違いましたね。図録を買いたかったのですが、3000円と高額だったので断念しました。日曜日の夕方でしたが、混雑していなかったので、じっくりと見学することができました。たまには日本画を観るのもいいものです。
 強行日程で、さすがに疲れました。次回の東京は、国立新美術館で開催中の「ルーヴル美術館展」と25日から開催の「マグリット展」の梯子です。
2015年3月22日(日)
今日は東京へ
 今日は朝から東京へ。一番の目的は池袋のサンシャイン劇場での劇団キャラメルボックスの「クロノス」の公演を観ることにあったのですが、せっかく東京に行くのだからと、観劇の前に有楽町の「ヒューマントラストシネマ有楽町」で上映している映画「パリよ、永遠に」を観て、観劇の後は六本木・東京ミッドタウンの「サントリー美術館」で開催中の「若冲と蕪村」展を観に行ってきました。今夜はもう疲れたので寝ます。3つの感想はまた後日。「クロノス」の感想は終幕後に大きなサプライズがあったのでmixiに簡単に書きましたが・・・。 
2015年3月19日(木)
「相棒」最終回
 昨夜「相棒」のシーズン13が最終回を迎えました。成宮くん演じる甲斐亨は「相棒」の舞台から退きましたが、あの退き方はどうだったでしょう。警察を辞め海外に行った寺脇康文さん演じる亀山薫、警察庁に戻った及川光博さん演じる神戸尊と比べると、さすがに前宣伝どおりの衝撃的な退場の仕方でしたが、あまりに唐突。前々から伏線が張ってあったならともかく、突然最終回でああいう状況になるのは僕的には不満足でした。だいたい、始まってすぐにストーリーの流れがわかってしまいましたし・・・。
 ともあれ、今後の焦点はシーズン14から誰が相棒になるのかというところです。初の女性相棒として広報課長をやっている仲間由紀恵さんとか、警察庁に戻った神戸尊さんが出戻りになるのかという噂もありますが、仲間さんがなるのは降格されなければダメですし、ミッチーでは新鮮味がないし、テレ朝としては新しい人を据えるのではというのが僕の予想です。織田裕二さんという噂もあるようですが、これもどうかなあ・・・。
2015年3月17日(火)
人間ドックの再検査
 先月の人間ドックで再検査となった血圧を診てもらうためにお医者さんに行ったところ、薬を飲むまではないけど、当分血圧を測って様子を見ることとなりました。さっそく血圧計を買って毎日朝晩測定です。高い!低い!と測るたびに一喜一憂です。
 もう―つ引っかかった眼圧は再度検査に行ったところ、相変わらすの高さ。緑内障にはなっていないけど予防のためということで、こちらも毎日目薬をさすこととなりました。
 いろいろと身体の機能低下が出てきて、先日読んだ平安寿子さんの「レッツゴー・ば-さん」ではないけど、まだまだ若いと思っているうちにそろそろ“プレじ-さん”です。
 図書館に予約を入れておいた本が続々と貸出可になったとの連絡が来ました。これからは年度末の人事異動の送別会も開催されるし、夜の時間がかなり削られてしまうので、2週間の貸出期間に5冊はちょっと辛いです。
2015年3月14日(土)
「有頂天家族 二代目の帰朝」読了
 「有頂天家族 二代目の帰朝」(幻冬舎)読了。三部作の第2弾です。京都の街で人間そっちのけで行われる狸と天狗の大騒ぎに思わず笑いがこみ上げてしまいます。これはおすすめです。
 続けて読み始めたのは、図書館で借りてきた平安寿子さんの「レッツゴ-・ばーさん!」(筑摩書房)です。60代に突入した主人公を描く、平さんらしい笑い満載の1冊です。
2015年3月11日(水)
東日本大震災から4年
 東日本大震災から4年がたちました。このところテレビで被災地の様子が報道されていますが、いまだに仮設住宅に住んでいる人も多く、まだまだ復興には長い道のりがあるようです。福島原発に関わる様々な問題も残ったままですしね。また、集中復興期間が過ぎ、復興財源について被災自治体は今後も国の全面支援を求めているのに対し、政府は国の厳しい財政を背景に被災自治体の一部負担を主張しているようで両者の対立が鮮明になっているようです。被災地の人たちにとっては本当の春はいつになるのでしょう。
2015年3月10日(火)
「有頂天家族 二代目の帰朝」読書中
 森見登美彦さんの「有頂天家族 二代目の帰朝」(幻冬舎)読書中。いやぁ~おもしろいです。前作以上のドタバタ騒ぎにページを繰る手が止まりません。前作から7年半待たされたことはありました。とにかく、「面白きことは良きことなり」をモットーの下鴨矢三郎はもちろん、登場人物(狸!・天狗!)たちのキャラがどれも愉快。読んでいてこれだけ笑わせてくれる作品はそうそうありません。仕事休んで読んでいたいなあ・・・というわけにもいかないけど。
 映画でその面白さを知った「深夜食堂」のDVDをレンタルしてきて観ています。今夜観た第28話「きんぴらごぼう」は、シリーズの中でも珠玉の名エピソードでした。
2015年3月8日(日)
映画「ソロモンの偽証 前篇・事件」
 宮部みゆきさん原作の同名小説の映画化「ソロモンの偽証 前篇・事件」を公開初日の昨日観に行ってきました。監督が山梨県出身で学校での撮影も県内の学校が協力しており、公開初日には相当入場者があると思ったのですが、初回の上映会にはシネコンで2番目に大きい収容力を持つスクリーンだったのにも関わらず、50人ほどの入場者。同じ上映時間帯のドラえもんには多くの入場者がありましたが、まったく足下にも及びませんでした。
 内容としては、原作が3巻の大作なので、それを2時間ほどの上映時間の中ですべて描くわけにもいかず、藤野涼子に焦点を当てた作りになっていました。そのため、小説では詳細に描かれていた野田健一も涼子の脇役と行った位置しか与えられていません。その結果、柏木卓也の死体を発見したのは健一一人ではなく、健一と涼子の二人に変更となっています。そのほか、涼子が三宅樹里が大出俊次に暴力を振るわれているのを見て見ぬふりする、そしてそれを見た卓也に偽善者と呼ばれるという場面が加えられていたり、森内先生も小説では嫌な女教師という印象しかなかったのですが、ちょっと人間性が小説とは違う感じがするなど、小説とは異なる部分があちこちに見受けられます。今回は裁判が始まるまで。1月後に後篇が上映になります。小説とどう違うのかも読んだ人の楽しみですね。
 この土・日で夏川草介さんの「神様のカルテ0」(小学館)と井上夢人さんの「the SIX ザ・シックス 」(集英社)を読了。「神様のカルテ0」は、これまでのシリーズの前日譚となっており、シリーズファンにはうれしい1作となっています。井上さんの「the SIX ザ・シックス 」は久しぶりの井上作品で期待したのですが、ラストはちょっとあっけなかったのが残念です。
2015年3月4日(水)
3月の読書と映画
 今月の読書は、なんといっても北村薫さんの17年ぶりの“円紫さんと私”シリーズの新作「太宰治の辞書」です。このシリーズが始まってから“日常の謎”という言葉を耳にするようになったとも言っていい大好きなシリーズです。前作の「朝霧」で“私”は短大を卒業し、出版社へ就職しましたが、17年後の今はどうなっているのか、大いに楽しみです。題名からすると、今回は北村さんの太宰治の蘊蓄が披露されるのかな。
 今月の映画は、アカデミー賞ノミネート作品の「博士と彼女のセオリー」、「イミテーショングーム」、そして宮部みゆきさん原作の同名小説の映画化「ソロモンの偽証」は観に行きたいですね。下旬には地元の中心街に唯一残っている映画館でミニ・シアター系の「おみおくりの作法」が始まります。TBSテレビの土曜日朝の「王様のブランチ」の映画コーナーでリリコさんが一押ししていたので、これも観に行く予定です。あとは「パリよ、永遠に」も観たいですね。
 今月は舞台も1本観ます。キャラメルボックスの「クロノス」です。梶尾真治さん原作の「クロノス・ジョウンターの伝説」の舞台化ですが、10年前に初めてキャラメルボックスを観たときの作品でした。これを観たことが、その後もキャラメルボックスを見続けるきっかけとなった作品です。今回は前作とは演じる役者さんは異なりますが、再びあの感動を味わうことができたらと期待しています。
 トマス・H・クックの「サンドリーヌ事件」読書中。
2015年3月2日(月)
ちょっと京都へ
  土曜日から1泊で妻と娘の3人で京都へ行ってきました。さすがにどっと疲れて今日は有給休暇でお休みです。
 土曜日に用事を済ませて日曜日はせっかくなので京都見物をゆっくりしてこようかと思いましたが、京都は朝から大雨と強い風。それでもと、今まで行ったことのなかった伏見稲荷大社へ行き、見所の千本鳥居をくぐってきました。あの雨の中でも観光客、それも中国人観光客の姿が圧倒的に多く、周囲は日本語よりは中国語が飛び交っており、中国の経済力を間近に見たという感じです。
 そのあとは伊藤若冲が下絵を描いて石工に作らせたという五百羅漢の石仏がある石峰寺へ。伏見稲荷から細い路地を通って向かった石峰寺には僕たち家族以外の姿がなく、伏見稲荷と違って静寂の中、雨と風の音ばかり。山道の所々に苔むし風化した五百羅漢の石仏が佇む観光地化した場所とはちょっと違う雰囲気の場所でした。その後は娘の希望で祇園へ行ったのですが、あまりの風雨でゆっくりと祇園の町並みを歩く気分にもなれず、早々帰途につきました。
  土曜日の食事はちょっと豪華に「和久傳」という店で京料理を食べましたが、1昨年息子の結婚式で食べた「美濃吉竹茂楼」の京懐石もおいしかったですが、こちらも満足。一つ一つの料理は少ないかなと思いましたが、食べ終える頃にはおなかいっぱいになりました。料理は見た目も大事だというのは京料理を見るとなるほどと思います。
 車中で芦原すなおさんの「猫とアリス」(創元推理文庫)読了。女性探偵を主人公にしたハードボイルド作品です。なかなかおもしろかったので、京都の駅ビルの三省堂でシリーズ1作目の「雪のマズルカ」を買ってしまいました。妻と娘には京都まで来て本を買うのかと飽きれられましたけど。