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身辺雑記(2012年10月)

2012年10月31日(水)
オレオレ詐欺

  ついに我が家にもオレオレ詐欺(今は振り込め詐欺でしょうか)らしき電話がかかってきました。夜かかってきた電話に妻が出たら、「○○だけど(息子の名前を言いました)、今日、会社から電話がかかってこなかった?」。息子の声ではないと思った妻がとぼけて「え?」と言ったら、気付かれたと思ったのか、急に口調を変えて「死ね!」と言って電話を切ったそうです。年寄りでもあるまいし、まだ息子の声くらいわかりますよね。まったく、バカな奴だ。それにしても、どこで息子の名前を調べたことやら。個人情報がそこらじゅうに流れているのでしょうか。

2012年10月30日(火)
やっと理解できた

  先日、誉田哲也さんの「ハング」(中公文庫)を読み終えたのですが、最後にある人物から明らかにされた、事件が起きたそもそもの理由がよくわかりませんでした。ところが、今日ネットでニュースを読んでいたら、「ハング」でその人物が説明したことをうまく悪事に利用した会社が摘発されたことが載っていました。そこで初めて、あ〜そういうことだったのかぁと、やっと理解できました。本当に世の中には頭がいい人(悪事に頭を働かせるのはまずいですけど)がいるものだなあと変に納得です。
 有栖川有栖さんの「江神二郎の洞察」(東京創元社)、七河迦南さんの「空耳の森」(東京創元社)が発売になりました。ここしばらくは、本格ミステリにどっぷり浸ることになりそうです。

2012年10月29日(月)
「64」読了

  昨日は午前中、地元の博物館で開催していた「インカ帝国展」を観に行って、帰ってきてから、横山秀夫さんの「64(ロクヨン)」を読み始めたら、おもしろくて(相変わらず語彙が乏しい!)600ページをいっき読みでした。先が早く読みたくて、ご飯と風呂の時間以外はページを繰っていて、パソコンを開くこともありませんでした。予想どおり、年末のベスト10で宮部みゆきさんの「ソロモンの偽証」とベスト1を争う作品です。

2012年10月27日(土)
「64」読み始めます

  オンライン書店に予約しておいた横山秀夫さんの「64(ロクヨン)」が届きました。久しぶりの横山さんの新作、期待ができそうです。今夜からいよいよ読み始めます。
 今、フジテレビで長沢まさみさん主演の「高校入試」が放映されています。高校入試前日と当日の2日間を中心に描くミステリです。湊かなえさんの書き下ろしの脚本ということで、期待をして観ています。僕の中では、まだ、まったく全体像が見えていません。さて、今後どういう展開になっていくのか気になります。それにしても、南沢奈央さんや中尾明慶さん演じる教師をはじめ、あんな教師がいるんですかねえ。

2012年10月24日(水)
横山秀夫「64」が発売

  東京出張の帰り、電車の時間まで、紀伊国屋書店に立ち寄りました。平台に横山秀夫さんの「64」がうず高く積まれていました。D県警シリーズの新作であり、横山さんの久しぶりの新作です。今年のベストテンのbPが確実と言われている宮部みゆきさんの「ソロモンの偽証」を脅かすのは、あとは「64」だけと巷で言われていますが、さて果たしてどうなるでしょう。
 オンライン書店から11月発売の新刊として伊坂幸太郎さんの「残り全部バケーション」(集英社)と誉田哲也さんの姫川玲子シリーズの新作「ブルーマーダー(仮)」(光文社)の発売のメールが来ました。伊坂さんの「残り〜」は、先に刊行されている伊坂さんほか6人によるアンソロジー「Reーborn はじまりの一歩」に収録されている「残り全部バケーション」をはじめとする連作短編集のようです。2冊とも楽しみですねぇ。そのほか三崎亜記さんの「逆回りのお散歩」(集英社)も期待です。

2012年10月22日(月)
「裸者と裸者」上巻読了

 打海文三さんの「裸者と裸者」(角川文庫)。文庫本を購入して5年の間積ん読ままでしたが、Tansyさんのおすすめもあって、通勤バスでの読書の候補としてちょっと読み出したら、止まらなくなってしまい、上巻をいっき読みしてしまいました。明日からは、通勤バスの中で下巻を読み始めます。
 先週末はストレス発散に何かいい映画がないかなあと思って映画館のスケジュールを観たら「アイアン・スカイ」が公開初日ということで、観に行ってきました。トンデモナイ映画でしたねえ。なにせ、月からナチスが地球征服にやってくるという映画ですから。意外に飽きることなく最後まで観ました。ただ、おバカ映画と思って観ないと楽しめませんけど(笑)。    

2012年10月15日(月)
「禁断の魔術」読了

  東野圭吾さんの「禁断の魔術」読了。「湯川が殺人を?」という帯に衝撃的な惹句が大きく載っていましたが、そういうことだったのですね。このシリーズの短編は、科学技術がトリックに使用されるところにどうしても目が向けがちですが、今回はかなり感動作に仕上がっています。おすすめです。
 TBSテレビで、先ほどまで「ダブルフェイス」というドラマを放映していました。暴力団に潜入した捜査官と、警察に潜入した暴力団員を描いた作品で、「インファナル・アフェア」という香港映画のリメイクです。オリジナルの「インファナル・アフェア」は大好きな作品ですが、今回のドラマも主たるストーリーは変更せずに、オリジナルの良さを損なうことなく作られています。今回は特に、暴力団に潜入した捜査官を演じた西島秀俊さんが良かったですねぇ。続編はWOWOWで放映だそうですが、WOWOWに加入していないウチはどうしたらいいのでしょう。ここまで見させておいて、ひどすぎる!

2012年10月14日(日)
「ソロモンの偽証 第V部 法廷」読了

  昨日は午前中に車の点検や買物などの用事を済ませ、午後から前夜から読み始めた宮部みゆきさんの「ソロモンの偽証 第V部 法廷」に取りかかりました。宮部さんのリーダビリティは凄いです。読み始めたら、この先どうなるだろうとページを繰る手が止まらず、ネットもせずに、真夜中までかかって700ページを読了。全3巻、2100ページを無事読み終えました。落としどころは予想どおりでしたが、面白かったです(語彙が少ないので、これしか言えないのですが。)。やはり、今年のbPですね。あとbPを期待できそうなのは、今月末に発売になる横山秀夫さんの「64」です。
 昨夜遅かったので、今朝はのんびり起床。今日は東野圭吾さんのガリレオシリーズ8弾「禁断の魔術」を読み始めました。短編集なので、今夜中に読み終わりそうです。

2012年10月12日(金)
「ソロモンの偽証 第V部 法廷」発売

 ようやく朝夕秋らしくなって、寒くなってきたので、上着を着て出勤するようになったのですが、昨年買ったばかりの背広のズボンのウエストがどうもキツイ。このところ気になっていたのですが、お腹周りに肉がついてしまったみたいです。昨年頑張ってスリムになったのに、油断をして運動不足の上に暴飲暴食をしてしまった結果がはっきり表れてしまいました。あ〜どうにかしないと、ズボンがはけなくなってしまう・・・
 予定どおり、今夜、オンライン書店に注文しておいた宮部みゆきさんの「ソロモンの偽証 第V部 法廷」が届きました。3部作の最終巻、今回も700ページ以上の大作です。第U部まで読んだところでは、僕としては文句なく今年のbPです。さて、学校内裁判の結果はどうなるのか、今夜から読み始めます。

2012年10月11日(木)
ノーベル文学賞発表

  ノーベル文学賞の発表がありました。期待していた村上春樹さんは残念ながら受賞ならず。中国の莫言という人が受賞しました。発表前から村上春樹さんと莫言さんとの戦いと見られており、ブックメーカーも村上さんを1位にするところと莫言さんを1位にするところに分かれていました。僅差の戦いだったということですね。村上さんはまだまだ若いですから、今後も受賞の機会はあると思います。次回に期待しましょう。
 オンライン書店に宮部みゆきさんの「ソロモンの偽証 第V部」を注文しました。早ければ明日の夜には読むことができるでしょう。いよいよ学校内裁判が始まります。結果はどうなるのか、楽しみです。

2012年10月10日(水)
「相棒」シーズン11

  「相棒」のシーズン11が始まりました。相棒となるのは成宮寛貴くん。今夜はスペシャルということで、成宮くん演じる甲斐享が相棒として特命係に来るまでを描きます。最近はテレビの番組制作費が削られているという話なのに、香港ロケとは豪華です。石坂浩二さんが成宮くんの父親で警視庁次長役で出演しますが、彼が岸辺一徳さん演じた小野田公顕と同じ立場を演じるのでしょうか。ラストで神戸くんの名前も出ましたが、もしかしたら神戸くんも顔を出すでしょうか。楽しみです。
 TOHOシネマズで、このところ上映前に映画好きの男の子と年上の女性との恋を描いたショート・ムービーが上映されています。そのバックで流れる曲が気になったので、ネットで調べたら、男の子役をしている近藤晃央くんが歌う「フルール」という曲だそうです。昭和歌謡っぽい感じの曲で、意外に心に残ります。

2012年10月8日(月)
駅伝の季節です

  連休の最終日、体育の日にもかかわらず、一日中家の中で怠惰な生活。本を読んで、午後は「出雲全日本大学選抜駅伝」をテレビ観戦。相変わらずの解説者の瀬古さんの解説のまずさと、フジテレビのお粗末な駅伝中継に腹を立てながら観戦していました。特に最後にゲスト解説者の元東洋大学の柏原選手にインタビューしたフジテレビの女性アナウンサーには呆れました。
 レースは、優勝候補の出遅れと早稲田大学の超大物選手の大迫選手のまさかのブレーキで、最初はおもしろい戦いになるかと思いましたが、途中から優勝候補を尻目に、このところネームバリューで高校陸上界の大物を入学させて強化に取り組んでいた青山学院大学の独走になってしまいました。僕が応援していた山梨学院大学も、大方の予想どおり、1区は順調に滑り出したものの、真ん中の区間が力不足でアンカーの留学生にタスキが渡ったときには、すでに2分以上の差。レースになりませんでしたね。でも、留学生を抱えているとはいえ、高校陸上界の有力選手が入学してくれない地方大学としては、4位とはよく頑張ったと言えます。来月の「全日本大学駅伝」も期待して応援します。
 小野不由美さんの十二国記シリーズ「風の海 迷宮の岸」(新潮文庫)をいっき読み。「魔性の子」の話がここに繋がっているんですね。次の「東の海神 西の滄海」の発売が来年1月ですが、待ちきれません。

2012年10月7日(日)
「ツナグ」観に行ってきました

 今日は、朝からシネコンに先の直木賞を受賞した辻村深月さん原作の同名映画「ツナグ」を観に行ってきました。
 直木賞受賞作品の「鍵のない夢を見る」は男性読者としてはいまいちでしたが、「ツナグ」は大好きな作品。この映画は、本県で撮影された部分もあり、エキストラも県内で募集されたということもあったせいか、田舎の映画館としては珍しく中学生くらいからお年寄りまで幅広い観客で、7割ほどの入りでした。2時間の映画で、原作がどう描かれるかも気になったのですが、まあまあ小説の感動はそれなりに描かれていました。女性の観客からは鼻をすする音も・・・。こういうファンタジックな作品は人によって好き嫌いが大きいと思いますが、好きなんですよねぇ。
 10月となり、いよいよ駅伝シーズンの到来です。明日は、「出雲全日本選抜駅伝」です。優勝候補は駒大、東洋大、早大といった東京の有名私大ですが、地方大学である本県の山梨学院大学にも期待です。

2012年10月6日(土)
「ストレイヤーズ・クロニクルACT−2」読了

  今日からは本当だったら三連休のはずでしたが、残念ながら今日は仕事で出勤でした。休んでいる人が多く、いつもと違って通勤で混んでいない道を出勤していくのは、嫌なものですね。
 本多孝好さんの「ストレイヤーズ・クロニクルACT−2」読了。現在水生大海さんの「てのひらの記憶」を読んでいます。物に残る記憶が見える能力を持つ女性が主人公の物語です。来週は今月の刊行ラッシュの第1弾、東野圭吾さんの「禁断の魔術」、宮部みゆきさんの「ソロモンの偽証 第V部」、薬丸岳さんの「逃走」、ジェフリー・ディーヴァーの「バーニング・ワイヤー」などが発売になります。このままだと積読本が増えるばかり。明日からの連休、少しでも読み進めないと。
 明日は、辻村深月さんの同名小説の映画化「ツナグ」を観に行ってきます。原作がおもしろかっただけに、2時間少しの上映時間の映画がどの程度その面白さを損なわずに描いているのか、ちょっと気になるところです。

2012年10月4日(木)
新キャラ登場

 身長172センチで、美人で脚線美に自信があり、ムエタイをやり、殺人の前科もあるという強烈な個性の風町サエを主人公にした樋口有介さんの「猿の悲しみ」を読了。樋口さんには探偵・柚木草介というシリーズ・キャラがありますが、これだけ個性が強いと柚木の人気を凌いでしまうかもしれません。樋口さん自身、あの終わり方は続編を書くことを予定しているに違いないですね。
 先日読み終えた重松清さんの「空より青く」の中で、主人公の父親が酒に酔ったときの口癖があります。「歳をとると早いんだよ、1年が。どんどん早くなるんだ。(中略)もうな、ダイジェストなんだよ、記憶。ほとんど以下同文だから。(後略)」息子は父親の口癖を嫌がっていましたが、父親に近い年齢の僕としては、まさしくそのとおりと思わざるを得ません。本当に毎日同じように時間が過ぎていきます。でも、尊敬してしまうのですが、毎日を充実して生活している友人もいるんですよね。英語を勉強しているかと思ったら、今度は韓国語まで勉強を始めたそうです。仕事が終わってから勉強なんて僕にはできません。友人からのメールには、生きているうちに何カ国語習得できるかなと書いてありましたが、見習わなくてはいけないですねえ。いつも思いながら、なかなかできないのですが。まあ僕ができるのはとりあえず、このHPをできるだけ更新していくくらいのものです。
 先日、タレントのグッチ裕三さんが、「飛露喜」というお酒を大量に家に貯蔵しているのをテレビで見ました。なかなか手に入りにくい最近人気の幻のお酒のようですね。―度飲んでみたくなりました。

2012年10月2日(火)
レッツ・ビギン!

  帯に書かれた「レッツ・ビギン!」の文字に魅かれて、久しぶりに重松清さんの作品「空より高く」を読みました。
 僕らの年代なら多くの人が「レッツ・ビギン!」を聞いたことがあるでしょう。昔、テレビで放映していた学園青春ドラマのひとつ、村野武範さんが熱血教師役を演じた「飛び出せ青春」の中でのセリフです。シリーズは、だいたいが同じストーリー。赴任してきた若い教師がサッカーやラクビーを通して、落ちこぼれの高校生たちに熱き思いを伝えていくというものですが、当時は僕も“青春”真っ只中、夢中になって見ていたものです。青い三角定規が歌った主題歌「太陽がくれた季節」も大ヒットしましたね。今でも歌えます。
 「空より高く」は、そんな年代の教師が、廃校直前の高校に来たことから主人公たちの周りで起こる騒動を描きます。ちょっと、懐かしい気持ちで読み進みました。
 ところで、この本ですが、題名に合わせてか、小口も全部青色になっていますが、これが色が落ちます。気がついたら指が青くなっていました。中央公論新社さん、考えた方がいいですよ。
 今夜からは樋口有介さんの「猿の悲しみ」を読み始めます。いよいよ、10月の刊行ラッシュが始まるので、少しずつ片付けていかないと・・・

2012年10月1日(月)
新刊が目白押し

  今年初めて台風が県内を通過しました。我が県は周りを高い山で囲まれているためでしょうか、台風がきても山にぶつかって弱まるせいか、このところ大きな台風災害はありませんが、今回は久しぶりの強風が吹きました。
  ベスト10の対象が奥付が10月末のものということが多いせいでしょうか、今月は駆け込みで多くの本が発売されます。
 宮部みゆきさんの「ソロモンの偽証 第三部」(新潮社)が発売されるほか、東野圭吾さんのガリレオシリーズ新作「禁断の魔術」(文藝春秋)、長沢樹さんの「夏服パースペクティヴ」(角川書店)、七河迦南さんの「空耳の森」(東京創元社)、有栖川有栖さんのアリスと江神シリーズの新作「江神二郎の洞察」(東京創元社)、そして、横山秀雄さんの待望のD県警シリーズの新作「64」(文藝春秋)など大作が目白押しです。そのほかにも大沢在昌さん、石田衣良さん、薬丸岳さんなどの新作も発売を控えていて、これだけのものを購入するとなると懐具合が心配になります。
 今のところ、個人的には宮部みゆきさんの「ソロモンの偽証」がベスト1ですが、第三部がどうなるかということもあるし、有栖川さん、横山さんの新作の出来にもよります。10月は読書三昧です。