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身辺雑記(2012年2月)

2012年2月27日(月)
「赤頭巾ちゃん気をつけて」発売

  再文庫化された庄司薫さんの「赤頭巾ちゃん気をつけて」(新潮社)が発売になりました。高校生のときに読んでからウン十年の時が流れましたが、いまだにその時買った本は本棚にあります。その後中公文庫で文庫化されたときに買い、改訂されたときにも買って、今回で4冊目の「赤頭巾ちゃん気をつけて」を会社帰りに買ってきました。今回の新潮社版には庄司薫さん自身による「あわや半世紀のあとがき」が収録されています。庄司さん、まだお元気のようですね。4カ月続けて薫くんシリーズが発売されるそうなので、今後の「白」「黒」「青」も購入です。あ〜懐かしい・・・。

2012年2月25日(土)
「アンダーワールド」ほか

  昨日は仕事が早く終わったので、ストレス発散に映画を2本(「アンダーワールド 覚醒」と「ドラゴン・タトゥーの女」)梯子して、今日も朝から「ものすごくうるさくてありえないほど近い」を観に行ってきました。
 「アンダーワールド」はヴァンパイア族と狼男族の争いを描いたシリーズ第4弾です。今回は1作、2作で主役を務めたケイト・ベッキンセールが再び主役に返り咲いています。とにかく、黒革のタイツに身を包んだケイト・ベッキンセールがカッコいいのなんのって。高いところから飛び降りて着地するシーンには見惚れてしまいます。
 「ドラゴン・タトゥーの女」は、2009年に日本のミステリ界を席巻したミレニアム3部作の第1弾のアメリカ・リメイク版です。本家のスウェーデン版はレンタルで観たのですが、原作を読んで結末を知っていたせいもあってか、途中で眠ってしまいましたが、今回のリメイク版はストーリーを知っていながらも、スクリーンに最後まで引きつけられました。これは、やっぱり、リスベット役の魅力の違いでしょうか。今回リメイク版でリスベット役を演じたのは、ルーニー・マーラという女優さんですが、この人、なんと「ソーシャル・ネットワーク」の冒頭、主人公のおしゃべりの相手をしている女子学生を演じた女優さんだそうです。全然印象が違います。外見は当然原作どおりなので、インパクトあり過ぎですが、なかなか魅力的です。
 今日観てきた「ものすごく〜」は、9.11事件で父親を亡くした少年が、父親の遺品の中から見つかった鍵に合う鍵穴を探して、鍵が入っていた袋に記されていたブラックという名前の人々を訪ね歩く話です。トム・ハンクスが父親役を演じていますが、この作品は彼ではなく少年が主役です。号泣する場面はありませんが、じわじわと涙が浮かんでくる感動作です。この作品で映画デビューを飾った少年を演じたトーマス・ホーンくんの演技も素晴らしかったですが、それ以上に口をきくことができない老人を演じたマックス・フォン・シドーが見事。最後までひとことも口をききませんでしたが、微妙な表情がいいんですよねぇ。圧倒的な存在感です。
 佐々木譲さんの「地層捜査」(文藝春秋)読了。

2012年2月22日(水)
赤頭巾ちゃん気をつけて

 今月発売の新潮文庫で、庄司薫さんの「赤頭巾ちゃん気をつけて」が発売されるのを知りました。第61回芥川賞受賞作で、今まで中公文庫で発売されていたものですが、どうして今、再文庫化されるのでしょうか。庄司薫さんといえば、「赤頭巾ちゃん〜」を始めとして、題名に黒、白、青がつく、いわゆる薫くんシリーズ4部作を発表して以降、この30年以上、作品の発表がありませんが、いったい何をしていることやら。今どき薫くんシリーズを読んでいる若者はまずいないと思うので、印税は入ってこないでしょうけど、ピアニストである奥さんの中村紘子さんが稼いでいるから生活には困らないのでしょう。今回再文庫化されて誰が読むのかなあ。学生運動で東大の入試が中止になって浪人している薫くんが主人公ですが、若い人は学生運動で東大入試が中止という過去があったことはおろか、そもそも学生運動ということを知らない人が多いでしょうから。僕はきっとまた買ってしまうでしょうけど。

2012年2月19日(日)
グータラな一日

  今日は父親の3回忌で、法事を終えた後に息子や義弟たちとお酒を飲んでしまい、一日グータラな日を過ごしてしまいました。
 伊坂幸太郎さんのエッセイ集(書き下ろし短編も収録されています。)「仙台ぐらし」は、あっという間に読了。やはり、伊坂さんの文体は読みやすいし、引き込まれます。次の作品「PK」の発売が待ち遠しいです。

2012年2月17日(金)
観たい映画がいっぱい

  せっかくの金曜日なので、仕事帰りに映画のレイトショーを観て帰ろうと朝は思っていたのですが、いざ帰るとなったらあまりに疲れていてその気にならず、まっすぐ家に帰ってきました。明日こそは早く起きて「タイム」を観に行かなくては。「ドラゴン・タトゥーの女」も観たいし「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」も観たい。3月になればアカデミー賞候補作の「ヒューゴの不思議な発明」や「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」も公開されるし、観たい映画がいっぱいです。そういえばラース・フォン・トリアー監督の「メランコリア」が地元では公開されないのが残念。
 オンライン書店で注文していた伊坂幸太郎さんの「仙台ぐらし」(荒蝦夷)が届いていました。さっそく、最初のエッセイ「タクシーが多すぎる」を読んでみましたが、やはりエッセイでもどことなく伊坂さんの作品を思わせる文章です。久しぶりの伊坂さんの作品で、この先読むのがもったいない・・・

2012年2月13日(月)
ホイットニーヒューストン

  ホイットニー・ヒューストンが亡くなりました。近年は薬物とアルコールに溺れ、更生施設への入退所を繰り返していたようですが、何といってもケヴィン・コスナーと共演した映画「ボディガード」は忘れられません。観ているこちらが気恥ずかしくなるほどのケヴィン・コスナーのカッコよさでしたが、それとともにホイットニー・ヒューストンの主題歌が印象的でした。まだ48歳なのに、早すぎる死でした。さっそく埋もれていたアルバムを取り出して聞きましたが、歌うまいですよねぇ。「ボディガード」も改めて観たくなりました。
 藤田宜永さんの「再会の街」(角川春樹事務所)を読書中。久しぶりの探偵竹花シリーズです。

2012年2月9日(木)
「ドラゴン・タトゥーの女」が明日公開

  明日からスティーグ・ラーソンのミレニアムシリーズの第1作、「ドラゴン・タトゥーの女」のアメリカ版リメイク映画が公開になります。007のダニエル・クレイグが主演、リスベットにはルーニー・マーラーという若手女優が大抜擢だそうですが、さて出来はどうでしょうか。DVDで観たオリジナルのスウェーデン版は、僕としてはいまひとつでした。リメイク版はあのデヴィッド・フィンチャーが監督ですからねえ。それだけでも期待が持てます。
 本屋大賞の発表を前に、候補作の三浦しをんさんの「舟を編む」を読み始めます。辞書を作るために奮闘する出版社の社員を描いた作品で、本好きとしては、それだけで気になる内容です。

2012年2月8日(水)
相棒が交代

  テレビ朝日で放映されている「相棒」を観るのが、毎週水曜夜の楽しみです。そんな「相棒」にびっくりなニュースを朝のテレビでやっていました。現在、杉下右京を演じる水谷豊さんの二代目相棒・神戸尊を演じているのは及川光博さんですが、なんと、神戸尊は3月までの今シリーズで降板だそうです。巷では水谷さんとの不仲説も囁かれていますが、真相はともかく、ようやく“相棒”としてお似合いになってきたところなのに残念です。さて、今後の興味は三代目“相棒”が誰になるかということです。さっそくネットでは、いろいろな人が候補に挙げられていますが、決定まで楽しみです(今夜、出演した萩原聖人さんも候補の一人ですね。)。
 長岡弘樹さんの「陽だまりの偽り」(双葉文庫)読了。「傍聞き」がおもしろかったので、デビュー作に手を伸ばしたのですが、これも読み甲斐のある短編集でした。これから注目の作家さんです。

2012年2月4日(土)
「ペントハウス」と「宇宙人ポール」

  昨夜は仕事帰りにレイトショーで「ペントハウス」を、そして今日は「宇宙人ポール」を観に行っていました。
 「ペントハウス」では、久しぶりにエディ・マーフィを観ました。今から25年以上前の「ビバリーヒルズ・コップ」の早口トークの強烈な印象がありますが、今回もその片鱗がうかがえます。やっぱり、僕と同じように歳取りましたねえ。
 「宇宙人ポール」は、おバカ映画かとも思いましたが、映画サイトを見ると、これが意外に評判がいい。せっかく、地元の小さな映画館で公開されたので、ちょっと観てみようかと思って行ってきました。結論を言えば、これは拾いものの作品でした。笑いもあり、心が温かくもなり、ストレスの溜まった心を癒すにはもってこいの映画でした。スピルバーグの映画で育った人は共感できるのではないでしょうか。こんなあまり入館者の見込めない(今日も7人だけの入場でした。)映画を地元で公開してくれた興行主に感謝です。
 フランク・ダラボン製作総指揮のゾンビ映画「ウォーキング・デッド」を借りようかと思ったら、すべてレンタル中。「ショーシャンクの空に」や「グリーン・マイル」のフランク・ダラボンが、ゾンビ映画を製作するなんて大いに興味があったのですが、同じように考えた人が多かったようです。代わりに同じテレビシリーズの「イベント」を借りてきました。エイリアンものですが、これもおもしろいです。あっという間に借りてきた3巻を観てしまいました。明日、さっそく4巻以降をレンタルしなくては。 

2012年2月1日(水)
2月の新刊

  この前、新しい年を迎えたばかりだと思ったのに、はや2月です。
 今月の購入予定本ですが、今月発売予定で待ち望んでいた初野晴さんの「千年ジュリエット」と伊坂幸太郎さんの「PK」が翌月発売となったため、がっかりです。初野さんの「千年ジュリエット」は、またまたの発売延期となりましたが、来月の発売も大丈夫なんでしょうか。伊坂さんは代わりに地元の荒蝦夷という出版社からエッセイ集「仙台暮らし」が発売になるので購入です。
 今夜から坂木司さんの「ウインター・ホリデー」(文藝春秋)を読み始めます。既刊の「ワーキング・ホリデー」の続編です。